デエビゴ

入眠に時間がかかる「入眠困難」だけでなく、夜中に目が覚めてしまう「中途覚醒」や「再入眠困難」にも効果があります。臨床試験では、就寝後に眠りにつくまでの時間が短くなり、夜間に目が覚める時間も減ったという結果が確認されています。睡眠全体の質を改善する薬として、幅広い不眠症状に対応できるのが特徴です。

服用後、比較的早く効果があらわれます。就寝直前に服用することで眠るまでの時間が平均で約40分短縮されたという報告もあります。ただし、食後に服用すると効果の発現が遅れることがあるため、空腹時に飲むことが推奨されている点には気を付ける必要があります。

デエビゴは自然な眠気を誘導する新しいタイプの薬です。従来の睡眠薬と違って筋弛緩作用や依存性のリスクが少なく、翌朝のふらつきや記憶障害も比較的起きにくいことが試験で示されています​。睡眠導入だけでなく、睡眠の維持にも一貫して効果があるのが大きな特長です。

はい、眠るまでの時間や途中で起きる回数が減るだけでなく、全体的な睡眠の質（深さや満足感）も改善されたという結果が報告されています。臨床試験では、自己評価による「睡眠の質がよくなった」と答えた人の割合も多く、睡眠の連続性や回復感の向上も認められています​。

基本的に就寝直前に1回服用します。眠気を促す薬であるため、すぐに横になれる環境を整えてから服用するのが推奨されています。服用後の車の運転や危険を伴う作業は事故につながるおそれがあるため、絶対に行わないようにしてください。

はい、不眠の症状が継続している間は毎日同じタイミングで服用することが推奨されます。ただし、連日服用しても効果が見られない場合や眠気が日中まで残るような場合は、医師と相談して調整することが必要になります。

服用時は水またはぬるま湯で飲むのが基本です。ジュースや牛乳などでの服用は推奨されていません。特にアルコールを含む飲料とは併用しないよう注意が必要です。アルコールは眠気を強めたり副作用を起こすリスクがあるため、服薬前後の飲酒は避けてください。

不眠症は日によって波があるため、症状が軽く感じる日でも継続して服用することが推奨されています。毎日一定のリズムで服用を続けることで、安定した睡眠リズムが形成されやすくなります。症状が安定してきた場合の減薬や中止は、医師の指示のもとで判断するようにしてください。

追加で薬を飲むのは避けてください。効果に波がある場合は、日中の生活リズムや寝る前の習慣を見直すことが改善につながることもあります。例えば部屋を暗くする、スマートフォンを見ない、体を横にしてリラックスするなど睡眠に入りやすい環境を整えて待つようにしましょう。

はい、人によっては起床後も眠気が残ることがあります。特に十分な睡眠時間（7時間以上）が確保されていない場合、翌朝に眠気や集中力の低下を感じることがあります。運転や機械操作など注意が必要な作業を行う前は、眠気がないことを確認してください​。

耐性がつきにくいとされています。6か月間の臨床試験でレンボレキサントの効果は持続することが確認されています。長期使用でも入眠や睡眠維持の改善効果が維持されますが、自己判断での増量などは避けるようにしてください。

デエビゴはベンゾジアゼピン系睡眠薬とは異なる作用機序を持ち、依存性は低いとされています。6か月以上の長期試験でも、薬をやめた後の離脱症状や反跳性不眠は報告されていません。ただし、安心感から常用化してしまうこともあるため、効果が安定してきたら使用期間の見直しが検討されます​。