【緊急】トリキュラーを飲み忘れた・飲み間違えた!状況別の正しい対処法


そんな時、焦って間違った対応をすると逆にリスクが高まることもあります。
でも大丈夫。まずは落ち着いて、今の状況を正しく把握することが大切です。
このコラムでは、トリキュラーを飲み忘れた・飲み間違えた・錠剤をなくしたなど、よくあるトラブルに対してどう対処すればいいのか、実用目線で解説していきます。
目次 [表示]
はじめに:飲み間違えても、まずは落ち着いて状況を確認
トリキュラーのような低用量ピルは、1日1錠ずつ正しく飲むことで初めて避妊効果を発揮します。
だからこそ、飲み忘れや飲み間違いは慎重に扱いたい問題です。
ただし、焦って勝手に判断して飲み方を変えたり、自己流で処理してしまうと、避妊効果が落ちたり、ホルモンバランスを崩して副作用が出やすくなるケースもあります。
まずは何がどのタイミングで起きたのかをしっかり整理し、状況に合った対応を取ることが最優先です。
ケース1:ピルを「飲み忘れた」場合の対処法
ピルを飲み忘れてしまった場合、どのぐらい飲み忘れてしまっているのかによって対処法が変わります。
1錠の飲み忘れ(24時間以内の遅れ)
24時間以内の飲み忘れなら、避妊効果は持続しているとされています。
1錠の飲み忘れの場合の対処法
- 気づいた時点ですぐに忘れた分を服用
- その日の分も通常どおりの時間に飲む
つまり、飲み忘れに気が付いた日は合計で2錠飲むことになります。
飲み忘れが1錠だった場合は、飲み忘れたことに気づいた時点で、すぐに対処するようにしましょう。
2錠以上の飲み忘れ(48時間以上の遅れ)
2錠以上飲み忘れた場合、避妊効果は低下している可能性が高いです。
2錠以上飲み忘れた場合の対処法
- 直近の1錠を服用し、それ以前の分はスキップ
- その後は通常通り継続
- 7日間は他の避妊方法(コンドーム等)を併用
特に、飲み忘れたのが1週目の場合は注意が必要です。
飲み忘れが長い場合は、避妊効果がリセットされた状態から始めるつもりで他の避妊法を併用するようにしてください。
特に注意すべき「休薬期間明け(第1週目)」の飲み忘れ
休薬明けの1週目で飲み忘れると、排卵が再開するリスクがもっとも高まります。
休薬期間明けに飲み忘れた場合の対処法
- できるだけ早く直近の1錠を服用
- 7日間は確実に他の避妊方を併用
1週目はホルモン値がまだ低いため、1日でも空けると避妊効果が一気に落ちる可能性があります。
そのため、速やかに1錠を服用するようにして、再開後から7日間は他の避妊法を併用するようにしてください。
ケース2:ピルを「飲み間違えた」場合の対処法
トリキュラーは3相性ピルで、週ごとにホルモン量が異なる錠剤が配置されています。
そのため、順番を間違えると体への影響や避妊効果にズレが生じることがあります。
飲む順番を間違えた
トリキュラーを飲む順番を間違えた場合、以下のような間違いが考えられます。
- 同じ色の錠剤同士で順番を間違えた
- 間違えて異なる色の錠剤を飲んでしまった
- 違う色の錠剤から飲み始めた、飲む順番を間違えていた
上記のケースで基本的に問題がないのは「同じ色の錠剤同士で順番を間違えた」場合だけです。
違う色の錠剤を飲んでしまった場合、翌日の服用では間違えて飲んだ錠剤の次の錠剤から飲むようにしましょう。
このケースでは、ホルモンバランスが崩れて不正出血が起きる可能性があるので注意しておくようにしましょう。
また、飲み始める錠剤を間違えていたり、錠剤を飲む順番を間違えてしまっているケースでは避妊効果はあります。
そのため、残った錠剤を通常通り服用し続けて問題ありませんし、服用を中止して7日の休薬を設けて新しいシートで正しく服用するようにしても問題ありません。
ただし、飲み始めの錠剤がプラセボだった場合、その期間は避妊効果が発揮されないため注意が必要です。
間違えて1日に2錠飲んでしまった
間違って1日に多く服用してしまった場合の対処法は以下の通り
1日に多く服用してしまった場合の対処法
- 基本的にはそのまま様子を見る
- 翌日は通常どおり1錠のみ服用(飲まないなどの調整は不要)
基本的に、多く飲んでしまったからといって特別な対処法はありません。
ただし、多く服用した場合は副作用(吐き気・頭痛・乳房の張りなど)のリスクが高くなってしまうので、体調の変化には注意してください。
ケース3:錠剤を「紛失した」場合の対処法
ピルを1錠だけなくしてしまった場合は、どうすればいいのでしょうか?
紛失した場合の対処法
- プラセボだった場合は翌日から通常通り服用
- 実薬の場合は翌日分を服用
- 予備シートを用意しておいて補充
対処法は服用する錠剤の種類によって変わります。
紛失した錠剤が、ホルモンの入っていないプラセボだった場合はその日は服用せずに次の日から通常通り服用すれば問題ありません。
ですが、紛失したのが実薬の場合は翌日服用する予定の錠剤を服用します。
服用する錠剤が1日分ズレることになってしまうため、その後の飲み忘れにはじゅうぶん気を付ける必要があります。
1日分ズレてしまうことで避妊効果にも影響が出そうですが、その後飲み忘れなく継続的に服用できていれば避妊効果はあるとされています。
また他の方法として、予備シートから補充する方法があります。
この方法であれば残ったシートを捨てずに保管しておくことで次に紛失した時にも使えます。
飲み忘れ後の「不正出血」や「生理」について
ピルを飲み忘れた後に突然出血があると不安になりますが、少量の不正出血はよくあることです。
これは、飲み忘れによる一時的なホルモン低下が原因です。
飲み忘れが1錠であればそのままトリキュラーの服用は継続し、飲み忘れが長くなっている場合は服用を中止して医師に相談するようにしましょう。
1錠だけの飲み忘れなのに出血が長引く場合や大量出血がある場合も同様に、医師に相談してください。
また、3日以上飲み忘れてしまった場合、数日後に生理がくることがあります。
生理がきてしまった場合、服用途中のシートに薬が残っていてもそのシートは廃棄して、新しいシートの1錠目から服用してください。
まとめ:いざという時のために、正しい知識をお守りに
トリキュラーは避妊効果の高いピルですが、ちょっとしたミスで効果が落ちることもあります。
そのため、「正しい対処法を知っていること」自体が最大の予防策になります。
この記事のポイントはこの3つ:
- 飲み忘れたら、まず状況を確認し、可能な限り早く対処
- 飲み間違えた場合は、内容によっては継続 or 医師相談
- 錠剤の紛失にも備え、予備のシートを常備しておくと安心
トリキュラーを飲み忘れてしまった時は、焦らずに冷静に対処することが何より重要です。
適切な知識を持っておくようにしましょう!
トリキュラーに関する情報はこちらでまとめていますので、あわせてご活用ください!