グリコ

グリコは膵臓を刺激してインスリンの分泌を促して血糖値を下げます。特に食後の血糖値が上がるタイミングに効果を発揮するため、自然な血糖コントロールを助けてくれます。

グリコには血小板の粘着を抑える作用があり、血管内での血栓ができにくくなることが報告されています。これにより、糖尿病による合併症のリスクを減らす効果が期待されています。

食事や運動だけでは血糖値のコントロールが難しいときに使われます。2型糖尿病に使われ、インスリンを使わずに血糖を下げることができるのが特徴です。

従来の薬と比べて低血糖が起きにくく、網膜などへの合併症の進行を抑える効果が期待されています。特に眼底の状態悪化が少ないという試験結果があります。そのため、他の治療薬よりも安心して使えるのがメリットです。

通常は1日1～2回、朝または朝夕に分けて服用します。食前・食後のどちらでも飲めますが、毎日同じ時間に飲むことで効果が安定しやすくなります。自分の生活リズムに合ったタイミングを決めることが大切です。

一定期間飲み続けることで血糖値のコントロールが安定してきます。反復投与で血中濃度が安定し、2〜3日目には定常状態に達するとされています。そのため、効果の持続には継続的な服用が重要です。

食前でも食後でも服用できますが、吸収の安定性を考えると食後の方が胃への刺激が少ないとされています。食事の影響は少ないため、飲みやすいタイミングを選ぶことで、服用が継続しやすくなります。

血糖値が正常になっても、薬を自己判断で中止すると再び数値が上がる可能性があります。医師の指示に従って服用を続けることで、長期的な血糖コントロールが可能になります。

重度の低血糖が起きることがあり、意識障害や痙攣を伴うこともあります。初期症状としては強い空腹感、脱力感、発汗などがあり、これらの症状が出た場合は糖分を補給し、早めに医療機関を受診してください。

腎機能や肝機能に問題がある人は低血糖を起こす可能性があります。また、腎機能や肝機能に重度の障害がある場合はグリコの服用は禁忌となっているので、事前に服用できるかどうかを確認しておく必要があります。

控えた方が無難です。アルコールは肝臓での糖を作る働きを抑えるため、空腹時に飲むと強い低血糖を起こすことがあります。また、アルコールによる酩酊状態と低血糖の症状は似ていることから、酩酊なのか低血糖なのか判断できないことも多いため注意が必要です。

吐き気や食欲不振、頭重やめまいといった軽い副作用が出ることがあります。多くは一時的なもので自然に落ち着きます。しかし、いつまで経っても症状が良くならない場合は医師に相談してください。