ボルタレン徐放錠

関節リウマチ、変形性関節症、腰痛、肩の痛み、腕や首のコリなどにともなう痛みや腫れに効果があります。炎症をおさえて痛みをやわらげる働きがあり、慢性的な症状にも対応しています。

徐放錠はゆっくりと薬が溶けて効いていくタイプで、1日2回の服用でも長時間安定した効果が続くようになっています。急に効くというよりは、じっくり効いてくるのが特長です。

急性の強い痛みにもある程度の効果はありますが、速効性が求められる場合は他のタイプの薬（坐薬や速放錠など）と使い分けることもあります。用途に応じて医師と相談しましょう。

関節リウマチや腰痛などの患者さんを対象とした調査では、数週間の服用でやや改善以上の効果を感じた方が約6割いました。なかには1〜2か月続けて改善したと感じた方もいます。

この薬はゆっくり成分が放出されるように作られているため、噛んだり割ったりせずにそのまま水で飲んでください。砕くと薬が想定以上に早く体に吸収され、副作用が出やすくなることがあります。

1日2回、朝と夕の食後に飲むのが一般的です。食後に飲むことで胃への負担をやわらげることができます。決まった時間に毎日続けて服用することで、薬の効果が安定しやすくなります。

気づいた時点ですぐに1回分を飲んでください。ただし、次の服用時間が近い場合は、1回分をスキップして次から通常どおりに戻してください。2回分をまとめて飲むのは避けましょう。

なるべく空腹時は避けて食後に飲むようにしてください。空腹で飲むと胃への刺激が強くなることがあり、胃痛などの副作用が出る可能性があります。軽くでも食事をとってから服用するようにしましょう。

胃の不快感や腹痛、吐き気や食欲不振などがよく見られる副作用です。特に空腹時に服用すると胃への負担が強くなることがあるため、必ず食後に飲むようにしてください。症状が続く場合は医師に相談しましょう。

消化管出血や腎機能障害、肝障害やアナフィラキシーのような重いアレルギー反応がまれにですが起こることがあります。尿が少なかったり黄疸が出たりした場合はすぐに医療機関を受診してください。

胃薬との併用で胃への負担を減らすことが可能です。実際に医師から胃薬（胃粘膜保護剤など）と一緒に処方されることも少なくありません。

アルコールと一緒に飲むと、胃の粘膜への刺激が強くなったり、肝臓への負担が重なる可能性があります。特に長期服用している場合は、飲酒を控えるか、量を減らすようにしましょう。不安があるときは医師に確認してください。