ヤーズ

ヤーズは日本国内では避妊の有効性や安全性は確認されていませんが、海外では避妊薬として認定されています。日本国内では月経困難症の治療薬として承認されています。

エストロゲンの配合量が違います。エストロゲンが50μg以下のものは低用量ピル、30μg以下のものは超低用量ピルと分類されます。エストロゲン配合量が低用量ピルよりも少ないため、副作用リスクが小さいことが特徴です。

ヤーズは、ホルモンバランスを整え、子宮の過剰な動きを抑えます。これによって生理中に起こる下腹部の痛みや腰の重さなどのつらい症状をやわらげます。

ヤーズは、ホルモンの波を穏やかにすることで、生理周期を安定させる効果も期待されています。24日間の連続投与により、ホルモンの乱れを抑えます。

ヤーズは服用期間に関する規定はありません。同様の成分を配合したヤーズフレックスがあり、こちらは連続服用が120日までと規定されています。名前は似ていますが、別の治療薬となるので注意が必要です。

毎日決まった時間に1錠ずつ飲み続けます。忘れずに続けることで、効果がしっかり発揮されます。

ヤーズは、最初の服用は生理が始まったその日からスタートします。開始が遅れると、飲み始めの最初の1週間は避妊効果が十分でないため、別の方法を併用する必要があります。

前日の分を飲み忘れた場合は、気づいた時にすぐ1錠を飲み、その日の分も通常通り続けます。ただし、2日以上続けて忘れた場合は効果が不十分になる可能性があるため注意が必要です。

ヤーズは副作用の少ない超低用量ピルですが、ピルの飲み始めは出血が続くことがあります。ホルモンバランスが一時的に崩れることで起こりますが、基本的にこの症状は服用していくうちに収まります。もしも長期間出血が続くようであれば医師に相談してください。

ヤーズは超低用量ピルのため副作用はあらわれにくいとされていますが、副作用がないわけではありません。

C型肝炎治療薬の一部（オムビタスビル、パリタプレビルなど）と併用すると肝障害が起きる可能性があるため、併用してはいけないことになっています。そのため、他の治療薬を服用している場合には事前に併用できるか確認するようにしましょう。

ヤーズを服用中に喫煙すると、心臓や血管のトラブルが起こるリスクが高まるとされています。特に35歳以上の喫煙者では、使用を避けることがすすめられています。