アジシップ

喉の痛みや咳の原因となる呼吸器感染症などの広い範囲の感染症に使われます。幅広い細菌に効く性質を持っており、軽症から中等症の感染症に対応できることが特徴です。

1日1回、1～3日間服用するだけで効果が期待できるのがアジスロマイシンの大きな特徴です。体内に長くとどまることで、服用を終えた後も薬の効果が続くため、短期間でしっかり治療が進むので忙しい方でも続けやすい治療です。

細菌の増殖を防ぐことで感染を抑えます。これは有効成分が細菌のたんぱく質を作る働きを止めるためです。特に喉や肺、皮膚などの炎症がある部分に薬が集まりやすく、効果を発揮します。体の中で的確に働く薬です。

アジスロマイシンは体内に長く残る特徴があるため、決められた日数を守って飲み切ることで症状がぶり返さずに治療を終えられます。途中でやめると細菌が残ってしまって再発する場合があります。そのため、しっかり飲みきることが重要です。

有効成分が体の中で長くとどまるためです。そのため、1日に複数回の服用などが必要なく手軽に使えます。ただし、治療対象となる病気によって何日服用するかに違いがある点には注意してください。

食後の方が薬の吸収が安定しやすく副作用の軽減にもつながるため、できるだけ食後に服用するのが推奨されています。特に胃の弱い方は、食事の後に飲むことで胃への負担を和らげることができます。

尿道炎や子宮頸管炎の場合は、通常1000mgを1回だけ飲む単回投与が行われます。短期間で済むので、飲み忘れの心配が少なく、しっかりと効果が期待できます。

アジシップは飲み終えてからも体の中で薬の効果がしばらく続くタイプの薬です。途中でやめてしまうと十分な効果が得られず、菌が残って再発の原因になることがあります。効果が実感できなくても、最後まで飲み切ることが大切です。

ショックやアナフィラキシーなど、命に関わる重いアレルギー反応が報告されています。皮膚の発赤や呼吸の苦しさ、顔のむくみなどがあらわれた場合は、速やかに医療機関を受診するようにしてください。

アジスロマイシンにアレルギーがある人や、以前にアジシップで重い副作用が出たことがある人には使えません。特に薬によるアレルギー反応の経験がある場合は、重篤な副作用のリスクがあるため注意が必要です。

制酸剤やワルファリン、シクロスポリンなどとの併用では、薬の吸収や作用が変わる可能性があります。アジスロマイシンは一部の代謝酵素に関与しないものの、念のため併用薬の確認が重要です。

下痢や吐き気、腹痛、発疹などの軽い副作用が比較的よく見られます。多くは一時的なもので、しばらくすると自然におさまりますが、症状が続く場合は相談が必要です。