ソナプロンは眠れるけど…副作用は? 不安を安心に変えるために

ソナプロンは眠れるけど…副作用は? 不安を安心に変えるためにソナプロンは、比較的副作用が少ない非ベンゾジアゼピン系の睡眠薬ですが、「副作用が少ない=ゼロ」ではありません。使い方次第で思わぬ不調が起きることもあります。

ですが、心配はいりません!
副作用を正しく知り、少しの工夫を加えるだけで、多くのリスクは回避できます。
このページでは、そんなソナプロンのよくある副作用対処のヒントを含めてわかりやすく紹介していきます。

よくある副作用とその特徴

ソナプロンと同じ有効成分(ザレプロン)を配合した先発薬ソナタの臨床試験で多く報告されているのは、以下のような副作用です。

副作用症状発現頻度(%)
頭痛30
めまい7
腹痛6
吐き気6
倦怠感5
健忘症2

参考元:Zaleplon Sonata Food and Drug Administration|Table 1 Incidence (%) of Treatment-Emergent Adverse Events in Long-Term (28 and 35 Nights) PlaceboControlled Clinical Trials of Sonata1

最も多い副作用だったのが頭痛で、30%にも及ぶ方が頭痛の悩みが出ています。
他にもめまい腹痛吐き気などの症状が報告されています。

頭痛はあらわれやすいけど、実は気にならない!?

頭痛は10人のうち3人に起きる可能性がある……と見ると、決して少なくないリスクですが、「軽度で済む」「気にならない人も多い」という点は押さえておくべきでしょう。

特に、服用後すぐに眠る(すぐ布団に入って寝る態勢を整える)ことを心がけていれば、頭痛を意識することなく翌朝まで過ごせるでしょう。
なお、ソナプロンの効果は2時間程度で薄れて消失していくため、翌朝まで頭痛が残ることは考えられません。

ソナプロンの副作用は対策できる

頭痛への対処方法

  • 頭痛は鎮痛薬の併用で回避できる
  • すぐに眠ってしまえば気にならない

ロキソプロフェンなどの鎮痛剤は、特に併用が禁止されていないため、併用は問題ないと考えられます。
また、ソナプロン服用後はすみやかに寝ることを心がけましょう。
布団の中でスマホなどを見ていると、覚醒状態から脱して入眠状態に入るのが遅くなり、副作用を感じやすくなってしまいます……。

異常睡眠行動→健忘症にはご注意!

一方、ソナプロンの副作用として気を付けたいのは異常睡眠行動および健忘症です。
ソナプロンの服用後、下記のような異常行動をとり、しかもあとから覚えていないという症状を指します。

  • ネット通販で知らないうちに買い物
  • 友人に連絡をしているけど記憶がない
  • ガスの火をつけたまま
  • 玄関のカギを開けたまま

このようなことがあった(翌朝に人から指摘された等)場合は、睡眠薬の種類を変える必要があります。
また、家族がいる場合は、異常睡眠行動による事故などを防ぐために見守ってもらうなどの対策をすることをおすすめします。

重篤な副作用の発現はまれだけど必ず知っておこう!

以下のような重めの副作用も、報告数は少ないもののゼロではありません。

  • 幻覚・錯乱・攻撃的行動などの精神症状
  • 呼吸抑制

精神疾患の既往歴がある方は、幻覚や錯乱などの副作用が発症しやすいとされています。
また、高齢の方や呼吸器疾患がある方は、アルコールや中枢抑制薬との併用呼吸抑制無呼吸を引き起こしてしまうことがあります。
そのため、精神疾患の既往歴がある方や中枢抑制薬を服用している場合は、事前に医師としっかり相談したうえで使用を検討してください。

まとめ:ソナプロンは副作用が仮に出た場合も対処法があるため、安心

ソナプロンは副作用は報告されていますが、服用後すみやかに寝ればリスクはそれほど高くありません。
また、もっとも多い頭痛は痛み止めを併用することで簡単に抑えられます。
副作用を過度に心配せず、不眠解消の一歩を踏み出してみてはいかがでしょうか。