ボグリボース

長期投与試験の結果では、平均7か月の使用で血糖コントロールが安定して維持されることが確認されています。長く使っても効果が持続することが特徴です。

はい。2型糖尿病の発症リスクが高い人にも使えます。実際に、2型糖尿病の発症リスクが高い人を対象とした臨床試験でも2型糖尿病の発症を抑える効果があるという結果も出ています。

ボグリボースは、食後の血糖値の急激な上昇を抑えることで、1日を通した血糖の変動を小さくします。血糖の安定は体への負担を減らし、疲れやすさや眠気といった症状の軽減にもつながります。

スクロース（砂糖）やマルトース（麦芽糖）などの二糖類、デンプンのような多糖類に対して吸収をゆるやかにする働きがあります。単糖類には影響しないことが特徴となっています。

通常1日3回、毎食の直前に服用するのが基本です。これは食後の血糖値を抑えるためで、毎回の食事直前に飲むことで最も効果を発揮するためです。飲む時間をずらすと効果が十分に出ないことがあります。

食事がない場合は飲まないでください。ボグリボースは食事中の糖の吸収を抑える薬なので、食事をしなければ逆に低血糖などを引き起こしてしまう可能性もあるので注意してください。

食事と関係のない時間に飲んでしまった場合は、次の食事時に正しいタイミングで再開してください。間違って飲んでも効果はほとんどなく、副作用の原因になることがあります。

食事が終わって時間が経っている場合は、忘れた分は飛ばして次の食事前から再開してください。2回分を一度に飲むことは避けてください。

低血糖や腸閉塞、劇症肝炎などが重大な副作用として報告されています。特に腹部の張りや嘔吐、持続する腹痛などが現れたときは、すぐに服用を中止し、医療機関を受診するようにしてください。

妊婦や授乳中の方の使用は安全性が確立されていません。そのため、治療が必要と判断された場合のみ慎重に使用されます。

低用量から始めて慎重に服用する必要があります。他の糖尿病薬と併用することで想定以上に血糖値が下がってしまう可能性があるためです。そのため、医師と相談をしながら徐々に服用するようにしてください。

高齢者では腎機能や消化器機能が低下していることが多く、副作用があらわれやすくなります。そのため、少ない量から始めて体調の変化に注意しながら使用することが重要です。