高血圧は薄毛の原因になる?降圧剤とAGA治療薬は併用しても大丈夫?

高血圧は薄毛の原因になる?降圧剤とAGA治療薬は併用しても大丈夫?多くの男性が悩む薄毛の原因に高血圧があるというのは本当なのでしょうか?

こちらのページでは高血圧と薄毛の関係や高血圧の治療薬である降圧剤とAGA治療薬の併用などについて詳しく紹介していきます。
 
「薄毛の悩みがあるけど、高血圧だから治療できないかもしれない…。」

そんな風にお考えの方は是非一度こちらのページをご覧ください。

その上で、適切に薄毛や高血圧の治療を行うようにしていきましょう。

 

高血圧と薄毛は関係があるの?

腕組みをして疑問を浮かべている男性
では、早速ではありますが高血圧は薄毛の原因となってしまうという噂は真実なのでしょうか?

結論からいうと「NO」です。

そのため、高血圧になってしまったからといって必ず薄毛になってしまうといったことはありません。
 
ただし、高血圧が薄毛の直接的な原因になることはないですが、間接的に薄毛の原因となってしまう場合があります。

間接的な原因となってしまうからこそ高血圧になってしまった場合には適切に治療を行うことが薄毛対策として必要不可欠といえます。

 

高血圧が原因となる動脈硬化や血行不良は薄毛に関係する

高血圧の状態は常に血管に対して負荷がかかった状態です。

当然、血管に負荷がかかった状態が長く続ければ、血管は傷ついていってしまいます。
 
そうして血管の内側が傷つくとコレステロールなどが血管の内側の壁に入りやすくなってしまいます。

そうしてコレステロールの蓄積が進むと血管が狭くなってしまい血行不良を引き起こします。

そのまま血管へのダメージが続き、コレステロールの蓄積が増えていけば最終的に血管が詰まって血液が流れなくなってしまいますし、負荷がかかり続けた血管はしなやかさを失い硬くなってしまうことで動脈硬化を引き起こしてしまいます。

このように高血圧によって血行不良や動脈硬化などが引き起こされ血流が悪化することで、髪への栄養供給などが減少してしまうことで抜け毛が増えて薄毛に繋がるというケースはあります

 

血行不良は高血圧だけが原因ではない

血行不良など引き起こしてしまうことで薄毛の原因となってしまうとお伝えしました。

ですが、この血行不良の原因となるのは高血圧だけではありません。
 
慢性的な運動不足や栄養バランスの偏り、喫煙習慣などによって血流が悪化したりすることは珍しくありません。

そのため、血行不良で薄毛となってしまった場合は高血圧の他にもさまざまな原因が考えられるため、原因が何であるのかを適切に特定することが重要です。

そうした上で血行不良を引き起こしている原因に対して、適切に改善していくことが薄毛の根本的な改善には必要不可欠となっています。

 

高血圧で降圧剤を使用している場合、AGA治療薬は使用することができる?

高血圧が直接的に薄毛の原因となってしまうことはありません。

ですが、既に高血圧になってしまい降圧剤を服用して治療している場合には注意が必要になります。

ここからはそんな高血圧を改善するための降圧剤と薄毛を改善するさまざまなAGA治療薬の併用について、併用しても問題がないのかといったことを詳しく紹介していきたいと思いますので、上記に該当されるような方の場合は是非ご覧ください。

 

フィナステリドやデュタステリドは併用可能?

AGA治療薬の筆頭として現在、使われることが多いのがフィナステリド(プロペシア)やデュタステリド(ザガーロ)です。

プロペシアやザガーロは血管に対して作用する薬ではなく、薄毛の原因となる酵素の働きを抑える薬となっています。

そのため、降圧薬と作用する対象が違うため併用することは問題がないとされています。

ただし、他にも薬を服用しているといったような場合や服用する人の健康状態によっては併用できないケースもあるため、そうした場合は事前に主治医に確認をとるようにしましょう。

 

ミノキシジルの外用薬は基本的に併用可能?

高血圧を改善する降圧剤を服用している場合は、リアップなどの外用薬タイプのミノキシジルを併用することは可能です。

ミノキシジルは頭皮の血管を広げて血流を促すといった作用があるため、降圧剤と同様の作用を発揮するため副作用のリスクはありますが、市販されているようなタイプのミノキシジルとの併用であればそうしたリスクも非常に低くなっています。

もちろん、副作用リスクは完全にゼロであるというわけではないので、不安がある場合には事前に主治医などに確認をした上で併用するようにしましょう。
 
また、ミノキシジルと降圧剤の併用は基本的に問題ありませんが、前述のフィナステリドなどとの併用と同様にほかに服用している治療薬などがあるような場合には、事前に併用しても問題がないかといった確認をした上で併用するようにしましょう。

 

ミノキシジルの内服薬は禁止?

AGA治療薬として人気の高いミノキシジルですが、海外ではこのミノキシジルを配合した内服薬も登場しています。

そんなミノキシジルの内服薬は日本では未承認ではありますが自由診療で処方してもらえたり、通販サイトを利用して手に入れるといったことが可能となっています。

そうして手に入れた内服薬のミノキシジルを使ってAGAを改善する方は少なくありません。
 
ですが、高血圧を改善するために降圧剤を服用している場合は、この内服薬のミノキシジルを併用するのは原則禁止となっています。

内服薬のミノキシジルは全身の血管を広げて血流を促すため、降圧剤と作用が重複してしまい血圧が下がりすぎてしまうことがあります。

そのため、内服薬のミノキシジルとの併用は主治医と相談した上で問題ないと判断された場合にのみ使用するようにしましょう。

 

高血圧や薄毛に効果的?日常生活で改善できるポイント

注意点を説明する女性
高血圧に対して効果的なことは、意外と高血圧に対しても効果的であったりします。

そこで、ここからは高血圧や薄毛に対して効果的な日常生活の中でできる改善ポイントをいくつか紹介してきたいと思います。

 

食生活を改善する

脂質の多い食事ばかりになってしまうと血液はドロドロになって、血行不良などに繋がりやすいです。

そのため、脂質の多い揚げ物やジャンクフードといったものが食事の中心となっている場合は、まずはそれらを避けるようにしましょう。

その上で血液をサラサラにして流れを良くするDHAやEPAを多く含む青魚やナットウキナーゼを含む納豆、アリシンを多く含む玉ねぎなどを積極的に毎日の食事に取り入れるようにしましょう。

こうした毎日の食事に気を付けるだけでも血流改善を目指すことができるので、少しずつでも意識するようにしてみてはいかがでしょうか。

 

運動習慣をつける

毎日の食生活に気を付ける以外にも、運動習慣を身に着けるということも高血圧や薄毛の改善に役立ちます。

運動の中でも有酸素運動と呼ばれるようなものには血圧を下げる効果があります。

そのため、こうした有酸素運動を毎日の生活の中に30分だけでも取り入れることで高血圧などの改善に役立ちます。
 
しかし、運動の中には呼吸を止めて力むような強い筋力トレーニングなどは一時的ではありますが血圧をあげてしまう点には注意が必要です。

ですが、筋肉をつけることで血液を送りだすポンプ機能を高めて血行不良の改善に役立つケースもあるので、無理のない範囲で筋力トレーニングを取り入れることも有用です。

 

飲酒・喫煙習慣

過度な飲酒や喫煙習慣は、それだけで血行不良を招くため高血圧や薄毛の要因となってしまいます。

そのため日常的に過剰に飲酒してしまうという方や喫煙習慣があるという方は、飲酒量を減らしたり禁煙したりするといったことで血圧や薄毛の改善につながるという場合があります。

飲酒に関しては適量である場合には血流を促してリラックスさせるといった効果に期待できますが、喫煙はプラスになることは何もないため、禁煙外来などを活用して禁煙に努めるようにすることが高血圧や薄毛改善には重要です。

 

まとめ

ここまで高血圧が薄毛の原因になるのかといったことから、高血圧や薄毛の原因を改善するための方法などさまざまな情報を紹介してきました。

ここまでに紹介した情報をまとめたのがこちら

  • 高血圧が薄毛の直接的な原因になることはない
  • 高血圧を原因とした血行不良や動脈硬化が薄毛の原因になる
  • 高血圧の薬を服用していてもAGA治療薬の併用は基本的に可能
  • 高血圧や薄毛は生活習慣の見直しでも改善を目指せる

高血圧になってしまうことで、薄毛になってしまうということはありません。

ですが、高血圧が長期間続いてしまい動脈硬化や血行不良といったものがあらわれてしまうとそれらが原因となって薄毛を発症してしまうことがあります。

高血圧の場合は内服薬のミノキシジル以外とであれば、高血圧の治療薬は併用が可能となっているので治療薬を併用して対応するようにしましょう。
 
現在、AGA治療薬や抗血圧の治療薬も通販サイトで容易に手に入れることも可能となっているので活用してみるのもひとつの手です。

また、生活習慣を改善することによって高血圧と薄毛の両方に対して対策を行えるため、取り入れてみてはいかがでしょうか。