レボクイン

肺炎や膀胱炎などの呼吸器や尿路の感染症をはじめ、皮膚や目、耳の感染にも広く使われます。特定の細菌に強く効くため他の薬では効果が不十分な場合にも選ばれることがあります。

レボクインはブドウ球菌や肺炎球菌、大腸菌やクラミジアなど幅広い菌に効果があります。特に呼吸器や尿路、性器に関係する感染を起こす菌に強く作用するのが特徴です。

幅広い菌に効くだけでなく1日1回の服用で済むことが多いため、使いやすさの面でも評価されています。また、治療効果も高く、早い段階で症状の改善が見込めることが利点です。

飲み始めてから1〜2時間以内に血液中の濃度が上がって効果があらわれます。体の中にしっかり届くため、多くの感染症で比較的早く改善が期待できます。

通常、成人では1日1回500mgを水で飲むのが標準的な使い方です。病気の種類によっては量や期間が変わることがありますが、1回の量をしっかり守って飲むことが大切です。

病気によって異なりますが、腸チフスやパラチフスでは14日間、炭疽のような特殊な感染症では最大60日間飲むことがあります。指示された期間は最後まできちんと飲みましょう。

食前でも食後でも吸収にほとんど差がないので、どちらでも問題ありません。ただし、胃への負担を減らすために、食後に飲むことが推奨されることもあります。

腎臓の機能が弱い方では薬が体に長く残りやすいため、量や間隔を調整して使う必要があります。服用量については、自身の状態などに合わせて適切な量を服用しましょう。

ショックや重いアレルギー反応、皮膚や粘膜のただれなどが報告されています。息苦しさや蕁麻疹、口の中の荒れなどが急にあらわれた場合は、すぐに使用をやめて医療機関を受診するようにしてください。

重い心臓の病気がある方は、まれに脈が乱れる「QT延長」という現象が出ることがあり、注意が必要です。過去に不整脈の経験がある方は、必ず事前に伝えてください。

血をサラサラにする薬や糖尿病治療薬と一緒に飲むと、出血しやすくなったり、血糖が下がりすぎることがあります。すでに飲んでいる薬がある方は、事前に必ず確認をしてください。

年齢が上がると腎臓の働きが落ちることがあり、薬が体にたまりやすくなります。その結果、副作用が出やすくなるため、医師の指示に従い用量調整されることがあります。