不眠症の対策としてアロマオイルは有効?おすすめのアロマもご紹介
アロマオイルは不眠症の改善によいという話を聞いたことがある人は多いでしょう。
実際、アロマオイルは不眠症改善に効果的です。
しかし、アロマオイルの種類によって得られる効果が異なるため、種類ごとの効果を把握しておくことが大切です。
またアロマオイルの効果を十分に得たり、安全に使用したりするためには、正しい方法で使用する必要があります。
今回は、不眠症の対策として有効なアロマオイルの種類や使用する際の注意点について解説します。
不眠症を改善したいという人は参考にしてください。
不眠症の対策としてのアロマオイルの有効?
不眠症の対策としてアロマオイルが有効なのか気になる人は多いでしょう。
結論からいえば、アロマオイルは不眠症の対策に有効です。
アロマの香りには、脳波や興奮を抑える作用があり、種類によってその効果は異なります。
たとえば、ラベンダーの香りには、酢酸リナリルという成分が含まれており、自律神経の乱れを改善する効果があり、不眠症によく使われる香りです。
イライラを鎮めてリラックスした状態にしてくれます。
ほかにも、ヒノキやカモミールの香りに含まれるカジネンと呼ばれる成分は、鎮静作用があり不眠症の改善でよく使用されます。
このようにアロマオイルに含まれる香りは、リラックスできるさまざまな成分が含まれているため、不眠症の対策として有効でしょう。
不眠症の対策としてどのようなアロマを選べばよい?
先述した通り、アロマは不眠症の対策として有効です。
しかし、種類によって効果が異なるため、どのようなアロマを選ぶべきか悩むでしょう。
ここからは、以下のアロマの効果について解説します。
- ラベンダー
- ベルガモット
- カモミール
- ゼラニウム
- ヒノキ
ラベンダー
リラックス効果があるラベンダーは、不眠の改善でよく使用されるアロマです。
ラベンダーには以下のような効果があります。
- リラックス効果
- 安眠効果
- 抗菌作用
ラベンダーは、イライラや緊張、興奮などを鎮める作用があり、リラックス効果に期待できます。
また、副交感神経の活性に働きかける作用あり、安眠効果にも期待できるため、不眠症の対策としてよい選択肢です。
さらにラベンダーの香りは、抗菌作用もあります。
ラベンダーのアロマオイルは、これまでアロマを使用した経験のない人におすすめです。
ラベンダーの香りは、アロマオイルの代表的な商品であり、さまざま種類・費用の商品が販売されています。
そのため、アロマオイルの使用が初めての人は、ラベンダーの香りのアロマオイルのなかから自身にあう商品を見つけるとよいでしょう。
ベルガモット
ベルガモットは、柑橘系の爽やかな香りが特徴のアロマです。
ベルガモットには、以下のような効果があります。
- 安眠効果
- リラックス効果
- 抗菌作用
- リフレッシュ効果
- 血管拡張作用
ベルガモットのアロマは、ラベンダーと同様に安眠効果やリラックス効果、抗菌作用などがあるため、不眠症の改善におすすめです。
さらに、柑橘系の香りには、リフレッシュ効果や血管拡張作用なども期待できます。
入浴しているときにベルガモットのアロマを使用することで、血管拡張作用により循環が促され、リラックス効果をもたらします。
血管拡張作用に期待できるベルガモットのアロマは、寒気や冷え性などにより寝つけない人におすすめです。
さらにリフレッシュ効果があるため、朝の目覚めが悪い人にも向いているでしょう。
ただし、ベルガモットを肌に塗ると、日光により炎症・シミなどができる可能性があるため、外の活動が多い人は避けたほうがよいでしょう。
カモミール
カモミールのアロマにも鎮静作用があり、不眠症の対策として有効です。
カモミールには、以下のような効果が期待できます。
- リラックス効果
- 安眠効果
- 抗炎症作用
- 抗アレルギー作用
カモミールのアロマは、ベンゾジアゼピン受容体と呼ばれる中枢神経系の受容体を刺激することで、鎮静作用があるといわれています。
そのため、リラックス効果や安眠効果などに期待できるでしょう。
さらに炎症性物質の生産を抑える作用もあるため、抗炎症作用や抗アレルギー作用などにも期待できます。
カモミールのアロマは、精神不安を落ち着かせたり、胃のムカムカを抑えたりなどの効果もあるため、こうした症状がある人におすすめです。
ゼラニウム
ローズのようなフローラルな香りがするゼラニウムも不眠症の対策におすすめです。
ゼラニウムには以下のような効果が期待できます。
- リラックス作用
- 安眠効果
- 抗菌作用
- 抗炎症作用
ゼラニウムもラベンダーやベルガモットと同様にリラックス効果や安眠効果に期待できます。
さらに、抗菌作用や抗炎症作用にも期待ができます。
ゼラニウムは、女性ホルモンの乱れによって起こる精神的な不安を軽減する効果があるため、女性におすすめのアロマです。
さらにスキンケアにもよいとされています。
しかし、妊娠中・授乳中の女性は使用を控えましょう。
ヒノキ
ヒノキは、日本と台湾に存在する常緑針葉樹です。
日本の神社の建築材料ともなっているため、なじみ深い植物です。
ヒノキのアロマには、以下のような効果が期待できます。
- リラックス効果
- 鎮静作用
- 抗アレルギー作用
ヒノキには、リラックス効果や鎮静作用のある成分が複数含まれています。
そのため、不眠症の対策としておすすめなアロマです。
ヒノキは、安定感・重厚感のある香りであるため、さわやかな香りや甘い香りが苦手な人や男性におすすめなアロマです。
ヒノキのアロマスプレーを部屋にまけば、ヒノキの香りが充満し森林にいるような体験ができるでしょう。
不眠症の対策としてアロマを使用する際の注意点
不眠症の対策としてアロマを使用する際には、以下のような注意点があります。
- 天然の精油を使用する
- アロマオイルを直接肌につけない
- 使用量・濃度を守る
- こまめに換気する
アロマを使用する際は、天然の精油を使用しましょう。
天然でない合成品のアロマを使用すると、その効果や作用などがあらわれにくくなります。
そのため、不眠症の対策としてアロマを使用する際は、アロマ専門で天然の精油を購入することが大切です。
アロマオイルは、原液で肌に直接塗るのは禁物です。
アロマオイルが直接肌に触れるとかぶれる可能性があります。
特にお風呂でアロマを使用する際は、よくかき混ぜてから入りましょう。
アロマオイルの使用量・濃度を守ることも大切です。
1度に大量のアロマオイルを使用すると、けいれんやてんかんなどの副作用が起きるリスクがあります。
ほかにも妊娠中や持病の種類によっては、使用できない精油もあるため、注意しましょう。
また、こまめに換気することも大切です。
まとめ
アロマオイルは不眠症の対策として有効です。
アロマオイルに含まれる成分にはリラックス効果や自律神経の乱れを改善する効果などに期待できるため、不眠症の対策に向いているでしょう。
おすすめのアロマオイルは、ラベンダーやベルガモット、カモミール、ゼラニウム、ヒノキなどがあります。
それぞれ効果が異なるため、自身に合ったアロマオイルを使用しましょう。
また、アロマオイルを使用する際には、天然の精油を使用し、直接肌に触れないように注意することが大切です。
さらに使用量や濃度を守り、こまめに換気するようにしましょう。
この記事を参考に、不眠症の改善としてアロマオイルを取り入れてみてはいかがでしょうか。

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監修者情報
医師
吉井友季子
所属・資格等
吉井クリニック院長
経歴
医療法人優美会吉井クリニック
大阪市立大学医学部卒業、大阪市立大学附属病院第一外科勤務の後、大阪江坂の吉井クリニックを開院。
現在は、吉井クリニック院長、医療法人優美会理事長を務める。
美容と健康をトータルにサポートするクリニックをコンセプトに診療を行っている。婦人科疾患の早期発見、早期治療や美容医療だけでなく、人間ドックや内科診療、禁煙外来や睡眠時無呼吸症候群など、生活習慣病の治療にも幅広く力を入れている。