ニフラン点眼液

目が赤くなったり、かゆくなったり、ゴロゴロするなどの炎症に効果を発揮します。たとえば、結膜炎（充血や目やになど）や、まぶたの腫れ、手術後の炎症にもよく使われていて、効き目があることが確認されています。

早ければ数日でよくなります。目薬をさすと、炎症を引き起こす成分の働きをおさえてくれるので、赤みやかゆみが少しずつおさまっていきます。結膜炎や角膜炎では、点眼して2～3日ほどで「楽になってきた」と感じる方が多いです。

症状によっては同じくらい効きます。この目薬はステロイドではありませんが、似たような症状に対してしっかりと効果があります。たとえば、軽い結膜炎などでは、ステロイドとほぼ同じ効果が出たという試験結果もあります。

この薬は「非ステロイド性」の目薬で、体にやさしいのが特徴です。たとえば、ステロイドが入っていないので、副作用が少なく安心して使えるというメリットがあります。他の目薬と同じように炎症をおさえる力もあります。

1日4回さすのが基本です。ニフラン点眼液は朝・昼・夕方・寝る前のように、時間をあけて定期的に使うと効果が出やすいとされています。症状に応じて回数を調整することもありますが、自分の判断で回数を変えると効果が不十分になることもあるので、医師の指示通りに使いましょう。

コンタクトは外してから点眼してください。薬液がコンタクトに吸収されたり、レンズが変質するおそれがあるためです。使ったあとは5分以上たってから再装着するのが安心です。

すぐ開けるのは避けた方がよいです。点眼した後は、目を軽く閉じて1〜5分ほど安静にしておくことで、薬がしっかり目にとどまりやすくなります。すぐにまばたきをしたり目を開けたりすると、薬がこぼれたり鼻に流れたりしてしまい、十分な効果が得られないことがあります。

すぐにこすると薬が目から出てしまうことがあります。気になる場合は、少し時間をあけてからもう一度さしてもかまいません。ただし何度も繰り返すと逆に刺激になることもあるので、こすらないよう気をつけましょう。

よくあるのは目の軽い刺激感や赤みです。ニフラン点眼液を使った人の一部で、目がピリッとしたり、まぶたがかゆくなるなどの軽い副作用が報告されています。ごくまれにアレルギー反応が起こることもあるため、違和感が続く場合は使用をやめて医師に相談してください。

使えることもありますが注意が必要です。ニフラン点眼液に含まれる成分に過敏に反応する方では、まれに発疹や目の腫れなどが出ることがあります。以前に似た目薬で異常が出たことがある方は、事前に医師に伝えておくと安心です。

妊娠中や授乳中の安全性ははっきりしておらず、動物の実験では一部で分娩の遅れが報告されています。そのため、治療の必要性が高く使うことの危険性よりも有益性が高い場合に使われることがあります。

長期使用でも重い副作用は出にくいですが、ただ漠然と使い続けるといったようなことはしないようにしてください。定期的に症状を確認したりして、改善が見られれば眼科を受診して確認するようにしてください。