避妊・生理痛・肌荒れに悩むあなたに贈る今さら聞けないトリキュラーの効果
トリキュラーは単なる避妊薬と思っていませんか?
実は生理痛やPMS、ニキビ改善などの幅広い効果が期待できる薬です。
こちらのページでは、トリキュラーのさまざまな効果についてわかりやすくお伝えします。
目次 [表示]
妊娠をほぼ100%防ぐトリキュラーの避妊効果
トリキュラーは2種類の有効成分を配合した経口避妊薬、いわゆるピルのひとつです。
レボノルゲストレル | 黄体ホルモン(プロゲステロン)として働く |
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エチニルエストラジオール | 卵胞ホルモン(エストロゲン)として働く |
2種類の有効成分が体内に入ると体内におけるホルモン分泌が抑えられ、排卵が抑制されます。
その結果、体が妊娠の準備をすることがなくなります。
正しく服用すれば、ほぼ100%という非常に高い避妊率を誇るのが最大のメリットです。
トリキュラーの避妊以外の効果①ニキビや肌荒れが改善できる!?
ホルモン剤であるトリキュラーには、ニキビを改善する効果も期待できます!
特に顎まわりやフェイスラインにできる大人ニキビは、女性の体内でも分泌されている男性ホルモン(テストステロン)の影響が大きいとされています。
トリキュラーの成分には、ホルモンバランスを調整して男性ホルモンの働きを抑制する働きがあります。
結果的に、トリキュラーの服用はニキビの改善につながるのです!
ただし体質によっては、一時的にニキビが悪化する場合もあります。
飲み始めたばかりの時期は、ホルモンバランスが変化する過程で一時的に皮脂分泌量が不安定になる場合があります。
トリキュラーの避妊以外の効果②PMSの緩和に効果あり!?
PMS(月経前症候群)特有のイライラや気分の落ち込み、頭痛、むくみ、乳房の張りなどは、女性ホルモン分泌量の急激な変化によって引き起こされます。
そんなPMSの心と体の不調は、トリキュラーを飲むことで改善できます!
トリキュラーの有効成分が女性ホルモンとして働くため、体内におけるホルモン分泌がコントロールされ、一定に保たれます。その結果、イライラや頭痛などを軽減できるのです。
トリキュラーの避妊以外の効果③生理痛の軽減に期待できる!?
そもそも生理痛とは、生理のときに子宮がギューッと収縮することで起こります。
分厚くなった子宮内膜を剥がして排出するために子宮が収縮するとき、痛みが起きるわけです。
トリキュラーには、そんな生理痛を軽減する効果があります!
トリキュラーの服用中も、休薬期間に生理のような現象(消退出血)が起こりますが、排卵が抑制されて子宮内膜も薄いため、子宮の収縮も緩やかです。
そのため、「月イチの痛みが憂鬱……」という悩みを解消できます。
トリキュラーの避妊以外の効果④生理周期が整う!
トリキュラーを服用すると、生理周期(消退出血の周期)が安定します。
- 有効成分を配合した薬を21日間飲む
- 7日間の休薬期間を設ける
このようなスケジュールで服用していきますが、生理のような消退出血は休薬期間中に起きるため、「今月は生理が遅れてしまった」「急に生理が来て困った」というトラブルが少なくなり、毎月の予定が立てやすくなります。
生理に振り回されることなく旅行やイベントのスケジュールを組めるのも、トリキュラーのメリットといえます。
旅行・イベントに合わせて生理日を調整することも
トリキュラーは、服用方法を工夫して生理(消退出血)を早めたり遅らせたりすることも可能です。
生理を早める | 12~21日目の黄色い錠剤を早めたい日数分だけ減らす |
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生理を遅らせる | 21錠を飲みきったら休薬期間を飛ばして次のシートの黄色い錠剤を飲む |
友達との旅行や恋人とのデート、趣味のライブ参戦の予定日と出血しそうなタイミングがかぶっているときなど、調整できるのはありがたいポイントといえるでしょう。
生理を早めたい場合の服用方法は以下の記事をご覧ください!
生理を遅らせたい場合の服用方法を知りたい方は、こちらの記事をご覧ください!
トリキュラーとがんの関係|リスクを上げる?下げる?
トリキュラーは、「乳がん」「子宮頸がん」「子宮体がん」「卵巣がん」と関係があります。
リスク上昇 | 乳がん、子宮頸がん |
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リスク低減 | 子宮体がん、卵巣がん |
トリキュラーを飲むことで子宮体がん、卵巣がんのリスクは下がるものの、その一方で乳がん、子宮頸がんはリスクが上がるといわれているのです。
乳がん・子宮頸がんは増える?最新データから見るリスクの正体
トリキュラーによる乳がん・子宮頸がんのリスクは、わずかに上がるという程度です。
たとえば乳がんの場合、産婦人科の最新の診療ガイドラインでは、「ピルの服用による乳がんの発症率は1.08倍」としています。
実際のところは、それほど心配しすぎる必要はありません。
また、子宮頸がんは性行為で感染するHPVというウイルスが主な原因(※)ですが、これはウイルス感染を防ぐことで予防できます。
(※トリキュラーにはHPVの排除率を下げる性質があるため、ウイルスが排除されにくい→子宮頸がんのリスクが上がると考えられています)
トリキュラーは避妊以外にもさまざまな効果が期待できる!
トリキュラーのさまざまな効果を、あらためてまとめてみましょう。
- ほぼ100%の避妊効果
- 生理痛の軽減
- PMSの緩和
- ニキビの改善
- 生理周期の安定
- 一部のがんリスクの低下
トリキュラーは、女性のライフスタイルに多くのメリットをもたらす薬です。
避妊希望だけでなく、生理による体調不良や不安定な生理に悩まされていた方にとって、大きなサポートとなるので、こうした悩みがある方はぜひ使用を検討してみてください!