イベルメクトール（イベルメクチン）

腸管糞線虫症の治療をする場合の服用方法

イベルメクトールで腸管糞線虫症の治療を行う場合は、治療する方の体重1kg当たり約200μgの量を2週間間隔で2回、水で服用します。

イベルメクトールの有効成分であるイベルメクチンは油に溶ける物質となっているため、脂肪分の多い食事の後に服用したりした場合、有効成分が過剰に吸収されてしまい副作用リスクが高まります。
そのため、イベルメクトールは空腹時の服用が推奨されています。

体重ごとの1回あたりの投与量

疥癬の治療をする場合の服用方法

疥癬を治療する場合の服用方法は治療する方の体重1kgに対してイベルメクチンを約200μgの量を1回服用します。
腸管糞線虫症治療の服用方法との違いは服用回数のみとなっています。

疥癬の治療を行う場合も、イベルメクチンは水で服用するようにしてください。
牛乳などの脂肪分の多い飲料で服用した場合、副作用のリスクが高まるおそれがあります。

また、腸管糞線虫症治療の服用方法と同じように空腹時の服用が推奨されているため、イベルメクトールを服用する前には何も食べないようにしてください。

イベルメクトール（イベルメクチン）を服用できない人

併用禁忌薬

イベルメクトールに併用禁忌薬はありません。

併用注意薬

イベルメクトールに併用注意薬はありません。

イベルメクトール（イベルメクチン）を服用する際の注意点

上記に該当される方の場合、イベルメクトールの服用には注意が必要になっています。
そのため、服用に関しては十分に注意した上で行うようにしてください。
また、自身で服用できるかどうかの判断ができない場合は、事前に専門医に相談するなどしてください。

※注意※新型コロナの改善効果は認められていません

イベルメクトールに配合されている有効成分のイベルメクチンは、新型コロナウイルスに対して効果があるのではと一時期大きな注目を集めていました。
実際に、世界各国でイベルメクチンを用いた臨床なども多数行われていますし、日本国内でもイベルメクチンを用いた臨床が行われました。
日本で行われた臨床試験では、「イベルメクチンは新型コロナウイルスに対しての改善効果は認められない」という結果が出ています。

元々、イベルメクチンは海外などで抗ウイルス作用があるのではないかとして注目されており、実際にウイルス感染症の治療に用いられたりするケースも少なくありませんでした。
このイベルメクチンが持つと考えられている抗ウイルス作用が新型コロナウイルスにも有効なのでは？といったことから、実際に新型コロナウイルス感染症の治療にも使われるようになりました。

ですが、実際に臨床がおこなわれた結果、新型コロナウイルスに対しては効果がないという結果が出ている上、新型コロナウイルス感染症の治療薬が既に存在するため、新型コロナウイルス感染症の治療には使用しないでください。

軽度の副作用

イベルメクトールを服用した時にあらわれる可能性がある軽度の副作用には、痒みや貧血、発疹などがあります。
これらの副作用は数ある軽度の副作用の中で発現頻度の高い部類のものですが、それでも発現頻度は0.1～5%未満となっているため、副作用に対する心配はそこまでする必要はないと考えて問題ありません。
上記の副作用よりも更に発現頻度が低いものとしては、悪心や嘔吐、下痢や食欲不振といったものがあります。

基本的に、これらの軽度の副作用は時間の経過で自然と解消するので安心して問題ありません。
ただし、症状がいつまでたっても改善しない場合は、何か別の原因がある可能性もあるため医療機関などで診察を受けるようにしてください。

重度の副作用

イベルメクトールの重度の副作用として報告されているものには以下のものがあります。

いずれも頻度不明となっており、上記の副作用があらわれる可能性は極めて稀となっています。
ですが、副作用があらわれた場合には命に関わることもあるため、イベルメクトールの服用後に何かしらの異常があらわれた場合には、速やかに医療機関を受診するようにして下さい。

※全ての副作用についてはこちらからご確認ください
医療用医薬品: ストロメクトール

※用法・用量、注意点、副作用などに関しては一般的な薬剤情報を訳したものです。服用・使用前は医師などの専門家に相談した上で必ず用法・用量に従って頂きますようお願い致します。
また、服用や使用に関しては全て自己責任となりココロ薬局では一切の責任を負いかねます。

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