HIVって治る?HIVの症状や治療薬ランキングを紹介
性病の中でも特に、脅威をとして恐れられているのが「HIV」です。
このHIVとは、Human Immunodeficiency Virusの頭文字をとった略称であり、日本語に訳すと「ヒト免疫不全ウイルス」となります。
不治の病として1980年代に突如として登場し、2016年には1年で180万人もの人が世界中でHIVに感染しています。
もちろん、日本国内でも感染者はゼロではないため、適切な知識を身に着けて対策してくことが重要です。
そのため、こちらのページではHIVについて
- どのような症状があるのか
- どのように感染するのか
- 治療法はあるのか
といった、さまざまな情報を紹介していきますので、是非参考にしてください。
HIVとは
HIVは正確には性病の名称ではなく、その原因となるウイルスの名称です。
そして、HIVに感染すると、最終的にAIDS(エイズ)を発症してしまいます。
AIDSはAcquired ImmunoDeficiency Syndromeの頭文字をとった略称で、日本では後天性免疫不全症候群といった名称で呼ばれています。
HIVに感染し、AIDSを発症してしまうと、免疫機能が働かなくなってしまいます。
その結果、健康な人であれば免疫機能でかからないような病気を発症してしまい、最終的には死に至るというケースが珍しくありません。
ここからは、そんなHIVについて
- 治療できるのか
- 感染経路は?
- 潜伏期間は?
といった疑問にお答えしていきます。
怖い性病だからこそ、適切な知識を持った上で、予防や対策をとれるようにしておくことが何よりも大切です。
HIV(エイズ)は治るの?
HIVが登場した当初は適切な治療法もなく、AIDSは死に至る性病として恐れられていました。
それは現在でも基本的には変わらず、HIVに感染してしまえば完治させるということは現代医学を持っても不可能です。
ですが、治すことができないといっても、ただ死を待つだけという状態になるわけではありません。
医学の進歩によって、HIVに感染したとしてもHIVの増殖を抑えて恐ろしいAIDSの発症を抑えることが可能となっています。
そのため、現在ではHIVに感染した時にはHIVが増えるのを抑えて発症させないようにすることが一番の治療法となっています。
ですが、治療を辞めてしまえばHIVが増殖してAIDSを発症するということには変わりはないため、感染した場合には長期にわたっての治療を継続する必要があります。
HIVの感染経路
一生治療を継続する必要があるHIVですが、このHIVはどのような経路で感染するのでしょうか?
HIVの感染経路として、もっともオーソドックスなのが性行為での感染です。
精液や膣分泌液などが粘膜と接触することによって、HIVが感染します。
さらに、HIVに感染する人の9割が性行為による感染となっているため、性行為の際には適切にHIVの感染予防を行うことことで、HIVへの感染リスクを大きく下げることが可能ともいえます。
HIVが感染する性行為としては
- 通常性交(セックス)
- 口腔性交(フェラチオ、クンニリングス)
- 肛門性交(アナルセックス)
が、あげられます。
通常のセックスだけでなく、さまざまな性行為でも感染するリスクがあるため、適切にコンドームを使用するといったことが重要になります。
HIVは性行為以外でも感染するの?
HIVはセックスなどの性行為だけでなく、さまざまな経路で感染します。
性行為以外での感染は全体の1割程度ですが、ゼロではないため性行為以外でも感染する可能性があるというのを把握しておくことで、感染を防ぐといったことも可能になります。
では、性交渉以外の感染経路にはどういったものがあるのでしょうか?
HIVが性行為以外で感染する経路としては
- 血液感染
- 母子感染
のふたつになります。
血液はHIVを多く含むため、血液が粘膜に触れてしまうと感染してしまいます。
血液での感染は輸血などでも起きうることで、実際に日本でも輸血でHIVに感染したことで大きな問題になったりもしています。
また、母親から子供へと感染するケースもあるため、適切に検査を受けて感染を確認しておく必要があります。
HIVの潜伏期間
性交渉などでHIVに感染してしまっても、すぐにAIDSを発症して死に至るといったことはありません。
HIVに感染すると潜伏期間に入り、最終的にAIDSを発症します。
この潜伏期間の長さは人によって違っており短い人で6ヶ月程度とされ、長い人では15年以上発症しないというケースもあります。
ですが、感染後に治療を受けないままでいると、およそ半分が10年程でAIDSを発症するといわれています。
短い人でも半年は潜伏するため、自身がHIVに感染していることに気づかないまま感染を広げてしまうなんて言う場合もあるため、定期的に検査を受けるなどして感染の有無を確認するということが重要です。
HIVの症状
HIVに感染した後には、一時的に症状があらわれますがその後は症状が消失してしまい、最終的にAIDSを発症します。
ここでは、HIVに感染してからの期間を
- 急性期
- 無症候性キャリア期
- エイズ期
のみっつに分類して、それぞれの症状について紹介していきたいと思います。
実際にHIVに感染した場合にどのような症状があらわれるのかを把握しておくだけでも、HIVの感染に気付くことができる場合もあるので、是非把握しておくようにしましょう。
急性期
HIVに感染してから2~4週間ほどで、体内でHIVが増殖を始めます。
HIVが増えていくことで、免疫機能の中心的役割を担っているCD4陽性リンパ球と呼ばれる白血球が破壊されます。
それによって、発熱や倦怠感、喉の痛みや下痢など風邪やインフルエンザに似た症状があらわれます。
また、風邪やインフルエンザに似た症状の他に、筋肉痛や発疹があらわれる場合もあります。
こうした急性期の症状は、症状があらわれてから数日から数週間といった期間を経過すると自然とおさまっていきます。
既にお伝えしている様に、急性期の症状は風邪やインフルエンザに似た症状であることから、HIVの感染だとは思わずに風邪を引いたと勘違いしてしまうケースは珍しくありません。
その上、数日や数週間で症状もおさまることから、長期間にわたって放置してしまい感染を広げてしまう可能性もあります。
無症候性キャリア期
HIVに感染後に急性期の症状があらわれて、それがおさまってからは長期間にわたって全く症状が出ない期間が持続します。
この無症候性キャリア期の期間は人によってバラバラですが、多くの場合は数年から10年とされています。
10年もの間、全く症状がない状態が続いたりするため、急性期でHIVの感染に気づけなかった場合、症状がない無症候性キャリア期にHIVの感染に気付くのは容易ではありません。
だからこそ、定期的にHIVの検査などを受けるといったことが必要不可欠といえるのです。
この期間の間もCD4陽性リンパ球は減少し続けます。そのため、一定以上減少して免疫力が低下すると
- 長期にわたる下痢
- 寝汗
- 急激な体重減少
といった症状があらわれたりする場合があるので、こうした症状が出た場合には速やかに検査を受けるといったことが重要です。
エイズ期
急性期から無症候性キャリア期の内に治療を受けずに放置してしまった場合、最終的にエイズ期に突入します。
エイズ期はHIVによって免疫機能が低下してしまいAIDSが発症した状態で、免疫機能がほとんどないような状態になるわけですから、あらゆる病気に対する抵抗力が失われたカタチになります。
ですから、健康な人であれば免疫機能によってかからないような病気にかかってしまったり、さまざまな病気に同時に感染してしまうなんていうことが続きます。
このエイズ期に突入しているかどうかというのは、感染してしまった病気によって判断されます。
これは、厚生労働省によってエイズ診断の指標となる23種類の病気が指定されており、この病気になってしまった場合にエイズ期に突入したと判断されます。
参考元:後天性免疫不全症候群|厚生労働省
HIVの治療方法
万が一HIVに感染してしまった場合は、完全にHIVを治療するということはできません。
ですが、治療薬を用いることによってHIVの増殖を抑えることは可能です。
HIVの増殖が抑えられると、免疫機能の低下が抑制されてAIDSの発症しないようにすることが可能です。
HIVを体内から完全に取り除く方法がない現在では、このHIVの増殖を抑えてAIDSの発症を抑えるというのが第一にとられる治療法となっています。
こうした治療法を受けるには
- 病院で治療を受ける方法
- 個人輸入代行で治療を進める方法
という2通りの方法があります。
ここからは、上記に紹介した2通りの治療を受ける方法について紹介していきます。
病院で治療を受ける
HIVの治療を進める上で、最も基本となる方法が病院で治療を受けるという方法です。
病気になれば病院で治療を受けるというのは誰もが考える方法ですし、専門家である医師の診察を受けた上で治療を進めることができるのでより確実な治療を受けられるというメリットがあります。
治療にかかる費用は保険を使った場合でも1ヶ月あたり5~8万円と高額になってしまいます。
治療費は非常に高額ではありますが、社会福祉制度の利用や身体障碍者手帳の取得などさまざまな方法を活用することで、1ヶ月あたりの治療費を2万円以下に抑えるといったことも可能です。
当然、保険を利用しないで治療を進めるという場合は1ヶ月で20万円以上の費用が必要になってきます。
1度の治療であれば、20万円以上を支払うことができたとしても、HIVの治療は継続が必要になるため、あまり現実的ではありません。
個人輸入代行で治療薬を購入する
病院での治療を避けたいという場合には、個人輸入代行を活用して治療を進めるという方法もあります。
こちらは、HIV治療に用いる治療薬を海外から個人輸入で手に入れて、個人的に治療を進めるという形になります。
病院で治療を受けることがないため、HIVの感染がバレにくいという特徴はありますが、使う治療薬を自身で判断して輸入して自己責任で使用する必要があります。
当然、薬の飲み合わせなども把握しておく必要がありますし、何かしら重篤な副作用が出ても救済制度を利用することができません。
ですが、こちらの方法では治療薬によって変わりますが、1ヵ月にかかる費用が薬代だけとなり、薬の費用も1万円以下がほとんどなので病院での治療と比べてはるかに安価で治療を進められます。
HIVの治療薬人気ランキングBEST5
個人輸入代行などを用いてHIVの治療を進める場合、治療薬の選択は非常に重要になります。
とはいえ、個人輸入代行で手に入れることができるHIV治療薬の種類は豊富であり、どの治療薬を選べばよいのか分からないというのも事実です。
そこで、ここからはHIVの治療に用いられる治療薬について、ランキング形式で5つ紹介していきたいと思います。
病院で治療を受けているけど、個人輸入代行で治療を進めようと考えていたり、HIV感染が発覚したので個人輸入で薬を手に入れようと考えている場合には、是非参考にしてみてください。
1位:デュオビル
HIV治療薬の人気ランキング1位となったのは「デュオビル」です。
こちらはインドの有名な製薬会社であるCiplaが製造・販売する抗HIV薬です。
有効成分としてジドブジン、ラミブジンを配合しており、これらの成分が相乗的に働く事によってHIVが増えるのを抑えることでAIDSの発症を防ぎます。
同成分を配合したHIV治療薬が日本国内でも「コンビビル」という名称で処方されています。
価格は1箱あたり4,300円(1錠あたり72円)となっており、安価でHIVの治療を進めることが可能となっています。
2位:テンビルEM
HIV治療に使うことができる治療薬の中でも人気が2位となっているのは「テンビルEM」です。
こちらも1位のデュオビルと同じインドのジェネリックメーカーであるCiplaが製造・販売している抗HIV薬となっています。
有効成分として配合されているのはエムトリシタビンとテノホビル ジソプロキシルフマル酸塩というもので、ウイルスDNAに取り込まれた後、DNA鎖の伸長を停止させることで増えるのを阻害します。
日本でもツルバダという名称で同成分を配合した治療薬が処方されているため、安心してお使いいただけます。
価格は1箱あたり7,360円(1錠あたり245円)となっています。
3位:タフェロEM
HIV治療薬の人気ランキング3位となったのは「タフェロEM」でした。
こちらはインドの製薬会社のHetero Labsが製造・販売しています。
有効成分として配合されているのはエムトリシタビンとテノホビルアラフェナミドというふたつの成分で、日本でも同じ成分を配合したものが「デシコビ」という名称で処方されています。
そのため、既にデシコビでHIVの治療を行っている方は、そのままこちらのタフェロEMにスムーズに治療薬を変更していただくといったことが可能です。
肝心の価格は1箱あたり7,560円(1錠あたり252円)となっています。
4位:アイセントレス
人気ランキング4位となったHIV治療薬は「アイセントレス」です。
こちらはMSDが製造・販売する抗HIV薬になります。こちらは有効成分にラルテグラビルを配合しており、同名の治療薬が国内でも処方されている先発薬になります。
有効成分がHIVウイルスの複製に必要不可欠となる酵素の働きを阻害します。それによって、ウイルスの複製を阻害することでウイルスが増えるのを抑えてAIDSの発症を防ぎます。
こちらの価格は1箱あたり41,060円(1錠あたり684円)となっています。
5位:ジオビルEM
抗HIV薬人気ランキングで最後に紹介するのは「ジオビルEM」です。
こちらはインドに本社を置くSunrise Remediesが製造・販売する抗HIV薬です。
有効成分として配合されているのは、2位のテンビルEMと同じエムトリシタビンとテノホビル ジソプロキシルフマル酸塩となっています。
国内で処方されているツルバダと同じ成分量であるため、基本的に使用方法なども違いはないので、ツルバダをお使いの方はそのままジオビルEMへスムーズに変更するといったことが可能です。
価格は1箱あたり9,460円(1錠あたり35円)となっています。
まとめ
こちらのページではHIVについて
- どういった経路で感染するのか
- 感染するとどのような症状があらわれるのか
- 感染してしまった場合は治療できるのか
といったことを紹介してきました。
HIVそしてAIDSは一度感染してしまうと、治療する方法がない上に最終的には死に至ってしまうからこそ恐怖の性病のひとつとして恐れられていました。
現在も、HIVに感染してしまうと完治させる方法はありません。そのため、感染してしまうとずっと治療を継続する必要があります。
ですが、それによってAIDSの発症を防ぐことができ、最悪の状態を回避できるようになっているため、万が一感染してしまった場合には、適切に治療を行い発症を抑えるようにしましょう。