セロフロ

気管支喘息と慢性閉塞性肺疾患（COPD）に対して効果があります。炎症を抑えるステロイド成分と、気管支を広げる作用を持つ成分が一緒に働くことで、息苦しさやせきなどの症状を改善してくれます。

セロフロは、1日目から呼吸機能の改善が期待できる薬です。ただし、発作をすぐに止める薬ではないので、急な発作には別の救急薬が必要です。長期的に使うことで喘息症状を安定させる働きがあります。

慢性閉塞性肺疾患（COPD）による息切れや咳などの症状にも効果が認められています。気道の炎症を抑え、気流制限を改善することで、呼吸がしやすくなり、増悪リスクも減らすことが期待できます。

喘息発作をその場で止める薬ではありません。日常的に使うことで発作を予防する薬なので、急な発作時には別途救急用の吸入薬が必要です。用途を間違えないよう注意しましょう。

通常1日2回、朝と夜に吸入するのが基本です。毎日決まった時間に使うことで、喘息やCOPDの症状を安定させることができます。吸い忘れを防ぐためにも、生活リズムに合わせた習慣を作ると安心です。

朝と夕方の1日2回、できるだけ毎日同じ時間帯に吸入するのが望ましいとされています。規則正しく使うことで、症状のコントロールがしやすくなりますので、食事の前後など生活リズムに合わせて続けましょう。

セロフロは吸入後に必ずうがいをすることが大切です。うがいをすることで、口の中に残った薬剤によるカンジダ感染（口腔内真菌症）を防ぐことができます。忘れずにうがいをする習慣をつけましょう。

セロフロを使い忘れた場合は、気づいた時にすぐ1回分を吸入しましょう。ただし、次の吸入時間が近い場合は1回分を飛ばして、いつもの時間に1回だけ使うようにしてください。2回分をまとめて使うのは避けましょう。

まれに声がかすれる、口の中にカンジダ感染が起こる、のどの痛みなどの副作用が報告されています。吸入後にうがいをすることでこれらの副作用を予防しやすくなるので、使用後は必ずうがいを心がけましょう。

セロフロには気管支を広げる成分が含まれているため、まれに動悸や心拍数の増加が起こることがあります。普段と違う動悸や胸の違和感があった場合は、無理せず早めに医師に相談してください。

医師の指導のもとであれば長期間使用しても問題ない薬です。ただし、ステロイド成分を含むため、定期的な検査を受けながら、必要最低限の量でコントロールすることが勧められています。

セロフロにはステロイド成分が含まれているため、まれに口腔カンジダ症というカビ感染が起こることがあります。吸入後にしっかりうがいをすることで、発症リスクを減らすことができるので安心してください。