アフターピルを服用すると頭痛が起きる?主な副作用とその対処法を解説
アフターピルを服用すると頭痛が起きるという噂のせいで、アフターピルの服用をためらっている人もいるでしょう。
また頭痛以外のさまざまな副作用に不安を感じる人は多いはずです。
そこでこのページでは、アフターピルを服用するとどんな副作用が起きるのかについて解説します。
また副作用が起きた場合の対処法についても触れているため、アフターピルの服用を考えている人は是非、参考にしてください。
アフターピルの効果
アフターピルは、性行為後に服用することで妊娠を防げる緊急避妊薬です。
主に「レボノルゲストレル」というホルモンが含まれており、排卵を抑制します。
この作用によって、妊娠を防ぎます。
アフターピルは性行為から72時間以内に服用することが重要で、服用する時間が早いほど効果が高く、時間が経てばたつほど避妊率は低下していきます。
なお、アフターピルの服用が遅れ、すでに受精卵が着床していると妊娠は成立となるため避妊効果は現れません。
そのため、妊娠を防ぐためには性行為後速やかに服用するようにしてください。
参考元:アフターピル(緊急避妊ピル)
アフターピルの服用で頭痛が起きる?
アフターピルを服用すると副作用として頭痛があらわれることがあります。
これは、アフターピルに含まれるレボノルゲストレルが体内に作用するためです。
こうした副作用の多くは一時的なものであり、数時間から1日でおさまります。
ただし、頭痛が長時間続いたり強い痛みがあったりする場合は、医師に相談しましょう。
参考元:緊急避妊ピル(アフターピル)
アフターピルは頭痛以外のどんな副作用がある?
頭痛以外にもアフターピルにはさまざまな副作用があります。
一般的な副作用には、以下のような症状があらわれます。
- 吐き気
- むくみ
- 不正出血
- 月経遅れ
- めまい
- 下痢
ここからはこれらの副作用について詳しく解説します。
吐き気
アフターピルを服用後に吐き気を感じることがあります。
ホルモンの大幅な増加が胃腸に影響を与え、消化器系に不調を起こすことがあります。
吐き気はアフターピルの副作用の中でも比較的多く見られる症状です。
吐き気が続く場合、服用から数時間経過した後に軽い食事をとることで症状を緩和できる可能性があります。
また、アフターピルの服用後に嘔吐をしてしまった場合、アフターピルの成分が完全に吸収される前に吐き出してしまうことがあります。
そうなると、十分な効果を得ることができなくなる場合があります。
そのため、アフターピルを服用後2時間以内に嘔吐が起きた場合は、医療機関に相談するなどしてください。
むくみ
アフターピルを飲むとむくみが副作用としてあらわれることがあります。
これは、アフターピルに含まれるエストロゲンが体内での水分保持を促進するためです。
エストロゲンは血管壁に作用して血管内の水分が組織に漏れ出すことを助け、結果的に体がむくみやすくなります。
むくみは一般的にアフターピルの服用初期にあらわれ、しばらくすると体がホルモンに慣れて症状が軽減することが多いです。
特に長時間同じ姿勢でいるが多い方の場合、むくみが起こりやすいです。
不正出血
ピルを服用すると不正出血が起こります。
不正出血は通常の月経周期とは異なるタイミングで、軽い出血や点状出血があらわれる症状です。
アフターピルには高濃度のホルモン成分が含まれており、これが子宮内膜やホルモンバランスに影響を与えるため、不正出血が起こります。
不正出血は服用後1~2週間以内に見られることが多く、特に初めてアフターピルを服用した場合や服用後すぐに体がホルモンに反応する際に起こりやすいです。
すぐに収まることが多いですが、場合によっては数日間続くこともあります。
基本的に不正出血がアフターピルの避妊効果に影響することはありません。
ですが、出血が長期に渡って持続するような場合には、医療機関を受診するようにしてください。
月経の遅れ
アフターピルに含まれるレボノルゲストレルは、体内で徐々にホルモンバランスを変化させるため、月経周期に影響を与える可能性があります。
そのため、通常より遅れて月経がくることがあります。
月経の遅れは、アフターピルの服用から数日から1週間程度であらわれることがありますが、ほとんどの場合月経は数日以内に通常のサイクルに戻ります。
月経がこない場合や予期しない出血が続く場合は妊娠の可能性があるため、妊娠検査を行うことが推奨されます。
めまい
アフターピルを服用すると、めまいがあらわれることもあります。
これは、ピルに含まれるエストロゲンやプロゲスチンが体内で大幅にホルモンバランスを変化させるためです。
運転中や刃物を扱っている時などにめまいが起きると、非常に危険なためめまいの副作用が出る方は服用後は危険な作業をしないといったことが大切です。
下痢
アフターピルを飲むと下痢が副作用としてあらわれることがあります。
これはアフターピルに含まれるレボノルゲストレルが消化器系に影響するためです。
副作用として下痢が起きると効果が消失すると考える方もいますが、効果が低下することはないため、改めてアフターピルを服用し直したりするといった必要はありません。
アフターピルの副作用があらわれた場合の対処法とは?
ここからはアフターピルの副作用があらわれた場合の対処法について解説します。
頭痛薬や胃腸薬などと併用して服用する
アフターピルで頭痛や胃腸の不調(吐き気や腹痛など)といった副作用があらわれた場合は、症状を軽減するために頭痛薬や胃腸薬を併用することはとても有効です。
たとえば、頭痛薬などの消炎鎮痛剤はアフターピルと相互作用がないため、併用して問題ありません。
また、吐き気などの症状を抑えるために胃腸薬などを併用するといったことも可能です。
ただし、一部の治療薬はアフターピルとの併用に注意が必要となっているため、他の治療薬を服用しているといった場合には、事前に併用が可能かどうかの確認をするようにしましょう。
産婦人科に相談する
アフターピルによる副作用の症状が長かったり痛かったりする場合は、産婦人科に相談することが重要です。
アフターピルはホルモンバランスを急激に変化させるため、副作用リスクは低くありません。そうした時に産婦人科に相談することで、副作用の程度や症状を適切に把握した上で効果的な対処法を提案してもらえます。
副作用に関して何かしらの不安を感じた場合は専門家のアドバイスを受けるためにも、速やかに医療機関を受診するようにしましょう。
まとめ
アフターピルは、性行為後72時間以内に服用することで事後避妊が可能な緊急避妊薬です。
そんな便利なアフターピルも、頭痛などの副作用が起きる可能性があります。
副作用には頭痛以外に吐き気やむくみ、不正出血やめまいなどのさまざまなものが報告されています。
ただし、こうした副作用症状がいつまでも改善せずに、長期化しているような場合は医療機関に相談してください。
また、頭痛や吐き気などの副作用の対策法として、頭痛薬や吐き気止めなどの併用が有効です。
アフターピルを服用する人は、この記事を参考に副作用への対処についても行ってみてください。