比べておやすみ。2種類の睡眠薬セット(ルナエイト+ソナプロン)

ルナエイトは、まさしく「寝つきが悪い＝入眠障害」に効果を発揮する睡眠薬です。「超短時間型」に分類されるエスゾピクロンを有効成分としており、効果は服用後30～60分であらわれます。 また、有効成分のエスゾピクロンについて、入眠障害だけでなく中途覚醒（夜中に何度も目が覚めてしまう）にも一定の効果を発揮することが明らかになっています。

有効成分のエスゾピクロンは、3～4時間で効果が切れます。 5～6時間以上の睡眠なら、翌朝に眠気を引きずることはなく、スッキリと目覚めることができます。 ただし、人によっては注意力や集中力が下がることもあるため、車の運転など危険を伴う作業は避けることをおすすめします。

有効成分のエスゾピクロンについては、耐性がつきにくいという報告があります。 海外で行われた長期投与試験の結果、12ヶ月間に渡って服用を続けても耐性がつかず、効果を発揮し続けることが明らかになりました。

ルナエイトは、筋弛緩作用がない非ベンゾジアゼピン系の睡眠薬なので、ふらつきが起きにくいといわれています。ただし、有効成分エスゾピクロンの副作用として「浮動性めまい（1.2％）」が報告されているため、服用後はすみやかにベッドに入ることをおすすめします。

初回の服用は2mgから開始してください。その後、慣れてきたら3mgに増量することが可能ですが、3mgを超えないようにしてください。 また、高齢者は1mgから服用を開始し、上限を2mgとしてください。

ルナエイトは、超短時間型のエスゾピクロンを有効成分としているため、食事の有無にかかわらず就寝の直前に服用してください。また、食後すぐの服用は効果の減弱を招く可能性があります。就寝の2時間前に食事を終えるのが理想です。

ルナエイトは、1日1回の服用が基本です。また、3～4時間に渡って効果が持続し、日中の活動に支障をきたす可能性があるため、昼間の服用はおすすめしません。

ルナエイトは、寝つけないときに服用することで効果を発揮する医薬品なので、必ずしも毎日服用する必要はありません。 ただし、慢性的な不眠症でお悩みの場合など、毎晩服用して入眠時間を固定することで、睡眠リズムを整える効果はあるといえます。

アルコールとの併用は推奨されません。有効成分のエスゾピクロンは、アルコールとの併用で相互作用を起こし、効果が強くなりすぎる可能性があります。

用法用量を守らず、1回あたり3mgより多く服用した場合、精神錯乱や血圧の急激な低下、呼吸機能の低下などを引き起こす可能性があります。

妊娠後期にエスゾピクロンを服用した場合、赤ちゃんが生まれたときに離脱症状（元気がない状態）が見られる可能性があります。妊娠中の服用は必ずしも禁忌とされているわけではありませんが、医師に相談したうえで使用してください。

ルナエイトは依存性が比較的低い睡眠薬ですが、依存のリスクはゼロではありません。特に、3ヶ月以上の連続服用によりリスクが高まるといわれています。漫然と服用することは避けましょう。

ソナプロンは有効成分にザレプロンをもつ超短時間型の睡眠薬であり、睡眠障害の中でも「入眠障害」に対して効果を発揮します。

ソナプロンと同じ有効成分（ザレプロン）をもつ有名な睡眠薬として「ソナタ」「ハイプロン」があります。

ルネスタはソナプロンと同じ超短時間型の睡眠薬に分類される医薬品なので代用できる可能性がありますが、症状や薬の副作用なども検討する必要があるので断言はできません。尚、ココロ薬局ではルネスタと同じ有効成分を持つ「フルナイト」「ハイプナイト」なども取り扱っていますので、そちらもご検討ください。

可能性が全くないとは言い切れません。しかし、ソナプロンは効果の持続時間が非常に短く、4時間ほどで効果が切れるとされているため、効果持続時間以上に睡眠をとれていれば効果が残っているということはないと考えられます。

ソナプロンは就寝前に服用する薬です。服用後30分ほどで効果があらわれますので、就寝準備ができたタイミングで服用してください。

ザレプロンは1日20mgが最大量です。ソナプロンは1錠で10mgのため2錠が最大量です。

ソナプロンは服用後30分で効果を発揮するため、服用後は寝具で安静にしていられる環境にしておくことが必要です。トイレは済ませておく、明日の準備をしておくなど、途中で起き上がる必要のない状況を整えることが大事です。

眠気が来ている状態であれば慎重にトイレに向かいましょう。ソナプロンの効果が強くあらわれてしまって、転倒してしまうリスクなどが考えられるため、普段よりも慎重な行動をとる必要があります。

ソナプロンの副作用として、頭痛や吐き気などの副作用が起きることがあります。その他にもソナプロンの副作用はたくさんあるため、使用する前にご確認ください。

ソナプロンの成分に対して過敏症の既往歴がある方や、睡眠薬を服用した後に複雑睡眠行動を経験したことがある方は服用することができません。

ソナプロンとともに服用してはいけない薬（併用禁忌薬）はありません。併用注意薬として中枢神経抑制薬やCYP3A4阻害薬など、併用する際に注意が必要な薬（併用注意薬）もあるため、現在服用中の薬がある場合はかならず医師に相談してから服用してください。

ソナプロンは高齢者でも服用することが可能ですが、服用には注意が必要です。高齢者の方が使用する場合は、ソナプロンの服用前に必ず医師に相談してください。