マーベロン

月経の初日から飲み始めた場合、その日から避妊効果があります。月経が始まってから5日目以降に飲み始める場合は、最初の7日間はコンドームなど他の避妊法との併用が必要です。

正しく使っている間は避妊効果が十分にあります。ただし、飲み始めの1週間や、下痢・嘔吐など体調不良で吸収が不十分な場合は避妊効果が下がる可能性があります。そのときはコンドームなどを併用するのが安全です。

薬の服用をやめると、体のホルモンは数週間で自然に元に戻り、月経周期も徐々に回復します。多くの人が服用中止後1～3か月で通常の排卵が再開し、妊娠できる状態にもどります。

正しく毎日同じ時間に服用できていれば、非常に高い確率で避妊効果が得られます。ただし、飲み忘れや体調による吸収不良があると効果が落ちることがあるため、服用ミスに気づいたときはコンドームの併用などでリスクを減らすことが大切です。

気づいた時点で直ちにその日の分を服用し、次の日も通常どおりの時間に飲んでください。1日2錠を飲むことになっても問題ありません。ただし、2日以上連続で忘れた場合は避妊効果が落ちるため、別の避妊法を併用しながら医師に相談してください。

21錠タイプの場合は、毎日1錠ずつ21日間飲んだあと、7日間休薬します。28錠タイプでは、有効成分を含まない7錠が含まれており、この間も飲み続けることで休薬を管理します。どちらの場合も、休薬明けの8日目には次のシートを始めるのが重要です。

飲み忘れるとホルモンのバランスが崩れて排卵が起こる可能性が高くなります。とくに2日以上連続で忘れた場合は、妊娠のリスクが大きくなるため、気づいた時点ですぐに服用し、その周期はほかの避妊法も使うようにしてください。

はい、なるべく同じ時間に飲むことで効果が安定します。ホルモンの量が一定に保たれることで避妊効果が維持されるため、数時間のズレでも効果が下がる可能性があります。忘れにくい時間帯に習慣化するのがおすすめです。

35歳以上で喫煙している方は、ピルの使用が原則禁忌とされています。タバコは血管に負担をかけ、ピルと併用すると血栓症のリスクがさらに上がるためです。

血栓症の既往がある方や重い肝障害、乳がんなどのホルモン依存性腫瘍、原因不明の不正出血がある方などは服用できません。また、35歳以上でタバコを吸う方も禁忌とされています。

一部の薬はピルの避妊効果を弱めることがあります。抗けいれん薬や抗結核薬、一部の抗生物質やセイヨウオトギリソウなどが該当します。併用の可能性がある場合は必ず医師や薬剤師に相談してください。

ピルで最も注意が必要なのは血栓症です。症状としては、ふくらはぎの痛みや腫れ、片足だけのむくみ、突然の息切れや胸の痛み、視界の異常や強い頭痛などが挙げられます。こうした異変があった場合はすぐに服用を中止し、早急に医療機関を受診してください。