ボルタレンサポ

ボルタレンサポは、関節リウマチや腰痛、術後の痛み、発熱などの症状に対して、痛みや炎症、熱を抑える効果があります。特に飲み薬が使いにくいときや、早く効かせたいときに使われることが多いです。

この坐薬は使ってから約30分〜1時間ほどで効果が現れ始めるとされています。食後に使う飲み薬よりも吸収が早く、痛みや熱を早く下げたいときに向いています。

坐薬は肛門から吸収されるため、胃に負担をかけず飲み薬よりも早く効きやすいのが特徴です。また、吐き気があるときや、口から薬が飲めないときでも使えるのが利点です。

ボルタレンサポは、痛み止めの中でも比較的しっかり効くタイプとされています。ただし、効果には個人差があるうえ、副作用のリスクもあるため自身に合ったものを選ぶことが大切です。

ボルタレンサポは肛門から挿入して使います。清潔な手で包装をはがし、先のとがった方を前にして静かに押し込んでください。挿入後はできればしばらく横になって、薬がしっかり体に吸収されるようにしましょう。強く力まないようにして力を抜くのが挿入するコツです。

痛みが強くなる前や発熱が出始めたタイミングで使うと効果的です。就寝前や食後など身体が落ち着いているときに使うと、吸収されやすくなります。適切な用法用量で正しく使うようにしてください。

通常は1日に1～2回の使用が目安です。ただし、医師から具体的な回数や間隔の指示がある場合はそれに従ってください。痛みが続いても自己判断で過剰に使ったりするようなことはしないでください。

使ってすぐに便意を感じた場合は、できれば少し我慢して薬が吸収されるのを待ちましょう。どうしても我慢できず排便してしまったときは、薬が出てしまった可能性があります。

代表的な副作用には腹痛、下痢、肛門の違和感などがあります。また、まれに吐き気や発疹が出ることもあります。軽い症状でも続いたり、気になるときは早めに医療機関を受診するようにしてください。

腎機能の低下、肝障害、アレルギー反応といった重い副作用が極めてまれですが報告されています。特に尿の量が減ったり、皮膚の変化などがあったりした場合はすぐに医療機関を受診してください。

飲酒によって肝臓に負担がかかっているときにジクロフェナクを使うと、副作用が出やすくなる可能性があります。飲酒後すぐの使用や、連日の飲酒があるときは特に注意が必要です。

他の解熱鎮痛薬（ロキソニンやカロナールなど）と一緒に使うと、効果が強くなりすぎたり副作用のリスクが高まることがあります。自己判断で同じような効果をもつ薬を併用しないようにしましょう。