エラワン

エラワンは120時間まで避妊効果に期待できる点が違っています。多くのアフターピルは72時間まで効果が期待できますが、エラワンはそれよりも長い時間的な猶予があるため、アフターピルの中でも最後の砦となっています。

エラワンを72時間以内に使った場合は2.3%、72～96時間以内に使った場合は2.1%、96～120時間までの服用で1.3%となっています。72時間以上経過していてもエラワンを使用することで妊娠率を低く抑えることができます。

不妊の原因になったりすることはありません。アフターピルの避妊効果はあくまでも一時的なものであるため、エラワンを使ったからといって、その後に不妊になったりすることはありません。

確実には防げません。非常に高い確率で妊娠を阻止することはできますが、100%で避妊できるわけではないので、より確実な避妊を希望する場合は、他の避妊法などを組み合わせて活用するといったことが大切になります。

水で飲むようにしてください。水以外の飲料で服用した場合、飲料に含まれる成分によってはアフターピルの成分が吸収されにくくなってしまい、思うような避妊効果を得ることができなくなる可能性があるためです。

1回に服用する量は1錠です。2錠服用したりすることで効果が高まるといったことはないので、適切な量を服用するようにしてください。過剰に服用してしまった場合、副作用のリスクを高めてしまいます。

エラワンを吐いたのが3時間以内の場合は1回分を改めて服用します。3時間以上経過してから吐いた場合は改めて服用する必要はありません。服用後すぐに吐いた場合は成分が十分に吸収される前なので、改めての服用が必要になります。

エラワンを連続して使用することは避けましょう。アフターピルは最後の避妊手段であり、100%の避妊法ではありません。そのため、まずはコンドームや低用量ピルなどを用いた適切な避妊を行うようにしましょう。

服用から3週間後に使用するのが良いとされています。避妊成功時にあらわれる出血はエラワンの服用から3週間以内に起こることが多いためです。3週間経過しても出血がないような場合には、妊娠検査薬で妊娠しているかを確認して適切に対処するようにしてください。

既に妊娠が判明している人はエラワンを使うことができません。エラワンは妊娠中絶に用いられる治療薬ではないため、妊娠が既に判明している場合には別の適切な方法で対処するようにしてください。

最も多くの報告があった副作用は頭痛です。臨床試験では吐き気や腹部痛といった副作用の報告も多くなっています。また、服用から3時間以内に副作用でエラワンを吐いてしまった場合は、再度の服用を検討する必要があるため注意してください。

カルバマゼピンやリファンピシンといった種類の治療薬とは飲み合わせが悪いです。これらの治療薬と併用してしまうと、エラワンの効果が弱まってしまい避妊率に悪影響を及ぼす可能性があります。