サインバルタ

脳の中にあるセロトニンやノルアドレナリンという気分を安定させる神経伝達物質の働きを高めることで、うつ病の気分の落ち込みや意欲の低下を改善します。飲み続けることで、徐々に気分が安定し、毎日の生活が少しずつ楽に感じられるようになります。

糖尿病によって神経が傷んだときに起こる痛みやしびれをやわらげる効果があります。飲み続けることで神経の痛みが少しずつ軽減し、日常生活の不快感が和らぐことが期待されています。

慢性的に続く腰の痛みにも効果がある薬です。通常の痛み止めだけでは効果が十分でない場合に、痛みの感じ方を調整することで、腰の重だるさやつらさを軽減する役割を果たします。

一般的に1〜2週間ほどで効果を感じ始める人が多いとされています。気分の落ち込みや痛みの軽減が少しずつ現れてくるのが目安です。

サインバルタは、通常1日1回、朝または昼に飲む薬です。食事と関係なく飲むことができますが、決まった時間に毎日忘れずに飲むことで、安定した効果が期待できます。

サインバルタは朝食後の服用が指定されています。そのため、朝食の後に飲むようにしてください。朝食を食べる習慣がない場合でも、軽く何かを食べてから服用するようにしてください。

サインバルタを飲み忘れた場合は、気づいたときにすぐ1回分を飲みましょう。ただし、次の飲む時間が近いときは1回分を飛ばして、いつも通りに戻してください。2回分をまとめて飲んではいけません。

サインバルタは、自己判断で急にやめると、めまいや吐き気、不安感などの離脱症状が出ることがあります。やめるときは必ず先生に相談しながら、少しずつ減らす必要があります。

サインバルタでは吐き気、口の渇き、眠気、めまい、便秘などの副作用が起こることがあります。多くは軽いものですが、症状がつらいときは無理せず先生に相談しましょう。

まれにサインバルタで気分が不安定になったり、自殺念慮が出ることがあると報告されています。気持ちが沈んだり、不安感が強くなった場合は、すぐに先生に相談してください。

めまい、吐き気、不安感、頭痛などの離脱症状が出ることがあります。中止するときは必ず医師の指示に従いながら、徐々に服用する量を減らしていく必要があります。

サインバルタでは、体重増加の報告もあります。ただし、頻度自体は高くありません。すべての人に起こるわけではありませんが、体重の変化に気づいたら先生に相談することをおすすめします。