アスタリンインヘラー

気管支喘息や肺気腫、急性・慢性気管支炎や肺結核に伴う気道閉塞症状を緩和する薬です。気管支を広げる作用により、息苦しさや咳などの症状を和らげます。

喘息発作時に気管支を素早く広げることで、急な息苦しさを改善します。発作時の対症療法薬として位置づけられており、症状を早く和らげるために使われます。

アスタリンインヘラーは吸入してから速やかに気管支を拡げる効果を発揮します。作用発現が非常に早いため、喘息発作など急な症状にも素早く対応できる薬となっています。

アスタリンインヘラーは、夜間に悪化する喘息症状にも効果が期待できます。気管支を速やかに広げることで、夜間の咳や息苦しさを緩和し、眠りを妨げる症状を軽減する働きがあります。

アスタリンインヘラーは、通常1日3〜4回、症状に応じて吸入するのが基本です。発作時や呼吸が苦しいと感じたときに使うこともできますが、使用回数が増える場合は医師に相談しましょう。

基本的に発作や息苦しさを感じたときに使用する対症療法薬です。症状がなければ無理に使う必要はありません。ただし、医師の指示があるような場合は、指示に従って使うようにしてください。

アスタリンインヘラーの使用後にうがいは必須ではありませんが、のどの違和感や乾燥を防ぐためにうがいをしておくと安心です。特にのどが弱い方は習慣にするとよいでしょう。

アスタリンインヘラーを使うときは、息を吐ききってからゆっくり吸い込むことがコツです。吸入がうまくできないと効果が十分に発揮されないので、最初に練習して慣れておくと安心です。

動悸や手の震え、頭痛などの副作用がまれに見られることがあります。多くは軽度ですが、症状が続く場合や強い違和感があるときは、医師に相談するようにしましょう。

アスタリンインヘラーを必要以上に使うと、心拍数の増加や血圧上昇といった全身への影響が現れる可能性があります。症状が悪化する場合には自己判断で増量せず、必ず医師に相談してください。

β遮断薬（心臓の薬）と一緒に使うと効果が弱まる可能性があるため注意が必要です。併用薬がある場合は、必ず事前に医師や薬剤師に相談して安全に使うようにしましょう。

重篤な副作用として、心拍数の著しい増加や重い低カリウム血症が起こることがあります。これらは命にかかわる可能性もあるため、動悸が強くなったり体調に異変を感じたら、すぐに医師に相談することが重要です。