マイルーラVCF（避妊用フィルム）

避妊効果は違います。マイルーラVCFは精子を殺すことで避妊しますが、ピルなどは排卵を抑制したりすることで避妊します。このように避妊する仕組みが全く違っているため、併用したりすることも可能です。

マイルーラVCFの避妊率は95%程度となっています。そのため、99%以上の避妊ができるピルと比べると避妊効果に差があります。また、上記の数値は理想的な使用法で使用できた場合の数値であり、挿入ミスや使用タイミングのずれなどがあった場合、72～82%程度まで避妊率が低下します。

マイルーラVCFは殺精子剤であり、性病の予防効果はありません。そのため、性病の予防を行うためには、コンドームを使用するようにしてください。

2～3時間は効果が持続します。長時間にわたって効果が持続するわけではないため、長時間に及ぶ性行為を行う場合には注意する必要があります。

マイルーラVCFを使う基本的なタイミングは性行為の15分ほど前です。15分前に使用する理由は、膣内にフィルムを挿入してから5～10分で効果が出るためです。

できるだけ膣内の奥深く、子宮頚部にできるだけ近い場所に押し込んでください。挿入する位置が浅かったりした場合、避妊率に悪影響を及ぼす可能性があります。

1回の性行為につき、1枚のフィルムを膣内に挿入してください。効果時間内であれば、1回の使用で何度も性行為ができるというわけではありません。

コンドームやピルなどを併用することで避妊率を高められます。マイルーラVCFのみでの避妊だと妊娠する可能性があるため、他の避妊法を併用することで妊娠する可能性を下げることができます。

膣のかゆみや灼熱感、不快感などの副作用があります。副作用症状があらわれた場合には、速やかに医療機関を受診して医師に相談するようにしてください。

配合成分であるノノキシノール-9に対してアレルギーのある方は使用することができません。また、膣炎などの感染症の方の使用もできません。感染症がある場合は事前に感染症を治療してから使用するようにしてください。

指が乾いた状態で使用するようにしてください。フィルムは湿気に対して敏感であるため、濡れた指で触ったりすると溶けてしまいます。そのため、挿入する際は乾燥した指で行ってください。

マイルーラVCFによる避妊効果は一時的なものであり、使用を止めれば妊娠は可能です。そのため、使用したからといって妊娠できなくなる心配はありませんので、安心してお使いください。