セファレキシン

インフルエンザ菌を含む幅広い菌種に有効です。セファレキシンはブドウ球菌、レンサ球菌、大腸菌、クレブシエラ属など多くの細菌に抗菌活性を示し、呼吸器感染や尿路感染などの治療に使われています。

あります。表在性・深在性の皮膚感染症、手術創や熱傷の二次感染、慢性膿皮症などに幅広く使われ、黄色ブドウ球菌や溶血性レンサ球菌などに対して殺菌的に作用します。

経口投与後すぐに吸収されて1〜2時間で血中濃度がピークに達します。細菌の細胞壁合成を阻害することで殺菌的に作用し、症状の改善は通常1〜2日以内に現れ始めるとされています。

風邪のようなウイルス感染には効果がありません。セファレキシンは細菌に対してのみ作用する抗生物質なので、インフルエンザや普通の風邪には使われません。ですが、肺炎などの合併症の予防に用いられることがあります。

通常は5〜10日間の服用が基本です。症状がよくなっても細菌が完全に消えていないことがあるため、処方された日数分は最後まで飲み切る必要があります。自己判断で中止すると再発や耐性菌のリスクにつながるので注意が必要です。

6時間ごとを目安に、朝・昼・夜とできるだけ均等に時間を空けて飲むのが理想です。多少のずれは問題ありませんが、時間がバラバラだと効果が安定しにくくなるので、生活リズムに合わせて継続しやすい時間を決めるのがおすすめです。

軽い下痢であれば一時的な副作用のこともあるため、すぐに中止せず様子を見ることが多いです。ただし、水のような便が続いたり血が混じったりするような症状が出た場合は、偽膜性大腸炎など重い副作用の可能性もあるため、すぐに医師に連絡してください。

年齢や体重、感染症の種類によって投与量が決まります。通常、成人では通常1回250mgが基本です。ただし、症状が重い場合や感染部位によっては500mg以上になることもあります。

妊娠中や授乳中でも必要があれば使用可能とされていますが、自己判断での服用は避け、必ず医師に相談してください。胎児や乳児への安全性は一定のデータがありますが、リスクとベネフィットを考慮した判断が必要です。

セファレキシンには現在、併用禁忌または併用注意とされる薬剤は設定されていません。ただし、市販薬やサプリメント、他の抗菌薬との併用時には体調に変化が出る可能性もあるため、医師や薬剤師に服用中の薬を必ず伝えるようにしてください。

高齢者では腎機能や肝機能が低下していることが多く、副作用が出やすいとされています。特にビタミンK欠乏により出血傾向があらわれることがあるため、年齢に応じた慎重な投与が必要です。

アレルギー体質の方では、重篤な副作用であるアナフィラキシー（呼吸困難や全身の腫れなど）を起こすことがあります。服用後に異常を感じたらすぐに服用を中止し、速やかに医療機関を受診してください。特にペニシリン系アレルギーがある場合は医師に事前申告が必要です。