リザケア錠の服用方法は?──“飲み方次第で効き目が変わる”薬の正しい使い方
リザケア錠は、片頭痛に特有のウンザリするようなズキズキする痛みを解消する医薬品です。
片頭痛に特化した鎮痛成分として開発されたリザトリプタンを配合しており、正しく使えば高い確率ですみやかに痛みをやわらげるだけでなく、24時間以内に再発するリスクも減らすことができます。
しかし、それもこれも、正しい服用方法を守ってこそ!
というわけで、こちらのページではリザケア錠の効き目をしっかり実感するための飲み方のポイントをまとめました。
目次 [表示]
リザケア錠はどんなときに飲む薬?
リザケア錠の正しい服用タイミングの基本は、「あ、来た!」と思ったその瞬間です。
早すぎても、遅すぎても効果は半減します。
✅ 痛み始めたタイミング→最も効果を発揮
片頭痛の痛みが出たら我慢せず、できるだけ早めに服用するのがポイントです。
具体的には、「痛いかも……モヤモヤ感がある」という自覚があり、頭を振ってみたときに明確な痛みがあれば片頭痛の発作が始まったと判断できます。
そのとき、すみやかにリザケア錠を服用すれば、しっかり効果を発揮して痛みをやわらげてくれます。
ちなみに、リザケア錠には片頭痛を予防する効果はないため、「別に痛みはないけど今のうちに飲んでおこう」など、勝手な判断で飲むのはやめましょう。
片頭痛が起きたらリザケア錠をどのくらい飲めばいいの?
リザケア錠の基本的な用法用量と、それに伴う注意点をまとめました。
状況 | 推奨用量 | 注意点 |
---|---|---|
通常時 | 10mg | 発作が来たときにすぐ服用 |
効果が弱い場合 | 追加で10mg (2時間以上あける) | 1日2回まで。間隔を必ず空けること |
服用上限 | 20mg/日 | ・自己判断での連続服用は避ける ・服用量は医師と相談する |
多めに飲めばその分だけ早く効果が出るとか、鎮痛作用が強くなるとかいったことはありません。
また、イマイチ効果が出なかったときも、必ず2時間以上の間隔を空けましょう。
リザケア錠を飲むのが遅れたら……
「手もとにリザケア錠がなくて、片頭痛がピークになってしまった」
そのような段階で、用法用量に従ってリザケア錠を1錠(リザトリプタン10mg)だけ服用しても、思うような効果は得られません。
しかし、だからといってリザケア錠を一度にたくさん飲むのは絶対NG!そのようなときは、リザケア錠だけでなく消炎鎮痛剤を併用しましょう。
併用する消炎鎮痛剤としては、市販のロキソプロフェン製剤(ロキソニンなど)やアセトアミノフェン製剤(カロナール)などで十分に効果を発揮します。
服用にあたっての注意点
リザケア錠を安心して使うために、以下の注意点は必ず押さえておきましょう。
- 眠気やふらつきが出ることがあるため、服用後の運転や機械作業には注意
- 効果が感じられないときに、何度も飲み続けるのはNG
- 頭痛が悪化した場合は服用を中止し、必ず医師に相談を!
片頭痛が悪化する原因のひとつとして、リザケア錠の濫用が挙げられます。
実際、リザトリプタン製剤について、1ヶ月10回以上の使用を3ヶ月を超えて続けると、濫用による頭痛悪化が起こるといわれています。
「片頭痛があまりに頻繁に起きる」などの理由でリザケア錠を飲む機会が多い場合、医療機関の受診をおすすめします。
正しく飲めば、強い味方に
最後に、リザケア錠の服用方法について、ぜひ押さえておきたいポイントをおさらいしておきましょう。
- 片頭痛が始まったらすぐに飲むのが基本
- 痛みのピークを過ぎてからの服用では、効果が弱まりやすい
- 用量は1回10mg、最大2回まで/日。追加は必ず2時間以上空ける
リザケア錠は、正しい使い方を身につければ頼もしい片頭痛対策のパートナーになります。
次に片頭痛が来る前に、是非こちらのページをお役立てください。