オルリファスト

オルリファストの効果は服用しはじめてから4週間ほどで効果が実感できるとされています。ただし、このオルリファストによる肥満改善効果は生活習慣の改善などを並行して行うことが前提となっているため、生活習慣によっては効果を実感できるまでの期間に個人差があります。

オルリファストは食事で摂取した脂肪分をカットする効果がありますが、既にある脂肪を燃焼させる効果はありません。そのため、基本的には生活習慣の改善などを並行して行う必要があります。

オルリファストを使用することで体重減少とともに血中中性脂肪値が低下することが報告されており、脂質代謝改善にもつながる可能性があります。

体重減少効果によって肥満に伴う高血圧の改善が認められることがあり、血圧コントロールにも好影響を与える可能性があります。ただし、高血圧の原因が肥満でない場合には効果には期待できません。

オルリファストは食前か食事中、もしくは食後1時間以内に服用しなかった場合、十分な効果を得ることができなくなってしまいます。そのため、オルリファストの服用を忘れてしまったのに気づいたタイミングが食後1時間以内であれば飲み忘れた分を速やかに服用し、1時間以上経過している場合は飲み忘れ分は服用しないようにしてください。

間食の際、オルリファストを服用する必要はありません。1日の服用回数は3回までのため朝昼晩の食後1時間以内、または食事中に服用するようにしてください。

脂肪をほとんど含まない食事のときにオルリスタットを服用しても効果は期待できないため、こうした場合は服用を省略しても問題ありません。

定められている量よりも多く服用しても効果が強まるわけではなく、かえって消化器系の副作用が増えるおそれがあるため、決められた量を守ることが重要です。

オルリファストの副作用である脂の排出は効果のあらわれでもあるため、意図的に止めることはできませんがナプキンを使用することで脂の排出を防ぐことは可能です。また、脂質の多い食事後は脂の排出が増えるため、脂質の少ない食事をすることで抑えることも可能です。

オルリファストを服用することで脂をそのまま体外へと排出するため、下痢や軟便といった症状があらわれます。基本的にこうした症状は継続してオルリファストを使用することによって短期間で収まる傾向があります。ただし、下痢や軟便の症状がいつまでも改善しないような時は医師に相談してください。

未吸収の脂肪を便として排出するため、排便回数が増えることがあります。多くは使用開始後に見られ、次第に落ち着く傾向があります。

脂溶性ビタミンや必須脂肪酸の吸収低下により、長期使用では低栄養状態を招く可能性があるため注意が必要です。サプリメントなどで別途補給したりするようにしましょう。