異変を感じたらまずチェック!アジーの意外な副作用
アジーは便利で効果の高い抗菌薬ですが、体質や服用状況によっては副作用の可能性があります。
中には日常生活に支障をきたす症状が出るケースもあり、あらかじめ知っておくことが重要です。
そこで、こちらのページではアジーの代表的な副作用について、内容をまとめました!
目次 [表示]
アジーの副作用を一覧でチェック!
副作用は全身のさまざまな部位にあらわれる可能性があり、その現れ方も人によって異なります。
以下の図は、主に報告されている副作用の「あらわれる部位」と「症状」の関係をまとめたものです。
発症部位別の主な副作用と発現頻度
部位 | 症状 | 発現頻度(目安) |
---|---|---|
消化器系 | 下痢、吐き気、胃痛、膨満感 | 約3〜5% |
肝臓 | AST/ALT上昇、倦怠感、黄疸 | 約1〜2% |
皮膚・粘膜 | 発疹、じんましん、アナフィラキシー | まれ(0.1%未満) |
呼吸器系 | 鼻水、くしゃみ、咳(※非特異的) | 原因不明の報告あり |
泌尿器・性器 | 頻尿、排尿時違和感、カンジダ症 | 非常に稀(頻度明記なし) |
それ、薬のせいかも?副作用の中でも多い胃腸症状
アジーで最も頻度の高い副作用は、消化器系に集中しています。
特に下痢がちになったり、胃が気持ち悪いと感じたり、吐き気が出たりするのは服用初期(※)に起こりやすいため、飲んですぐのタイミングは注意が必要です。
(※服用後数時間~翌日)
主な症状
- 下痢
- 吐き気・気持ち悪さ
- 腹痛・胃痛・胃腸炎
- 腹部膨満感・おなら
アジーの作用で腸内細菌のバランスが崩れた結果、消化器系の副作用が見られることが多いです。
症状は一時的で軽度なものが大半で、整腸剤や制酸薬の服用で改善が期待できます。
ただし、症状が長引いたり、強い痛みを伴ったりする場合、服用を中止して医療機関を受診してください。
だるい、食欲がない…実はアジーが原因かも
服用後に食欲不振や倦怠感を感じた場合、体内でアジーの有効成分を代謝(分解)する肝臓に異常が起きている可能性があります。
主な症状
- 倦怠感(だるさ)
- 食欲不振
- 軽度の黄疸感(目の黄ばみなど)
軽度の倦怠感であれば一過性の場合もありますが、継続する場合には肝機能障害の兆候であることも考えられるため、医師の診察を受けましょう。
肝臓への影響が大きい場合など、必要に応じて肝機能を保護する治療薬が出されることがあります。
見逃さないで!皮膚や粘膜にも出るサイン
皮膚や粘膜への影響として、発疹、かゆみ、カンジダ感染があらわれることがあります。
また、体質によってはアレルギー反応が強く出ることもあります。
主な症状
- 発疹、じんましん、かゆみ
- 膣・口腔の違和感やかゆみ(カンジダ症状)
軽い発疹やかゆみであれば、抗ヒスタミン薬などの服用で症状が改善することがあります。
膣や口腔内にカンジダによる症状が出た場合は、抗真菌薬(外用薬または内服薬)を使うことで改善が見込めます。
風邪じゃないかも?鼻と喉の違和感に注意!
服薬後、アレルギー反応としてくしゃみ、咳、鼻水が出ることがあります。
主な症状
- 鼻水
- 咳
- くしゃみ
これらの症状が軽度であれば、経過観察で問題ないことが多く、必要に応じて市販の抗アレルギー薬や抗ヒスタミン薬で緩和できます。
ただし、呼吸に異常を感じるような場合には、早めに医師の診察を受けてください。
おりものや頻尿…気になる下半身の違和感
頻度自体はまれですが、泌尿器系の副作用として頻尿やカンジダによる炎症が起こることがあります。
主な症状
- 頻尿
- 排尿時の違和感
- 膣のかゆみ・おりものの変化(カンジダ)
症状が軽い場合は経過を見ても問題ありませんが、強く出るとか長引くといった場合は泌尿器科・婦人科を受診して適切な治療を受けましょう。
カンジダによる症状の場合、抗真菌薬の使用で改善することもあります。
これはヤバい!見逃せない重大な副作用
アジーは比較的安全性の高い薬ですが、ごくまれに以下のような重大な副作用が起こることがあります。
これらの副作用は命に関わるような場合もあるため、早急な対処が必要です。
注意すべき重大な副作用
- 強い腹痛・血便を伴う下痢(偽膜性大腸炎)
- 発熱・発疹・皮膚がめくれるような症状(スティーブンス・ジョンソン症候群)
- 呼吸困難・顔や口の腫れ(アナフィラキシー)
- 皮膚や白目の黄ばみ(重度の肝障害)
- 尿が出にくい・むくみ(腎障害)
上記のような症状が現れた場合、ただちに服薬を中止して医療機関を受診してください。
また、アジーは誰でも使えるというわけではありません。
アジーを使うことができない方や、現在服用している他の薬との兼ね合いで注意が必要な方がいらっしゃいます。
服用してしまうと思わぬ副作用があらわれてしまう可能性があるので、必ず使用前に確認しておきましょう。
最後におさらい:アジーと上手につきあうコツ
アジーは高い効果と服用の簡単さを兼ね備えた薬ですが、体質や体調によっては副作用の可能性もあります。
安全に使用するためには、よくある副作用を知り、早期に対処することが大切です。
以下に、本記事の要点を3つにまとめます。
- アジーの副作用は「消化器系」がもっとも多い
- アレルギーやカンジダなど皮膚・粘膜系の症状もある
- 副作用が出た際の基本的な対処法を知っておくことが重要
- 重症化したり長引いたりする場合は病院を受診する