イベルメクチン(アローラボ)

腸管糞線虫症と疥癬という2つの感染症の治療に用いられます。体内に寄生する線虫や、皮膚に寄生するダニを麻痺させて排除することで、症状を改善する働きがあります。

イベルメクチンは寄生虫の神経や筋肉に作用して動きを止めることで、感染を抑えます。線虫症の改善を助け、症状の進行を防ぐことに役立つとされています。

イベルメクチンは現在の感染に対して寄生虫やダニを駆除しますが、再感染を完全に防ぐ作用はありません。治療後も清潔な環境を保つことが重要です。

イベルメクチンは腸管糞線虫症の患者において、高い駆虫効果が確認されています。2回投与時の駆虫率は約98％に達し、非常に高い治療効果が期待できるとされています。

はい、イベルメクチンは水で飲むことが基本とされています。ジュースや牛乳など他の飲み物では吸収に影響が出る可能性があるため、水またはぬるま湯で服用してください。

飲み忘れた場合は、できるだけ早く1回分を服用します。次の服用タイミングが近い場合は1回分だけ飲み、2回分をまとめて飲まないように注意します。

イベルメクチン服用後は特に安静にする必要はありません。そのため、服用後すぐに活動しても問題はありません。ただし、服用後にめまいなどの体調変化を感じた場合は無理をせず、安静にすることが望ましいです。

体重80kg以上の人は、体重1kgあたり約200μgを計算して服用量を決めます。たとえば、80kgの場合は16000μgのイベルメクチンを服用する形になります。

イベルメクチンは脂溶性の性質があり、脂肪分の多い食事をとると血中濃度が高まることが知られています。効果を安定させるため、基本的には空腹時に服用することが推奨されています。

発疹、かゆみ、めまい、吐き気などの副作用が現れることがあります。多くは軽度ですが、異常を感じた場合には速やかに医療機関を受診するようにしましょう。

イベルメクチンはごくまれに意識レベルの低下、昏睡、混乱状態などの意識障害を引き起こすことがあるとされています。服用中に異常な眠気や意識の変化を感じた場合は、すぐに対応が必要です。

イベルメクチンは意識障害やめまいを起こすことがあるため、服用後は自動車の運転や危険な機械操作を避けるよう十分に注意が必要です。