インドメタシン

インドメタシンは関節リウマチや変形性関節症、痛風発作や急性の肩の痛み（五十肩など）などに使われる痛み止めです。炎症や腫れ、発熱をともなう痛みに対して強い抗炎症作用を発揮します。

一般的な痛み止め（ロキソニンやイブプロフェンなど）と比べて抗炎症作用が強く、しっかり効くのが特長です。その一方で、胃や腎臓への影響など副作用も出やすいため、短期間でしっかり効かせたいときに使われることが多いです。

毎日服用していても、効果自体が落ちて効かなくなることは基本的にありません。ただし、体が慣れてきたように感じることもあるため、症状が安定してきたら医師と相談して量や頻度を調整するのが大切です。副作用予防のためにも定期的なチェックは必要です。

多く飲んだからといって効果が強くなるわけではありません。むしろ副作用のリスクが高くなるだけなので、決められた量を守って使うことが大切です。どうしても効果が不十分なときは、医師の判断で他の薬との併用や切り替えを検討することがあります。

カプセルはそのまま飲むように作られており、噛んだり中身だけを出して飲むと、胃への刺激が強くなったり、薬の効き方が変わることがあります。必ず水またはぬるま湯で丸ごと飲んでください。

気づいた時点ですぐ1回分を飲んでかまいませんが、次の服用時間が近い場合は1回分を飛ばして、次から通常どおりに戻してください。2回分をまとめて飲むのは避けるようにしましょう。

通常は1日2回、朝と夕の食後に服用します。空腹時に飲むと胃への刺激が強くなることがあるため、なるべく食後すぐに飲むようにしましょう。決められた時間に飲み続けることで、効果が安定しやすくなります。

インドメタシンは胃に負担がかかりやすい薬のひとつです。胃もたれや胃痛などの副作用が出やすいため、胃が弱い方は特に注意が必要です。医師から胃薬を一緒に処方されることもありますので、不安がある場合は必ず事前に相談してください。また、なるべく空腹時を避けて食後に服用することで、胃への刺激をやわらげることができます。

長期間の服用では、胃腸障害や腎機能・肝機能への影響が出ることがあります。とくに高齢の方や持病がある方は注意が必要です。定期的に血液検査などを受けながら、医師と相談して使い続けることが大切です。

妊娠中、特に妊娠後期は胎児に影響を与える可能性があるため、使用は原則として避けられます。授乳中の方も安全性がはっきりしていないため、医師とよく相談のうえで判断する必要があります。

胃の痛みや吐き気、下痢や食欲不振などよく見られる副作用です。空腹で飲むと胃に負担がかかることがあるため、必ず食後に服用してください。胃が弱い人は、胃薬を一緒に出されることもあります。

ロキソニンやイブプロフェンなど、同じ働きをする痛み止め（NSAIDs）との併用は避けてください。効果が強くなるわけではなく、胃腸や腎臓への負担が増えるリスクがあります。どうしても追加したい場合は、医師の指示を受けてください。