AGAは女性にも起こりうるってホント!?女性のAGA(FAGA)の症状
AGAによる薄毛は男性の悩みとして幅広く知られています。ですが、女性の中にもAGAによって薄毛に悩むというケースは意外と少なくありません。
女性の場合は男性と同様に「AGA」と呼ばれることもありますが、女性の脱毛症ということで頭に女性(female)の頭文字である「F」を付けた「FAGA」と呼ばれることもあります。
そこで、こちらのページではそんな女性も悩む可能性があるAGA(FAGA)について紹介していきます。
最近、薄毛が気になってきた……という女性は是非一度こちらをご覧いただければ、適切に対処していただけるかと思います。
女性のAGA(FAGA)とは?
そもそも、女性の薄毛の原因となるFAGAとはいったいどういったものなのでしょうか?
既にお伝えしたように男性のAGAに女性を意味する「Female」の頭文字を付けたものであり「女性男性型脱毛症」と呼ばれることもあります。
FAGAはAGAとは違って薄毛になってしまう原因として、いろいろなことが考えられています。
その一方で、男性のAGAの原因はハッキリとしているため、対策自体は女性と比べて容易であると言えます。
また、
- 女性がAGAで薄毛になる
- 男性がFAGAで薄毛になる
といったような逆転はなく、男性であればAGA、女性であればFAGAとなると覚えておくとよいでしょう。
そして、男性のAGAは
- 前髪の生え際が後退していく
- 頭頂部が薄くなり広がっていく
それぞれの薄毛が進行していき、最終的に生え際の後退と頭頂部の脱毛がぶつかって側頭部から後頭部にだけ頭髪があるような状態になってしまいます。
その一方で、女性のFAGAでは、薄毛の進行にはいくつかの種類があり男性の薄毛の進行とも違っています。
FAGAの症状パターン
では、女性のFAGAではどのように薄毛が進行するのでしょうか?
現在、FAGAの進行は
- ルードウィッグ型
- クリスマスツリー型
- ハミルトン潟
という、3つのパターンに分類されています。
それぞれで、どのように薄毛が進行していくかが違っており、中には薄毛の進行に気づきづらく、気づいたときにはかなり進行してしまってからといった場合もあります。
そのためそれぞれの症状パターンを把握した上で、FAGAかどうかを気にかけるようにすることで、早期発見早期対処などが可能になります。
ルードウィッグ型
FAGAの症状パターンのひとつである「ルードウィッグ型」は、頭頂部から後頭部にかけて頭髪が薄くなっていくパターンです。
FAGAの中でも最も多いパターンとされています。
また、頭頂部の頭髪が薄くなっていくということから男性のAGAと似ていますが、前髪の生え際が後退するといったことはありません。
そのため、頭頂部の薄毛が進行しているといったことに気づきにくく、気づいたときには既に頭頂部の薄毛が進行してしまっており、かなりスカスカな状態になっているということも珍しくないのです。
また、ルードウィッグ型は、進行具合によって更にⅠ型、Ⅱ型、Ⅲ型と細かく分類することができます。
- Ⅰ型…まだ初期段階で自身で気づくことは非常に難しく、友人やパートナーから指摘されて初めて気づくといったような状態です。
- Ⅱ型…Ⅰ型から進行した状態で薄毛部分が拡大して、鏡などで見ると薄くなっているのが実感できるような状態です。
- Ⅲ型…Ⅱ型から更に進行した状態で、頭頂部が全体的に薄くなってしまい、前髪の生え際のほうまで薄くなってしまっているような状態です。
クリスマスツリー型
次に紹介するのは「クリスマスツリー型」です。
こちらはクリスマスツリー型という名称の他に、オルセン型といった名称で呼ばれることもあります。
この症状パターンは名前にもあるように、クリスマスツリーのような形に前頭部の生え際が幅広く、頭頂部に向かって細く頭皮が見えるような形に薄毛が進行します。
FAGAのクリスマスツリー型が発症する頻度は非常に低く、このパターンがあらわれることは稀ですが、ゼロではないためこうした症状パターンがあるということは把握しておく方がよいといえます。
FAGAの中でも前髪の生え際にも症状があらわれるため、症状自体には気づきやすい部類といえます。
ハミルトン型
最後に紹介するFAGAの症状パターンは「ハミルトン型」です。
このハミルトン型は、AGAの分類法のひとつである「ハミルトン・ノーウッド分類法」を考案した医師ハミルトンの名前を取ってつけられたパターンです。
これまで紹介したFAGAの症状パターンは基本的には頭頂部にも薄毛が広がるパターンでしたが、こちらのハミルトン型は前髪の生え際にあらわれます。
剃刀などで剃り込みを入れたかのように、M字型に薄毛が進行していきます。
こちらの症状パターンは比較的、男性のAGAの症状と似ているパターンであり、薄毛の進行にも気づきやすくなっています。
ただし、女性の場合、男性とは違って前髪が長かったり、センターで分けるといったような髪型の場合には、気づきにくかったりする点には注意が必要です。
FAGAのセルフチェック
FAGAの症状パターンを把握しておくことで、FAGAにいち早く気付くことが可能となりますが、それだけでは十分ではありません。
頭頂部などの場合は、どうしても気づきが遅れてしまうケースがあります。
そんな時に役立ってくれるのは「セルフチェック」です。
下記はFAGAのセルフチェックシートになります。
このチェックシートの中で当てはまるものが
3つ以下の場合…FAGAの危険度は低くなっています。ただし、数が増えていくとその分リスクは高まるので、注意しておくようにしましょう。
4~5つの場合…FAGAのリスクは少し高く、既に発症している可能性があります。心配な場合は診察を受けてみるのも良いでしょう。
6つ以上の場合…FAGAのリスクが高い状態です。速やかに診察を受け、FAGAと診断された場合には治療を開始するようにしましょう。
FAGA以外の女性によくある脱毛症状
これまで女性の薄毛としてFAGAを紹介してきました。
ですが、女性の薄毛はFAGAを原因としたもの以外にもあります。
ここからは、そんな女性の薄毛の原因となる
- びまん性脱毛症
- 牽引性脱毛症
- 分娩後脱毛症
- 円形脱毛症
という4つの脱毛について紹介していきます。
それぞれの脱毛はそれぞれ原因や治療法が違っています。そのため、FAGAと勘違いして治療法を間違えてしまえば十分な効果を得られず、ずっと薄毛に悩まされることになるので把握しておきましょう。
びまん性脱毛症
女性の薄毛の中でも最も多い脱毛症とされているのが「びまん性脱毛症」です。
こちらの脱毛症はストレスや無理なダイエット、不規則な生活習慣など複数の原因が複雑に絡み合って起きる脱毛症です。
さまざまな原因が影響してホルモンバランスや自律神経が乱れて、頭髪への栄養供給が減少したりすることで頭髪が全体的に薄くなっていく脱毛症になります。
具体的な症状としては、
- 髪のボリュームが減少する
- 分け目が薄くなる
- 地肌が透けて見える
- 髪が細くなる
といったものがあらわれます。部分的にではなく、全体にあらわれることで、進行具合によっては、かなりひどい脱毛のようにも見えてしまうため、適切に対処して治療を進めることが重要です。
牽引性脱毛症
ふたつ目に紹介する脱毛症が「牽引性脱毛症」です。
こちらの脱毛症の原因は、名前を見れば一目瞭然かと思います。
牽引性ということで、髪が強い牽引(引っ張られる)ことによっておきます。ただし、勘違いしてはいけないこととして、短期的に強く引っ張れば起きるというようなものではないということ。
ポニーテールやお団子、編み込みや三つ編みといったようなヘアスタイルを普段から好んでするという方がなる脱毛症といえます。
これらのへアスタイルは、前髪などを引っ張った状態を維持して作るため髪が慢性的に牽引された状態となります。
その結果、牽引する力に髪が負けて抜け落ちてしまい、薄毛になってしまうのです。
分娩後脱毛症
FAGA以外の脱毛症には「分娩後脱毛症」と呼ばれるものもあります。
こちらは、名前に分娩後とあるように出産の後に起こる脱毛症です。
分娩後脱毛症の原因となっているのが、ホルモンの減少です。女性は出産後に女性ホルモンの分泌が減少してしまいます。
その結果、相対的に男性ホルモン量が増えてしまうことによってホルモンバランスが乱れてしまい、抜け毛が増えて薄毛となってしまいます。
分娩後脱毛症は出産によって起きる可能性がある脱毛症ですが、1年程でホルモンバランスは戻っていき次第に症状が改善されるとされています。
治療をせずとも自然と改善する脱毛症のひとつではありますが、適切な治療などを行うことでより速やかに改善へと向かわせることが可能です。
円形脱毛症
最後に紹介する脱毛症は「円形脱毛症」です。
こちらの脱毛症は男女問わず起きる脱毛症のひとつで、原因として考えられているのが免疫の異常です。
免疫は体外から入ってくる細菌などと戦うことで、病気などになるのを防ぐ機能です。
しかし、何かしらが原因となって免疫に異常が起きて自身の髪の毛の細胞を敵として認識し、攻撃してしまうことで髪が抜け落ちてしまうのがこの円形脱毛症です。
円形脱毛症は、豆粒程度から500円玉程度の大きさの範囲で局所的にくっきりと髪が抜け落ちてしまいます。また、円形脱毛症の脱毛は1か所だけでなく、複数個所であらわれる場合もあります。
現在は治療薬で改善することが可能となっていますが、放置していても数ヶ月から半年で自然に治るといった場合もあります。
ですが、女性の場合、部分的ではあれクッキリと髪が抜け落ちてしまうことは非常に大きな問題になるケースも少なくありません。そのため、こうした症状があらわれた場合は速やかに治療にあたる方がよいでしょう。
FAGAの原因
女性の薄毛であるFAGAはさまざまな原因によって起きてしまいます。
- 女性ホルモンの減少
- ホルモンバランスの乱れ
- 栄養や睡眠不足
- ストレスや頭髪へのダメージ
- 飲酒や喫煙などの習慣
- 遺伝や薬
上記のように、複数の原因がありどれかひとつでもFAGAとなってしまう場合もあれば、複数の原因が重なってFAGAになってしまう場合もあります。
そこで、ここからは上で紹介したそれぞれの原因について詳しく説明していきます。
加齢による女性ホルモンの減少
FAGAの原因のひとつとなっているのが「女性ホルモンの減少」です。
特に、女性の場合は閉経に近づくにつれて女性ホルモンの分泌量は減少していきます。
その結果、相対的に男性ホルモン量が増えてしまうことで、抜け毛などに繋がってしまうのです。
男性ホルモンが相対的に増えてしまうと、男性と同様に男性ホルモンが抜け毛を促してしまうことで薄毛の症状が進行してしまうのです。
加齢による女性ホルモン量の減少は、避けることができないことであるため事前に対策を立てておくことが重要です。
閉経に近づくにつれて起きる更年期障害についても当コラムでは紹介しています。
ホルモンバランスの乱れ
次に紹介する原因が「ホルモバランスの乱れ」です。
- 日常的に強いストレスを感じてしまっている
- 生活習慣が乱れてしまっている
- 睡眠時間などが不規則
など、さまざまな原因によってホルモンバランスが乱れてしまうことがあります。
そうした状態が短期間であれば問題ありませんが、長期にわたってそうした状態が続いているような場合には、FAGAがあらわれてしまう場合があります。
ホルモンバランスの乱れは、さまざまな原因によって起きますが、社会人になって一人暮らしをはじめたり、結婚でパートナーと暮らすようになるといった、生活習慣に大きな変化があらわれるようなタイミングでもあらわれるため注意が必要です。
栄養不足
FAGAの原因は多岐に渡りますが「栄養不足」によって起きるという場合もあります。
普段から食事などでちゃんと栄養を取っていれば全く問題がないことではありますが、女性の場合は夏を控えてダイエットを頑張ったり、若い頃の体重に戻そうと頑張ったりとさまざまな場面でダイエットにいそしむ方は少なくありません。
そうした時、無理なダイエットをしてしまったりすると栄養不足に陥ってしまい、その付けが抜け毛となってあらわれてしまう場合があるのです。
その結果、FAGAとなってしまい痩せることができたとしても髪が薄くなって魅力が半減してしまうなんて言うこともあるのです。
睡眠不足
何かが不足してしまうことでFAGAとなってしまうケースは珍しくありません。
既に栄養不足が原因のひとつであるとお伝えしましたが、「睡眠不足」もFAGAの原因のひとつとなってしまいます。
人は睡眠中に身体の成長を促したりする成長ホルモンの分泌が増えます。
しかし、睡眠不足になってしまうと成長ホルモンの分泌が減少してしまい、髪の成長が妨げられるだけでなく抜け毛の原因となってしまうのです。
また、睡眠中は血管が開くことで血行がよくなり頭髪への栄養供給が増えますが、睡眠不足だと栄養供給も減ってしまい抜け毛が増えてしまうという場合もあります。
不眠症が原因の睡眠不足である場合には睡眠薬が有効です。こちらのページでは睡眠薬の選び方について詳しく紹介していますので、併せてご活用ください。
ストレス
FAGAは「ストレス」によっても引き起こされてしまいます。
ホルモンバランスの乱れの項目でも少し触れましたが、強いストレスを受けてしまったり、慢性的にストレスを受けそれが解消されないというような場合には、ホルモンバランスの乱れなどに繋がってしまいます。
また、ストレスはホルモンバランスの乱れだけでなく、頭皮の血行不良などにもつながる原因となっています。
頭皮が結構不良となれば、髪への栄養供給も減少し抜け毛に繋がります。
このようにストレスはさまざまな方面からFAGAを引き起こしてしまう原因となるのです。
飲酒・喫煙
FAGAには嗜好品であるお酒やたばこも影響しています。
「飲酒・喫煙」はFAGAのリスクを高めてしまうのです。
喫煙は、血管を縮小させる作用があるため、普段から喫煙習慣がある方の場合、血管が狭くなってしまいます。その結果、頭髪への栄養供給が減少してしまい抜け毛に繋がってしまいます。
また、飲酒もFAGAの原因となります。これはアルコールが肝臓でアセトアルデヒドに分解されることが原因となっています。
アセトアルデヒドは量が少なければ問題ありませんが、量が多い場合は抜け毛の原因となる男性ホルモンを増やしてしまうことで薄毛の原因となってしまうのです。
頭髪へのダメージ
さまざまな原因があるFAGAは「頭髪へのダメージ」もそのひとつとなってしまいます。
頭髪へのダメージとしては
- ブリーチやカラー
- パーマや縮毛矯正
- 紫外線
- ドライヤー
といったものがあげられます。
誰しもが経験のあるようなものが実は、頭髪へのダメージとなっていたりします。
多少であればそうしたダメージも問題なかったりしますが、そうしたダメージが蓄積してしまうことで抜け毛に繋がり、次第に薄毛に繋がってしまうのです。
遺伝
規則正しい生活習慣や食生活を送っていても、FAGAとなってしまう場合はあります。
そうした時の原因として考えられるのが「遺伝」です。
薄毛の原因となる男性ホルモンが変化したDHT(ジヒドロテストステロン)と結びつく受容体の有無は、遺伝に左右される可能性があります。
まだ研究段階の情報ではありますが、このレセプターを遺伝で受け継いでしまった場合には、遺伝が原因となってFAGAが引き起こされているという場合があるのです。
研究段階であるため、確かなものではありませんがそうした可能性があるということは覚えて起き、母親や父親はFAGAやAGAではないかといったことを確認してみるのもひとつです。
薬剤
FAGAの原因として最後に紹介するのが「薬剤」です。
低用量ピルをはじめとして、何かしらの薬剤を服用されているような場合、その薬剤が原因となって抜け毛が増えて薄毛になってしまうというケースがあります。
薬剤が原因となってあらわれるFAGAは、同じ薬剤を服用すれば誰でもFAGAになってしまうというわけではありません。
薬剤と服用される方の相性による部分が非常に大きいため、全く問題がないという方もいるわけです。
そのため、薬剤を服用して抜け毛が増えているといったような場合には、同様の効果をもった違う種類の治療薬を処方してもらうようにしたりすることも大切です。
FAGAの対策
女性が陥る薄毛の悩みFAGAは適切に対策することで、悩みを早期に改善するといったことが可能です。
男性の薄毛であるAGAの対策法には投薬治療の他にいくつかの方法があるように、女性の薄毛であるFAGAの対策法も豊富です。
また、男性の対策法と比べて女性の対策法の方が多岐に渡るため、自身に適した対策法を見つけやすいというのも特徴の一つといえます
ここからは、そんなFAGAのさまざまな対策法について紹介していきますので、是非参考にしてください。
投薬治療
AGAと同様にFAGAの対策として、基本となるのが「投薬治療」です。
ただし、FAGAの治療に使われる治療薬は
- ミノキシジル
- パントガール
と呼ばれるようなものが基本となります。
これらの治療薬は
男性のAGAの治療の場合、上記で挙げたミノキシジルの他にプロペシアやザガーロと呼ばれるような治療薬が使われます。
このプロペシアはFAGAの治療では使われません。
なぜなら、このプロペシアの有効成分であるフィナステリドやザガーロの有効成分であるデュタステリドを女性が使用した場合、さまざまなリスクがあるため使用自体が禁忌とされているためです。
メソセラピー
ふたつめの対策として紹介するのは「メソセラピー」です。
メソセラピーとは、育毛などに有効とされる成分や栄養素などをブレンドした特製の注射を、注射器を用いて直接頭皮に注入して、頭髪が育つのを促す治療法です。
これによって、髪の脱毛を抑えたり、髪の成長を促すことで薄毛を改善へと導く方法になります。
頭皮に対して有効な成分とダイレクトに届けることが可能な有効な対策ではありますが、保険外の治療法となるため費用面が高額になってしまいがちという部分には注意しておく必要があります。
また、メソセラピーを実施しているクリニックごとに、注入する成分が違っていたりもするので治療を受けるクリニックによって効果の高さに違いがあります。
HARG(ハーグ)療法
3つめに紹介する対策法は「HARG(ハーグ)療法」です。
こちらの対策法は上で紹介したメソセラピーと非常に似たものになります。
HARG療法では、幹細胞から抽出したたんぱく質を注射で頭皮に直接注入する対策法です。
頭皮に対して直接成分を注入するという点はメソセラピーも同様ですが、HARG療法とメソセラピーでは注入する成分が違っているわけです。
メソセラピーではミノキシジルなど治療薬の成分などを注入するのに対し、HARG療法では150種以上もの成長因子を含むタンパク質を注入します。
これによって、髪の成長を促したり発毛を促したりすることで、薄毛を改善へと導くのです。
こちらの治療法もメソセラピーと同様に高額な費用が必要になる治療であるという点には注意が必要になります。
植毛
FAGAの改善法として変わった方法に「植毛」があります。
薄くなってしまった頭皮に対して、元気な毛母細胞などを植え込むことで、髪が薄くなった部分で発毛や育毛を促して薄毛を改善と導く対策法になります。
自身の健康的な毛母細胞などを摘出した上で、更に植え込むといったことが必要になるため、この対策はクリニックなど以外では受けることができません。
こちらの治療を受けた後のしばらくはダウンタイムが発生するため、その期間は傷口が目立ったり植え込んだ場所が目立ったりする場合があるという点には注意が必要になります。
また、植毛する量や範囲の広さによって必要になる費用が変わる上、費用も他の治療法と比べても高くなってしまうという特徴があります。
漢方薬
FAGAの対策法には治療薬や手術などの他に「漢方薬」を用いた方法もあります。
動植物や鉱石などを原材料とした生薬を複数組み合わせることで作られる漢方薬は、自然由来の薬を使う治療法なので副作用のリスクが低い対策法になります。
東洋医学の世界では、FAGAの原因は「腎虚」や「血虚」などが原因とされています。
- 腎虚…腎機能の低下などによってホルモンバランスが乱れ髪の生成がうまく行われない状態。
- 血虚…血液不足によって健康的な髪が作られない状態
こうした原因を取り除くために役立つ生薬を配合した漢方薬である「十全大補湯」や「参茸補血丸」といったものを服用することで、FAGAを改善へと導く対策法となります。
ツボ押し・鍼灸
FAGAの対策法はさまざまではありますが、自宅でもできる方法や比較的簡単に取り入れることができる方法もあります。
それが「ツボ押し・鍼灸」です。
ツボと呼ばれる部位を指圧したり針で刺したり、お灸をすることで、刺激してさまざまな効果を得る手法です。
このツボには薄毛の対策に適したものもあるのです。それが血流を促すとされる「百会」「通天」、「天柱」などのツボです。
血流を促すことで頭髪への栄養供給を増やし、健康的な髪を育てて薄毛を改善へと導きます。
ツボへの指圧などは自宅などでも簡単に始めることができるため、対策を何かしてみようかと考えている方にはとりあえずオススメできる方法のひとつといえます。
育毛シャンプー
FAGAの対策法として最後に紹介するのは「育毛シャンプ―」の使用です。
育毛シャンプーには髪を育てるのを促進する成分が配合されており、毎日の洗髪時に育毛シャンプーを用いることによって、頭髪に栄養や育毛成分を届けて薄毛を改善へと導きます。
また、育毛シャンプーは薄毛の原因にもつながる頭皮環境を改善する効果にも期待できます。
シャンプーとしての作用で余分な皮脂を洗い落として毛穴のつまりを改善したりすることで、髪がより健康的に育ちやすい環境を整えます。
こちらの対策法は、他の対策法とは違い毎日の生活習慣の中に最も取り入れやすいという特徴があります。
入浴や洗髪は基本的に毎日されるかと思います。
その時に育毛シャンプーを使うだけでいいため、日常生活の中に新しく対策のための時間をつくるといった必要がなく、負担が最も小さいといえます。
まとめ
薄毛の悩みは男性のものだけではなく、女性の方も持つ悩みのひとつとなっています。
こちらのページではそんな女性のFAGAによる薄毛について紹介してきました。
- FAGAはセルフチェックで早期の治療が可能
- FAGAはさまざまな原因で起きる
- 対策法も数多くある
数多くの女性がもつ悩みのひとつであるからこそ、自身は大丈夫と漠然と考えておくのではなく、何かあった時にはすぐに対策出来るよう知識を持っておくのは非常に有効だといえます。
また、FAGAの対策法にはさまざまな方法があり、それぞれに特徴もあるので自身に適した対策法を見つけやすくなっているので、是非こちらのページを参考に見つけてみてはいかがでしょうか。