ラミシール

皮膚糸状菌やカンジダ属、スポロトリックス属などによる深在性皮膚真菌症や表在性皮膚真菌症に効果があります。特に、爪白癬や角質増殖型手・足白癬など外用治療が困難な症例に適用されます。

カンジダ属による爪カンジダ症にも効果が認められています。爪の内部に感染するカンジダ菌に対して、内服治療により真菌の増殖を抑え、症状を改善することが期待されています。

通常数週間から数ヶ月間の継続服用により症状の改善が期待されます。特に爪白癬など硬い組織に感染している場合は、効果が現れるまで時間がかかることがあります。

真菌細胞膜の構成成分合成を阻害することで真菌の根本的な増殖を抑えます。この作用により、感染症の治癒後も再発リスクを低減する効果が期待されています。

通常、1日1回テルビナフィン塩酸塩として125mgまたは250mgを経口服用します。症状に応じて適切な用量が選ばれるため、必ず医師の指示に従って服用することが重要です。

ラミシールは食事の影響をほとんど受けないため、食前でも食後でも服用可能です。飲み忘れを防ぐため、自分の生活習慣に合わせたタイミングで続けることが大切です。

ラミシールは、効果を十分に発揮するために毎日欠かさず決まった時間に飲むことが大切です。服用を怠ると治療効果が得られにくくなるため、忘れずに続けましょう。

ラミシールは症状が軽快しても、自己判断で中止せず、医師の指示があるまで継続する必要があります。早期に中止すると再発するリスクがあるため、指示された期間はきちんと飲み続けることが大切です。

まれに肝機能障害、味覚異常、発疹、頭痛、胃腸症状などの副作用が見られることがあります。軽度で自然に治まる場合もありますが、症状がひどいと感じたら早めに医師に相談しましょう。

長期間服用する場合、肝機能への影響が報告されているため、定期的な血液検査で肝機能をチェックすることが推奨されています。異常を感じたら自己判断せず医師に相談しましょう。

抗うつ薬や抗不整脈薬と相互作用を起こすことがあるため注意が必要です。併用している薬がある場合は必ず医師または薬剤師に相談してください。その上で、服用の判断をしましょう。

ラミシールを服用した後、まれに皮膚に発疹が現れることがあります。軽度な場合が多いですが、重症化する可能性もあるため、異変を感じたら速やかに医師に相談しましょう。