フォルカン

基本的には1回の服用で改善効果が期待できますが、服用後4～7日目に検査を行い、効果が見られない場合は他の治療を検討する必要があります。

フォルカンを投与している間、つまり治療中の場合はパートナーへの感染の可能性があるため性行為は控えてください。

カンジダ属に起因する腟炎および外陰腟炎にも効果が認められています。これらの症状に対しては単回経口投与が推奨されており、高い有効率が確認されています。

造血幹細胞移植患者など免疫力が低下している患者に対して、深在性真菌症の予防に使用されます。予防投与によって真菌感染症の発症リスクを減らす効果が期待されています。

膣カンジダ症の場合、有効成分のフルコナゾール150mgを目安に服用してください。またカンジダ症の場合は50～100mg、クリプトコッカス症の場合は50～200mgと服用目安が異なります。

妊娠中の方は服用できません。妊娠中の場合、塗り薬や膣錠をご使用していただくことは可能ですが、婦人科などでまずご相談いただくことをお勧めします。

フォルカンは食事の影響をほとんど受けないため、食前・食後を問わず服用することができます。食事にかかわらず忘れずに飲むことが重要です。

フォルカンを飲み忘れた場合は、気づいた時点で1回分を服用してください。ただし、次の服用時間が近い場合は1回分を飛ばし、次回から通常通りに服用し、絶対に2回分をまとめて飲まないようにしましょう。

フォルカンの副作用として、発疹、下痢、頭痛、浮腫、発熱、倦怠感などの症状が多く見られます。これらの症状は一過性のものが多いですが、症状が長く続く場合や症状が酷い場合には病院で診察を受けることが推奨されます。

フォルカンは抗真菌薬です。フォルカンの先発薬であるジフルカンを製造したファイザー社は女性の不感症に対する効果は認めていません。不感症治療薬はこちらからご確認ください。

フォルカンを長期間使用する場合、定期的に肝機能検査を行うことが推奨されています。副作用として肝障害が現れる可能性があるため、医師の指示に従って体調管理を行うことが大切です。

フォルカンは他の薬剤、特にワルファリンなどの抗凝固薬や降圧薬との併用で薬効が強く現れることがあるため、注意が必要です。併用薬がある場合は必ず事前に医師に相談しましょう。