プロザック

プロザックは、気分を前向きにする作用がある薬です。うつ病や不安障害などで気分が落ち込んでいるときに、脳のセロトニンを調整して気持ちを安定させる働きがあります。

強迫性障害にも効果があるとされています。プロザックの服用で手洗いや確認などの繰り返し行動が減っていったという報告もあり、治療の選択肢として広く使われています。5週間以上続けることで治療効果があらわれることもあるので適切に継続することも大切です。

飲み始めてから4〜5週間であらわれることが多いです。焦らずに継続することで、少しずつ気分が安定してくることが期待されます。すぐに効かないからといって自己判断でやめないようにしましょう。

プロザックの服用で過食と嘔吐の回数が有意に減少したという報告があります。効果は服用1週目から現れ、16週にわたって継続して確認されています。完全にゼロになるわけではありませんが、大幅に減る人もいます。

プロザックは1日1回、朝に水などで飲みます。最初は少ない量から始めて、様子を見ながら徐々に増やすことがあります。決められた時間に毎日継続して飲むことで、効果が安定してあらわれやすくなります。

フルオキセチンは基本的に1日1回の服用です。効果や副作用のバランスを見ながら、20mg以上の量が必要な場合は朝と昼に分けて2回にすることもあります。自分で変えず、必ず医師に確認してください。

フルオキセチンは、食事の影響をあまり受けない薬なので、食後でも空腹時でも服用できます。ただし、胃への負担を避けたい場合は食後に飲むと安心です。医師の指示に従うのが基本です。

うつの症状が重くても最初は少ない量から始めるのが一般的です。様子を見ながら数週間後に増量するかを判断します。早く効かせたい気持ちがあっても、焦らず段階的に調整するのが安全です。

高齢者は薬の代謝が遅くなることがあります。その結果、薬の成分が体に長く残り続けることになって低ナトリウム血症や眠気などの副作用が出やすくなることがあります。そのため、用量の調整や慎重な経過観察が必要とされています。

眠気（傾眠）が副作用として報告されています。日中の眠気が強い場合は、服用時間の変更などで対応できることもあるので、日常生活に支障がでてしまったりしている場合は相談するようにしましょう。

プロザックを飲むときは、副作用や飲み合わせに注意が必要です。眠気や不眠、出血しやすくなることがあるので、日常生活にも気を配ることが大切です。医師の指示を守って、無理のない服用を心がけてください。

プロザックはてんかんの持病がある方や、QT延長のある方、MAOIを服用中の方などには使用できない場合があります。安全に使うためにも、服用前に必ず医師と相談することが必要です。