日中の眠気は更年期が原因かも?効果的な更年期の眠気対策とは?
更年期に入るとさまざまな症状があらわれます。
また、あらわれる症状は女性によって個人差があり、ある人は全く症状を感じないという場合もあれば、ある人は日常生活に支障が出るほどの辛い症状があらわれるということもあります。
そんな更年期障害の症状のひとつとなっているのが眠気です。
こちらのページでは更年期にあらわれることがある眠気や効果的な更年期の眠気対策の症状について紹介していきます。
更年期になると眠気を感じるのはなぜ?
女性が更年期に入ることであらわれる症状はさまざまです。
ですが、そうした症状の中には過眠や不眠といったものがあげられます。
単純に眠れなくなってしまったり寝すぎてしまったりする症状があらわれることで、日中でも眠気に襲われるようになってしまいます。
そのため、更年期に入ることで眠気を感じるようになるという方は珍しくありません。
ただし、こうした眠気は更年期が原因となっている場合もあれば、単純に日頃の睡眠の質が低下していることが原因となっている場合もあるため、改善を考えた場合には適切に原因を特定するようにしましょう。
更年期になると眠気を感じやすくなる原因
更年期に入ることで眠気を感じることが多くなるということは珍しい事ではありません。
では、なぜ更年期に入ることで眠気を感じることが多くなるのでしょうか?
ここからは眠気を感じやすくなる原因について紹介してきたいと思います。
原因を適切に把握した上で、対策を行うようにしましょう。
更年期の症状による眠気
更年期になると眠気を感じやすくなる原因のひとつ目が、更年期の症状によるものです。
更年期に入ってホルモンバランスが変化することによって不眠や過眠といった症状があらわれることがあります。
この不眠や過眠が原因となって、眠気を感じる機会が多くなることがあります。
更年期の症状が原因となって眠気を感じやすくなってしまっている場合には、更年期の症状を引き起こしているホルモンバランスを整えるためにホルモン治療を受けたり、睡眠の質を向上させるための対策をとるといったことが必要になります。
参考元:更年期に多い睡眠のトラブルとは
加齢によるノンレム睡眠の減少
更年期に入ることで感じやすくなることがある眠気の原因として、加齢があります。
年齢を重ねると睡眠時間自体は長くなる傾向にあります。
その反面、深い眠りであるノンレム睡眠の時間が中高年になると減少してしまいます。
浅い眠りの時間が増えることで、睡眠の質自体は低下してしまいグッスリと眠れたという満足感が減少したり、ちょっとした物音で目覚めてしまう中途覚醒、予定よりも数時間早く目覚めてしまう早朝覚醒といった症状があらわれます。
また、浅い眠りが多くなってしまうことで、日中でも眠気を感じるようになってしまいます。
その他の病気や症状によるもの
更年期や加齢だけでなく、さまざまな病気が原因となって日中に眠気を感じるようになってしまうこともあります。
ここからは、眠気があらわれる可能性がある病気についていくつか紹介していきます。
睡眠時無呼吸症候群
睡眠時無呼吸症候群とは、その名の通り睡眠時に呼吸ができなくなってしまう病気です。
肥満や扁桃腺肥大などの原因で喉が閉塞してしまったり、気道が狭くなってしまうことで呼吸が上手くできずに、睡眠の質が低下する病気です。
睡眠の質が低下してしまうことによって、日中などでも眠気を感じるようになってしまいます。
また、睡眠中に呼吸が止まってしまうことで低酸素状態となってしまうため、臓器に対して悪影響を及ぼして心疾患や脳血管疾患などを合併することもあります。
参考元:睡眠時無呼吸症候群
過眠症
過眠症と呼ばれる病気が原因となって、日中でも眠気を感じるようになることもあります。
この過眠症というのは、夜に十分な時間の睡眠をとっているのにも関わらず、日中に強い眠気が生じて起きているのが難しくなってしまう睡眠障害のひとつです。
この過眠症はナルコプレシーや突発性過眠症、反復性過眠症といった種類に分類することができますが、ほとんどの場合はナルコプレシーか突発性過眠症となります。
ナルコプレシーは日中に強い眠気に襲われ、30分以内といった短時間の居眠りをしてしまうこともあります。
居眠りから目覚めた直後はスッキリするものの、眠気と居眠りを日中の間繰り返してしまいます。
突発性過眠症もナルコプレシーと同様に強い眠気に襲われ居眠りしてしまいますが、こちらは1時間以上の長時間持続し、目覚めた後もスッキリした感じがないことが多いという特徴があります。
参考元:過眠症とは
うつ病
眠気が引き起こされる病気として最後に紹介するのがうつ病です。
うつ病の症状にも不眠や過眠といったものがあります。
そのため、更年期が原因で日中に眠気を感じるようになったと思っていても、実はうつ病の不眠や過眠が原因となっているという場合も珍しくありません。
また、うつ病による不眠や過眠と共に更年期による不眠や過眠が併発してしまっているというケースもあるため、注意が必要です。
上記のようにうつ病と更年期が同時に原因となってしまっているような場合には、うつ病と更年期それぞれの対策を並行して行う必要があります。
更年期の眠気の対策はなにをすればいい?
更年期に入って日中に眠気が起きるようになってしまったという場合にはどのような対策方法があるのでしょうか?
ここからは、更年期の眠気対策についていくつかの方法を紹介していきたいと思います。
最近、日中に眠気があらわれるようになっているという方は是非一度、ご覧ください。
体内時計を正しく保つ
更年期の眠気対策の中でも、もっとも基本となるのが体内時計を正しく保つというものがあります。
日頃から就寝する時間や目覚める時間を一定にすることで体内時計を一定に保ちやすくなります。
日光には体内時計を調整する作用があるため、目覚めた後は日光を浴びるようにすることは肝心です。
また、眠りに入る前に強い光を見たりしないようにしたり、目覚めた時にコップ1杯分の水を摂取するようにしたり、適度な運動を毎日の生活の中に入れるといったことも役立ちます。
これらのポイントを実践して体内時計を正しく保つことで、正常な眠りを行うことが可能となります。
睡眠環境の改善
眠気対策として睡眠の質を高めるために睡眠環境を整えて改善するといったことも大切になります。
睡眠環境とは寝室の調光や室温、寝具などさまざまな部分が影響しています。
間接照明を積極的に取り入れることで部屋の明るさを調整したり、エアコンなどを用いて快適な室温を保つことも大切です。
また、寝具の素材や枕の高さといったことも睡眠にとって重要なポイントになったりもするため、自身に合わない寝具を使っている場合は、寝具を変えてみるといったことも大切です。
こうした睡眠環境の改善は何かひとつを変えるだけでも著しく効果があらわれることもあれば、複数を変えることで効果を感じることができる場合もあるため、いろいろ試してみることが大切です。
食生活の見直し
日中の眠気は毎日の食生活を見直すことによって改善できる場合もあります。
これは特に就寝前に食事をする習慣がある方やコーヒーなどを飲んでしまうような方に効果的な方法といえます。
就寝前に食事をとると睡眠中も内臓は消化のために働き続けてしまいます。
そのため、食事は就寝の3時間以上前に済ませることは睡眠の質の向上につながります。
就寝前は覚醒作用があるカフェインを多く含む飲料を摂取しないようにすることも重要です。
また、毎日の食事の中で睡眠ホルモンと呼ばれるメラトニンのもととなるトリプトファンを多く含む食品や睡眠の質を高めるGABAを多く含む食品を積極的に摂取して睡眠の質を高めることも日中の眠気対策になります。
トリプトファンを多く含む食品
睡眠ホルモンと呼ばれるメラトニンのもととなるトリプトファン。
そんなトリプトファンを多く含む食品はさまざまなものがあります。
豆腐や納豆、みそやしょうゆといった大豆製品のほか、チーズやヨーグルトなどの乳製品、米などの穀類に多く含まれています。
トリプトファンを摂取する目安としては、体重1kgあたり約2mgとなっています。
そのため、体重が60kgの人だと120mgが目安となります。
体重60kgの人の目安量である120mgを摂取しようとした場合、白米は約150g、パスタ(乾麺)は約100g、木綿豆腐は約120gが必要になります。
GABAを多く含む食品
アミノ酸の一種であるGABAはストレスを緩和したり高血圧を予防したりといったさまざまな作用があります。
そうした作用のひとつに睡眠の質を高めるといったものがあります。
そんな作用をもつGABAはカカオや野菜、穀類に多く含まれています。
このGABAは、1日100mgほど摂取することで睡眠の質が高まるとされています。
1日にGABA100mgを摂取しようと考えた場合を例に挙げると、トマト缶を100g、ジャガイモを200g、大豆もやしを250gといった量が必要になります。
さまざまな食材の中でも野菜に多く含まれている傾向にあるため、毎日の食事の中に十分な量の野菜を取り入れることが睡眠の質改善には必要不可欠といえます。
サプリメントで補給することもできる
日中の眠気対策としてトリプトファンやGABAを食事で積極的に摂取することは非常に有効だとお伝えしてきました。
ですが、実際に摂取するとなると、多少は摂取することはできるけど、十分な量を摂取するのはなかなか難しいということは珍しくありません。
そうした時に役立ってくれるのがサプリメントです。
サプリメントで不足しているトリプトファンやGABAを補うようにすることでも日中の眠気対策になります。
更年期の症状を緩和する・更年期の治療をする
更年期症状によって眠気があらわれるようになっている場合、更年期の症状を緩和・改善する治療薬を用いることによって日中の眠気を改善へとみちびくことができる場合もあります。
ホルモンバランスを整える薬や更年期の症状を改善する治療薬を用いることで、眠気の根本となる原因に対してアプローチするため更年期による日中の眠気を改善できる可能性があります。
エストロモン
エストロモンはStandard Chem & Pharmaが製造・販売するホルモン剤です。
有効成分として配合されているのは結合型エストロゲンとなっており、服用することで女性ホルモンと同様の働きをします。
これによって女性ホルモンが減少することであらわれるさまざまな更年期障害の症状を改善へと導きます。
価格は1箱100錠入りで4,860円(1錠あたり49円)となっており、600錠までまとめ買いできるうえ、まとめ買いの場合だと1錠あたり30円で購入できるという特徴もあります。
プロギノバ
プロギノバは国内でも知名度の高いbayerが製造・販売する更年期障害の症状を改善する治療薬です。
有効成分として配合されているのはエストラジオール吉草酸エステルで、体内で卵胞ホルモンとして作用することで更年期で低下するホルモンを補います。
これによって、ホルモンの分泌が低下してホルモンバランスが崩れるのを抑えて、更年期にあらわれる各種症状を改善へと導きます。
価格は1箱84錠入りが9,060円(1錠あたり107円)となっています。
また、まとめ買いにも対応しており、まとめて購入することで1錠あたりの価格を80円に抑えることが可能となっています。
プレモン
プレモンは有効成分として結合型エストロゲンを配合した更年期障害の改善薬です。
こちらはインドのアフマダーバードに本拠を置くWest-Coast Pharmaceutical Worksが製造・販売しています。
同一の成分を配合した治療薬がプレマリンという名称で承認・処方されているためプレマリンを服用されている方は遜色なくお使いいただけます。
服用することで有効成分が女性ホルモンとして作用するため、更年期で分泌が低下する女性ホルモンを補うことが可能です。
価格は1箱4,060円(1錠あたり36円)という安価で購入できるという特徴があります。

更年期の治療薬は通販サイトで購入することが可能です!通販サイトからの購入の方が安い価格で購入することもできますよ!
まとめ
こちらのページでは更年期に入ることであらわれることがある日中の眠気について紹介してきました。
更年期による眠気に関するポイントは下記のとおり
- 更年期の眠気は不眠や過眠が原因
- 加齢そのものが原因となっている場合も
- 病気が原因となっていることもある
- 日常生活の見直しでも改善できる場合がある
- 生活改善だけでの改善が難しい場合は治療薬を使用する
更年期に入って眠気が起きる原因はさまざまです。
更年期障害の症状が原因となっている場合もあれば、病気や加齢が原因となっている場合もあります。
そのため、原因を適切に特定した上で、それぞれの原因に対して有効な対策をとることが重要です。
更年期が原因となっている場合は、日常生活の生活習慣を改善したり、治療薬を用いたりすることで眠気などを改善することができる場合があります。
また、病気が原因となっている場合は、眠気の原因となる病気を改善することで眠気なども改善することができます。
眠気が起きる原因から、更年期による眠気に対する対策を紹介してきたので最近、日中に眠気が来て大変という方は是非一度参考にしてみてください。