フェブリクとの併用が禁忌な薬や注意すべき薬にはどんなものがある?

フェブリクとの併用が禁忌な薬や注意すべき薬にはどんなものがある?痛風や高尿酸血症の治療薬として幅広く活用されているフェブリクには一体どのような併用禁忌薬や併用注意薬があるのでしょうか?
こちらのページではそれらについて詳しく紹介します。

フェブリクと併用してはいけない薬(併用禁忌薬)

併用禁忌フェブリクと絶対に併用してはいけない薬(併用禁忌薬)として指定されているのは、メルカプトプリン水和物を配合したロイケリンとアザチオプリンを配合したイムラン、アザニンです。
これらとフェブリクを併用した場合、骨髄抑制(白血球減少・貧血・血小板減少)などの重篤な副作用が発生する恐れがあります。
 

 

フェブリクとの併用に注意が必要な薬(併用注意薬)

併用注意添付文書に併用注意薬として記載されているのはロスバスタチン、ジダノシン、ビダラビンの3種類です。
フェブリクと併用することで、ロスバスタチンやジダノシン、ビダラビンの血中濃度が高まり、副作用のリスクを高めてしまう可能性があります。
 
また、尿酸を下げるアロプリノールとの併用にも注意しましょう。
アロプリノールは併用注意薬としての指定はありませんが、通常どちらかの薬で治療します。
医師から特別な指示や、併用の判断があった場合のみ使用するようにしましょう。
 

 

ロキソニンなどのNSAIDsとフェブリクの相性

フェブリクとの併用に注意が必要な薬は3種類でしたが、実はそれ以外にも併用に注意しなければならない薬があります。
それがロキソニンなどのNSAIDs(非ステロイド性抗炎症薬)です。
 
痛風発作が発症した時にアスピリンを除くNSAIDsを服用することがありますが、フェブリクと併用することはできません。
『高尿酸血症・痛風の治療ガイドライン第2版』では痛風の発作時は尿酸降下薬を投与せず、NSAIDsを服用して寛解を待ち、寛解の約2週間後から尿酸降下薬を服用し始めるように、とされています。
このようにNSAIDsとフェブリクは併用するのではなく、それぞれ個別に使用することが推奨されています。

参考元:痛風患者が避けた方がよい鎮痛薬

 

フェブリクには併用できる治療薬も多数ある

併用できるフェブリクには併用が禁忌となる治療薬や併用に注意が必要な薬がありましたが、併用できる薬も少なくありません。
痛風発作を鎮めるコルヒチンや血栓などを防止するワーファリン、喘息を治療するテオフィリンなどと併用することが可能です。
他にも止血に使われるトラネキサム酸や血圧を下げるアムロジピン、抗ヒスタミン薬のフェキソフェナジン、抗生物質のアモキシシリン、ステロイド薬との併用も可能です。

 

フェブリクとの飲み合わせが不明な場合

診察フェブリクとの併用禁忌薬や併用注意薬は決して多くはありません。
しかし併用することができない医薬品は少なくても、アルコールやサプリメントなど医薬品以外との飲み合わせが悪いケースもあります。
飲み合わせに関して不明な場合は必ず医師に相談し、指導を受けるようにしてください。
 

 

フェブリクの併用に関する情報まとめ

フェブリクと併用することができる医薬品や併用できない医薬品について紹介しました!
最後にこの記事のポイントをまとめておきます!

  • フェブリクの併用禁忌薬は「メルカプトプリン水和物」「アザチオプリン」
  • 「ロスバスタチン」「ジダノシン」「ビダラビン」は併用に注意が必要
  • 痛風発作を鎮める「ロキソニン」との併用はしないように推奨されている

フェブリクは併用が禁忌の薬や注意が必要な薬と指定されているものは少なく、多くの薬と併用することができます。
併用に不安がある場合は事前に医師に相談する必要がある。