アジーは気づかず進行してしまう歯周病や歯槽膿漏治療の救世主になるのか?
さまざまな細菌感染症に有効なアジーですが、歯周病菌という細菌が原因となる歯周病や歯槽膿漏に対しては効果があるのでしょうか?
こちらのページでは、歯周病や歯槽膿漏に対するアジーの作用や特徴をわかりやすく解説します。
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歯周病・歯槽膿漏はなぜ起こる?アジーは原因に対処できる?
歯周病は、口腔内にいる細菌が原因で起こる感染症です。
歯と歯茎の隙間に歯垢(プラーク)がたまり、そこに含まれる歯周病菌が増殖することで歯肉が炎症を起こし、やがて歯を支える骨を溶かしていきます。
進行すれば歯槽膿漏となり、歯肉の炎症が進んで膿が出るようになり、最終的には歯が抜ける可能性があります。
歯周病菌を狙い撃つ!アジスロマイシンの効果とは
アジーの有効成分アジスロマイシンには、細菌のタンパク質合成を阻害する作用があります。
歯周病菌に対しても効果を発揮し、増殖を抑えることが可能です。
実際に、歯科では歯周病治療の補助的な抗菌薬としてアジスロマイシンが処方されることがあります。
ただし、歯周病菌は常在菌であるため、アジスロマイシンの効果が切れれば再び増殖します。
アジスロマイシンはあくまでも補助的な存在であり、歯周病治療の基本は歯垢・歯石の除去である点は押さえておく必要があるでしょう。
アジーの正しい服用法と歯周病改善のポイント
アジーを歯周病改善に用いるには、正しい飲み方や服用のタイミングを把握することが重要です。
自己判断で適当に使うと、思わぬ副作用や効果減弱を招くことも……。
ここでは、実際に服用する場合の基本的な用法用量と注意点について説明します。
アジスロマイシンは何日飲む?基本の服用パターン
アジーの服用パターンは、1日あたり500mgを3日間服用する方法です。
短期間の服用で持続的な抗菌効果が期待できるため、手軽でありながら長い効果を得られます。
なお、アジーは食事の効果などを受けないため、服用タイミングは自由です。
薬だけじゃダメ!歯科治療とセルフケアが欠かせない理由
歯周病や歯槽膿漏には、継続的なケアと通院が前提になることを理解しておきましょう。
アジーは細菌の増殖を抑える作用があり、1週間程度は効果が続きますが、服薬だけで歯周病が完治するわけではありません。
何日で治るか疑問の方もいるでしょうが、細菌増殖の原因となる歯垢や歯石を除去して治療を完了するまでには2~3ヶ月ほどかかるとされています。
重度の場合、1年以上かかることもあるようです。
また、歯周ポケットの清掃を定期的に行わなければ再発のリスクがあるため、セルフケアや定期的なメンテナンスが欠かせません。
虫歯や歯痛にもアジーは効くのか?
歯周病や歯槽膿漏に効果があるアジーなら「虫歯や歯の痛みにもアジーは効く?」と思う人もいるでしょう。
しかし、アジーには歯痛や虫歯を改善する効果はありません。
虫歯や歯痛は対症療法としてロキソニンなどの鎮痛剤を使いつつ、歯科医院で適切な治療を受ける必要があります。
アジーで歯周病治療!重要ポイント総復習
アジーは、歯周病や歯槽膿漏の補助治療に使うことができます。
ポイントは以下の通りです。
- アジーは歯周病菌に対して一定の効果がある
- 効果を得るためには正しい飲み方を守ることが大切
- 歯周病の治療には歯科医院での処置が不可欠
アジーは、歯周病や歯槽膿漏の原因菌に対して効果がありますが、あくまでも補助的な役割を担う薬であり、歯科医院における治療が不可欠です。
また再発を防ぐためにも、治療後のセルフケアやメンテナンスも欠かさないようにしましょう。