片頭痛ってどんな症状?片頭痛を避ける予防方法や対策方法を解説
痛みにはさまざまな種類がありますが、男女ともに経験することが多い痛みのひとつが「片頭痛」です。
片頭痛はさまざまなキッカケであらわれる頭痛であり、痛みの強さも人によって全く違います。
そのため、片頭痛に悩まされて日常生活に支障が出るケースは珍しくありませんし、片頭痛が来るかもしれないという不安で精神的に辛い時もあります。
ですが、適切な予防方法や対策方法を把握しておくことによって、片頭痛が急に出たとしてもすぐに対処でき、安心して日々を過ごすことができます。
こちらのページではそんな片頭痛の予防方法や対策方法などについて紹介していきます。
目次 [表示]
片頭痛とは
平穏な日常生活を脅かすことにもなる片頭痛。
そんな片頭痛は一体どういったものなのでしょうか?
片頭痛の予防方法や対策方法について紹介する前に、まずは片頭痛とはいったいどういった頭痛なのかについて紹介していきたいと思います。
片頭痛はどのような症状があらわれ、どのような原因があるのかなどを適切に把握していきましょう。
また、片頭痛には前兆があらわれるケースもあり、その前兆を適切に把握しておくことで片頭痛が来る前から対策することもできます。
片頭痛の症状
まず片頭痛の症状から紹介してきます。
片頭痛の症状は名称にあるように頭の片側がズキンズキンと脈を打つような痛みです。
痛みの強さには個人差がありますが多くの場合、横になって安静にしたいと思えるほど強い痛みがあらわれます。
また、片頭痛という名称ではありますが痛みが出る人の4割は頭の片側だけでなく両側に上記のようなズキンズキンと脈打つ痛みがあらわれます。
こうした痛みは体を動かしたりすることで更に強くなる場合があります。
また、片頭痛という名称ではありますが、頭痛だけでなく吐き気や嘔吐などが出る人もいますし、光や音などに敏感になったりする人もいます。
このように、頭痛やその他のさまざまな症状があらわれるのが片頭痛の症状となります。
片頭痛の原因
片頭痛の症状について紹介したので、次にこの片頭痛があらわれる原因について紹介していきます。
片頭痛の原因は未だ解明されていませんが、さまざまな原因が引き金となると考えられています。
その原因とされているものの一例として
- 体質
- 遺伝
- ストレス
- 睡眠不足
- 飲酒
- 月経周期
などがあげられます。
こうした複数の原因が組み合わさって片頭痛が起きていると考えられています。
そのため、片頭痛を根本的に改善するためには原因と考えられる項目ひとつに対して対策をしても十分な効果が期待できない場合もあります。
根本的に片頭痛の改善を考えた場合には、頭痛の原因となるさまざまな原因に対して同時にさまざまな対策を行う必要があるため、容易ではありません。
片頭痛の前兆
片頭痛の原因や症状について紹介しましたが、片頭痛の症状があらわれる前に前兆が出る場合があります。
そのため、痛みが出る前兆を把握して察知するようにすれば、片頭痛に対して十分に対策を行うことが可能ですし、時には片頭痛の症状が出ないようにすることも可能な場合があります。
代表的な片頭痛の前兆症状として「キラキラとした光が視界にあらわれる視覚症状」があります。
この視覚症状は片頭痛の前兆症状の9割以上を占めており、こうした症状が出るという場合には頭痛が来ると考えても問題ないといえます。
また、視覚症状以外にチクチク感や感覚が鈍くなる感覚症状、言葉が上手く出なくなる言語症状といったものがあります。
他にも、目の回るようなめまいや、体の半身にだけ脱力感があらわれるといった前兆があらわれる場合もあります。
これって片頭痛?片頭痛以外の頭痛
頭痛と一口にいっても、その種類はさまざまなため、自分が片頭痛と思っていても実は片頭痛ではなかったというケースも珍しくありません。
そこで、ここからは片頭痛ではない頭痛である
- 緊張型頭痛
- 三叉神経・自律神経性頭痛
- 群発性頭痛
- 薬剤の使用過多による頭痛(薬物乱用性頭痛)
について紹介していきたいと思います。
それぞれの頭痛について適切に把握しておくことによって、片頭痛かそれ以外の頭痛かの判断の役に立ちますし、片頭痛以外だった場合にはそれぞれの適切な対策を進めることができます。
緊張型頭痛
頭痛の一種である「緊張型頭痛」の症状は、後頭部から首筋にかけて重苦しく感じたり、頭をギュッと締め付けられているような圧迫感を感じます。
痛みはそこまで強くはなく、片頭痛のように動きによって痛みの度合いが変わったり、痛み以外の吐き気などの症状があらわれることはありません。
また、この緊張型頭痛にはほとんど毎日症状があらわれる慢性緊張型頭痛と時々症状があらわれる反復性緊張型頭痛があります。
この緊張型頭痛の原因となっているのは、緊張型という名称にもあるように精神的なストレスや肉体的なストレスです。
参考元:緊張型頭痛
三叉神経・自律神経性頭痛
三叉神経・自律神経性頭痛とは
- 群発頭痛
- 発作性片側頭痛
- 持続性片側頭痛
などの総称であり、この三叉神経・自律神経性頭痛には、共に著しい自律神経症状があらわれるという特徴があります。
あらわれる自律神経症状としては
- 流涙
- 眼の充血
- 眼瞼下垂
- 耳閉感
- 顔面紅潮、発汗
- 鼻水、鼻づまり
などがあります。
また、頭痛の痛みがあらわれるのが片側という特徴もあるため自律神経症状があらわれなかったり両側に痛みがあらわれる場合は、三叉神経・自律神経性頭痛ではないといった判断も可能な場合があります。
参考元:三叉神経・自律神経性頭痛
群発性頭痛
三叉神経・自律神経性頭痛に分類される頭痛のひとつである「群発性頭痛」は自殺頭痛とも呼ばれています。
群発性頭痛は尿路結石と心筋梗塞、群発性頭痛を合わせて世界三大激痛とも呼ばれるほどの激しい痛みがあらわれます。
激しい痛みの症状だけでなく自律神経症状をともなう上、1~2ヶ月にわたって毎晩、激しい痛みがあらわれます。
群発性頭痛は目の周辺や眼の奥から前頭部や側頭部にかけて激しい痛みがあらわれます。
また、頭痛と共に目の充血や流涙、鼻水や鼻づまりといった症状が一緒にあらわれることが多いのも特徴となっています。
参考元:群発頭痛
薬剤の使用過多による頭痛(薬物乱用性頭痛)
頭痛薬を過剰に使用した方が月に15日以上頭痛を起こし、かつ3か月以上続く場合に薬剤の使用過多による頭痛(薬物乱用性頭痛)と診断されます。
基本的に頭痛薬を過剰に摂取した時にあらわれる頭痛となるため、片頭痛や緊張型頭痛の人にあらわれます。
原因は未だ特定されていませんが、神経系が過敏になっていることが原因の一つと考えられています。
多くの場合、朝に目覚めた時に頭痛があらわれますが、痛みがあらわれる部分や痛みの強さは人によって違います。
また、吐き気や集中力の欠如など頭痛以外の症状があらわれる場合もあります。
参考元:薬物乱用性頭痛
日常生活でできる予防方法
辛い痛みに悩まされる片頭痛ですが、ここからは片頭痛の対策として日常生活の中でも比較的簡単に取り入れられる方法について紹介します。
ここで紹介する日常生活の中で行える予防方法にはいくつか方法があるので、自身ができる範囲で実施するようにしてみてはいかがでしょうか。
原因となるものを避ける
日常生活のなかで取り入れられる片頭痛の予防方法として最も簡単なのは片頭痛の原因を避けるという方法です。
既にお伝えしたように片頭痛の原因はさまざまなものがありますが、身体的精神的ストレスが原因となることがあるため、日常生活の中でストレスを溜めないようにする、もしくはストレスを感じるようなことがあれば適宜発散するようにすることで、片頭痛の原因が解消でき、片頭痛の予防になります。
また、音や光、匂いなどが引き金となってしまう場合もあるため、そうしたものを可能な限り避けるだけでも片頭痛の予防に繋がります。
睡眠時間を適切にとる
睡眠不足は片頭痛の原因として考えられています。
そのため、普段から睡眠時間があまりとれていない場合は、意識的に睡眠をとるようにすることが片頭痛の予防に繋がります。
また、睡眠不足と共に片頭痛の原因となるのが長時間睡眠です。
睡眠は不足しても長すぎても片頭痛の原因となってしまうので、睡眠時間は十分に取れているけど片頭痛が出るという場合は、こちらの疑いがあります。
そうした時には、睡眠時間を少し減らしてみて片頭痛が起きるかどうかを様子見ながら、適切な睡眠時間をとるように心がけるようにしましょう。
食生活を改善する
片頭痛の予防方法として食事を改善するのも良いとされています。
なかでも栄養成分である
- マグネシウム
- ビタミンB2
は片頭痛の予防に役立つとされています。
マグネシウムはナッツ類や海藻などに豊富に含まれており、日本人になじみ深い大豆製品にも多く含まれています。
また、ビタミンB2は牛乳や肉類などに多く含まれています。
どちらの成分も、毎日の食事の中に取り入れやすい食材に含まれているため、十分に摂取できているような気になってしまいます。
ですが、成分を食事でとれてはいるものの摂取量が足りていないケースが珍しくないので、十分に摂取できるように気を付けるだけで片頭痛の予防にも役立ちます。
参考元:大正製薬
片頭痛が起きたときの対策
片頭痛の予防方法について紹介しましたが、予防方法を万全にしていても片頭痛が出てしまう可能性はゼロではありません。
そこで、ここからは片頭痛が起きてしまった場合の対策について紹介していきます。
いろいろな対策法がありますが、適切に対策を行うことで片頭痛の痛みを和らげたり速やかに落ち着かせることができたりするので予防方法と一緒に対策法についても把握しておくようにしましょう。
静かなところで安静にする
急に片頭痛が出たけど、薬がないという場合に取れる最善の対策法としては「静かな所で安静にする」という方法です。
片頭痛は体を動かしたりすることによって、痛みが悪化したり長引いたりしてしまいます。
また、音や光が原因となって片頭痛が悪化してしまうケースもあります。
そのため、静かな場所で横になって安静にすることは片頭痛の対策として非常に有効な方法のひとつといえます。
医薬品の使用
片頭痛の対策として、もっとも手軽で確実なのは「医薬品を使用する」というものになります。
片頭痛薬はさまざまな方法で片頭痛の痛みにアプローチして、痛みを和らげることが可能です。
中には、30分程で速やかに効果を発揮する薬も多いため、基本的には上記の方法と共に頭痛薬を用いるという方は少なくありません。
ただし、病院で処方してもらえる医薬品の中には効果が高い反面、副作用などのリスクがある点には注意が必要です。
片頭痛に効果を発揮する成分
先ほど、片頭痛の対策法として医薬品の使用をお伝えしました。
ここからは片頭痛の対策に使われる片頭痛薬について、それぞれの片頭痛薬の成分別に特徴を紹介していきます。
どういった成分があるのか?それぞれでどういった特徴や副作用などがあるのか?市販薬として販売されているのか?
といった部分について紹介していきますので、それぞれを適切に把握した上で自身にとって最適な片頭痛薬を利用するようにしましょう。
トリプタン系片頭痛薬
最初に紹介する成分はトリプタン系片頭痛薬に含まれているものです。
現在日本では5種のトリプタン系成分が承認されています。
- スマトリプタン(イミグラン、スマトリプタン錠)
- ゾルミトリプタン(ゾーミッグ、ゾルミトリプタンOD錠)
- エレトリプタン(レルパックス、エレトリプタン錠)
- リザトリプタン(マクサルト、リザトリプタンOD錠)
- ナラトリプタン(アマージ、ナラトリプタン錠)
という5種で、いずれのトリプタン系片頭痛薬も、セロトニンと呼ばれる脳内物質を増やすことで頭痛の痛みを和らげます。
上記5種の中でもそれぞれに特徴があり、エレトリプタンやリザトリプタンは効果があらわれるのが早くなっています。
また、リザトリプタンは効果が消失するまでの時間も短くなっているため、幅広い方に使えます。
その一方でナラトリプタンは効果が出るまでの時間は遅めになっていますが、効果が最も長く続くため月経時の片頭痛などに活用されています。
非ステロイド系抗炎症薬(NSAIDs)
次に紹介する非ステロイド系抗炎症薬(NSAIDs)の成分について紹介していきます。
非ステロイド系抗炎症薬(NSAIDs)の種類は非常に幅広いですが、片頭痛の対策としてよく用いられるのは
などとなっています。
非ステロイド系抗炎症薬は、名前にもあるように有効成分が炎症を引き起こす原因物質が体内で作られるのを防ぐ作用があります。
それによって炎症が起きるのを抑えて頭痛を緩和へと導きます。
アセトアミノフェン
最後に紹介する片頭痛薬の成分はアセトアミノフェンです。
こちらのアセトアミノフェンもNSAIDsの一種ではあります。
有効成分であるアセトアミノフェンは中枢神経系に作用することで、炎症の原因となるプロスタグランジンの合成を抑制したり、セロトニン作動系に働きかけることによって、頭痛を緩和・改善します。
国内ではカロナールの名称で知名度が高く、小児用も多数登場しているので子供でも安心してお使いいただけるといった特徴があります。
頭痛の改善以外にも解熱作用や抗炎症作用を目的として用いられることも多いので、頭痛に対してだけでなく幅広く活用されています。
片頭痛の治療薬人気ランキングBEST10
片頭痛対策として頭痛薬の使用は非常に有効ですが、一口に頭痛薬といってもその種類は非常に豊富です。
そのため、片頭痛に悩んでいる時にどの薬を買えばいいのかといったことで迷ってしまうケースは珍しくありません。
そこで、ここからは通販サイトで購入できる片頭痛薬をランキング形式で紹介していきます。
人気なものはそれだけ効果が高かったり、使い勝手が良い、コスパが良いといったメリットがあるので、片頭痛薬選びに迷った時には是非一度、参考にしてみてください。
順位 | 商品名 | 容量 | 取扱単位 | 販売価格 | 形状 | リンク |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | ![]() リザトップ | 10mg | 30錠 | 10,060円 | 錠剤 | 商品詳細ページへ |
2 | ![]() スミナット | 25mg | 5錠 | 3,260円 | 錠剤 | 商品詳細ページへ |
3 | ![]() リザクト | 5mg | 4錠 | 2,760円 | 錠剤 | 商品詳細ページへ |
4 | ![]() シベリウム | 5mg | 150錠 | 7,160円 | 錠剤 | 商品詳細ページへ |
5 | ![]() リザケア錠 | 10mg | 10錠 | 3,000円 | 錠剤 | 商品詳細ページへ |
6 | ![]() ゾルミスト | 0.7ml | 7回分 | 4,660円 | 点鼻薬 | 商品詳細ページへ |
7 | ![]() レルパックス | 40mg | 3錠 | 4,660円 | 錠剤 | 商品詳細ページへ |
8 | ![]() アルカセルツァー | 24錠 | 5,860円 | 錠剤 | 商品詳細ページへ | |
9 | ![]() パナドールミグレストップ | − | 24錠 | 4,160円 | 錠剤 | 商品詳細ページへ |
10 | ![]() パナドール | 500mg | 24錠 | 3,760円 | 錠剤 | 商品詳細ページへ |
まとめ
こちらのページでは片頭痛について、片頭痛の原因や頭痛の種類、そして片頭痛の対策法について紹介してきました。
さまざまな頭痛がある中、片頭痛は治療薬を用いることで比較的容易に対策が行えるようになるため、片頭痛に悩んでいるという場合には、頭痛薬を上手に活用しましょう。
そのために、片頭痛薬の人気ランキングも当ページでは紹介しているので、頭痛薬選びに迷ったりしたときにも是非お役立てください!

監修者は記事の内容について監修しています。
記事内でご紹介している商品・サービスは監修者が選定したものではなく、編集部が独自に選定したものです。
監修者情報
医師
村上 友太
所属・資格等
東京予防クリニック 院長
経歴
医師、医学博士。
2011年福島県立医科大学医学部卒業。
2013年福島県立医科大学脳神経外科学入局。
星総合病院脳卒中センター長、福島県立医科大学脳神経外科学講座助教、青森新都市病院脳神経外科医長を歴任。
2022年より東京予防クリニック院長として脳神経疾患、内科疾患、予防医療を中心に診療している。
脳神経外科専門医、脳卒中専門医、抗加齢医学専門医、健康経営エキスパートアドバイザー。