ピルはこうやって選ぶ!ピルの選び方完全ガイド!
こちらの記事では、最近目にしたり耳にする機会が多くなっている「ピル」について解説していきます!
そもそも、ピルがどういった悩みを解決してくれるのかわからない
ピルを使ってみようか考えているけど種類が多すぎてどれを選べばいいのかわからない
ピルの種類による効果の違いがわからない
という方に向けて、ピルが持っている効果についてやピルの選び方、ピルの種類による効果の違いなどについて詳しく紹介していきます。
ピルってどんなもの?どうやって選べばいいの?という悩みをお持ちの方は、是非一度こちらの記事をお役立てください!
「ピル」とはなにか?
ピルが解決してくれる悩みはさまざまですが、最も多くの方が認識している効果として「避妊」があります。
それにはやはり、このピルが避妊を行うために開発された薬であることが大きな要因と考えられます。
18世紀のアメリカでは、女性の多産による貧困や母子の高い死亡率という現実がありました。
この現実を目の当たりにしたマーガレット・サッカーは産児を制限する産児制限運動を行うようになります。
そして、今から70年程前の1950年にマーガレット・サッカーがグレゴリー・ピンカス博士と出会い、女性が自主的に行える避妊法について相談したことがピルが生まれたキッカケといわれています。
その後、1955年に東京で開催された「第5回国際家族計画会議」にて、ホルモン剤を用いた臨床で確実な避妊効果があったという結果を発表したのです。この発表を受けて日本でも研究班が発足し、ピルの開発が進んでいきました。
ピルの選び方は「目的」を考えることが重要
避妊を目的として開発されたピルですが、ピルには避妊以外にも
- 緊急避妊
- 生理痛緩和
- ニキビ改善
- 月経前症候群(PMS)改善
- 月経困難症の改善
- 子宮内膜症の改善
- 月経の移動
といった、さまざまな効果があります。
そのため、ピルを使用する場合はどういった目的でピルを使用するのかを考えておくことで適切なピルを選ぶことが可能です。
ここからは、上記のそれぞれの目的ごとにピルがどのように作用するのかについてや、それぞれの目的の効果を得るのにオススメのピルを紹介していきます。
ピルを使おうか考えているけど、どれを選べばいいのかわからずに迷っているという方は是非、ご活用ください!
目的①:避妊
ピルを服用する理由として、最も多いとされているのが「避妊」です。
日本では、まだピルに対して悪いイメージを持っている方もいますが、海外では女性が主体となってできる避妊法として一般的になっており、薬局などでもピルを手軽に購入することができたりします。
避妊を目的として使用するのは「低用量ピル」と呼ばれる種類のピルであり、毎日ピルを服用することで服用している間は避妊効果を発揮します。
これはピルを服用することで、体内のホルモンバランスを妊娠しているような状態に変動させて、身体は妊娠していると錯覚させます。
身体は妊娠していると錯覚しているため、それ以上新たに妊娠することはなくなり、避妊効果を発揮するのです。
避妊を目的としてピルを服用する場合にオススメなのが「トリキュラー」です。こちらのピルは、日本でも承認されている低用量ピルのひとつであり、副作用のリスクが小さいため幅広い方が副作用を感じずに服用できるというメリットがあります。
目的②:緊急避妊
避妊を目的としている場合には低用量ピルが役立ちますが、普段からピルを服用していないと十分な効果を発揮しません。それ故に、ピルを普段から服用していないときに避妊に失敗してしまった場合は、緊急避妊が必要になります。
この緊急避妊を目的として使えるのが「アフターピル」です。アフターピルは中用量ピルや高用量ピルとも呼ばれるもので、前述の低用量ピルと比べて配合されているホルモン量が多くなっており、急激に体内のホルモンバランスを変化させることで、妊娠を避けるものになっています。
緊急での避妊が可能ですが、低用量ピルと比べると副作用リスクが高くなったり、連続しての使用ができないといったデメリットがあるため、いざという時のためのお守りとして常備して普段は別の避妊法を行うというケースが多いです。
この緊急避妊を目的としたときにオススメなピルは「アイピル」です。アイピルは海外で製造されているアフターピルのひとつで、日本で処方してもらう場合と比べて約1/10という安価で購入することができます。そのため、気軽に避妊失敗に備えることができます。
目的③:生理痛緩和
生理痛の重さには個人差があり、痛みはあるけど日常生活には支障がない方もいれば、痛みが強すぎて日常生活を送るのも辛いという方も。
生理痛が重いという方が生理痛の緩和を目的として低用量ピルを用いるのは有効な手段といえます。
これはピルが持っているホルモンバランスを整え、妊娠していると体に錯覚させる作用によるものです。
生理痛の原因は、厚くなった子宮内膜を体外へ排出するために子宮が収縮し痛みの原因物質が分泌されるためです。
そのため、ピルを服用して身体に妊娠していると錯覚させることによって排卵を抑制することで、生理痛の原因となる子宮内膜の排出などを抑えて生理痛の改善に繋がります。
生理痛の緩和を目的とした時にオススメなピルが「マーベロン」です。マーベロンは1相性の低用量ピルとなっているため、錠剤ごとに服用する順番の決まりなどもなく手軽に使い続けることができるという特徴があります。
目的④:ニキビ改善
生理前後に肌荒れやニキビができやすいという場合には、その改善にピルが役立ちます。
排卵に伴って、黄体ホルモンである「プロゲステロン」が沢山分泌されます。黄体ホルモンは妊娠の準備をするホルモンであり、子宮内膜を厚くしたり基礎体温を高めるといった作用があります。
また、この黄体ホルモンには皮脂の分泌を促すといった作用があります。
これによって過剰に皮脂が分泌されると、毛穴を詰まらせてニキビとなってしまうわけです。
低用量ピルを服用すると黄体ホルモンの分泌を抑えるため、皮脂の分泌促進がなくなるためニキビの改善に繋がるというわけです。
そのため、生理前後のニキビ改善を目的としている時にもピルの服用は役立ちます。
そんなニキビ改善のために服用するピルとしてオススメなのが「マーベロン」です。低用量ピルは種類によっては、1シートの錠剤ごとにのむ順序が決まっていたりしますが、こちらは順番が決まっていないため、服用が難しくないため気軽に利用できるという特徴があります。
目的⑤:月経前症候群(PMS)改善
月経前症候群(PMS)の改善を目的として、ピルを使用するのは一般的になっています。
そのため、月経前症候群で悩んでいるという方の中には、その改善のためにピルの服用を考えている方もいらっしゃるかと思います。
月経前症候群の原因と考えられているのがホルモンバランスの変化とされています。
生理前後でホルモン分泌が活発になり、ホルモンバランスが普段と大きく変化してしまいます。
その結果、月経前症候群のさまざまな症状があらわれます。
ピルを服用することで、ホルモンバランスを整えて変化を抑えることで月経前症候群の原因を抑制して症状を改善します。
月経前症候群の改善を目的としたときのオススメのピルは「クリザンタ」です。クリザンタは比較的新しい低用量ピルであり、副作用のリスクが非常に小さいという特徴があります。月経前症候群の改善のためにピルを服用したのに、副作用で悩むといったリスクが非常に小さいという特徴があります。
目的⑥:月経困難症の改善
ピルは月経困難症の改善にも使用されます。そのため、月経困難症改善を目的としてピルの服用をしている方は少なくありません。
月経困難症とは、月経中に一般的な生理痛の他に、腹部膨満感や頭痛、嘔気や食欲不振、憂鬱や下痢などさまざまな症状があらわれる病気です。
この月経困難症には様々な原因があり、そのひとつとなっているのがプロスタグランジンの過剰分泌です。
プロスタグランジンは痛みの原因物質ですが、これが過剰に分泌することで痛み以外にもさまざまな症状があらわれたりします。
月経困難症も、ピルで改善が可能です。ピルを服用することでホルモンバランスを整いプロスタグランジンの分泌が抑制されるので月経困難症の改善になるわけです。
そんな月経困難症の改善にオススメの低用量ピルとしては「ヤーズ」があげられます。ヤーズは新しい部類の低用量ピルでありながら、配合されているホルモン量も非常に少ないので副作用のリスクも小さくなっているという特徴があります。
目的⑦:子宮内膜症の改善
子宮内膜症とは、本来であれば子宮内にある子宮内膜が子宮内以外の場所にあらわれ増えてしまう病気です。子宮内膜症になると、生理痛がとても重くなってしまったりその痛みが年々増加していったり、経血の増加や性交痛などさまざまな症状があらわれます。
当然、この子宮内膜症の改善にもピルは役立ちます。これは、ピルを服用することで、身体が妊娠していると錯覚してホルモンバランスを整えるためです。
ホルモンバランスが整って排卵が抑制されると、子宮内膜が厚くなるのを防ぐのにも繋がります。その結果、子宮内膜症の症状を改善へと導くのです。
この子宮内膜症の改善にオススメなピルは「オブラルG」です。オブラルGは国内で処方されている月経困難症の治療薬である「プラノバール」と同じ成分を配合したジェネリックであるため高い効果に期待できるためです。
目的⑧:月経の移動(調整)
ピルは避妊の他、さまざまな病気の改善に使われますが、それ以外にも生理の調整にも活用されることは少なくありません。
旅行などを予定していたけど、ちょうどその時に生理が来る計算になる。なんていうケースは女性であれば、誰もが経験あるでしょう。
そうした時に役立ってくれるのが、ピルなのです。
ピルでホルモンバランスを変化させることで元々生理へと向かって体内で調整されていたホルモンバランスが変化して、生理を遅らせるといったことが可能になるわけです。また、逆に生理を早めるといったことも可能です。
ただし、生理を早める、もしくは遅らせるという場合、早めるのか遅らせるのかは自身が決めるのではなく、次回の生理までの日数によって変化します。
そんな、月経の移動にオススメなピルが「トリキュラー」です。
低用量ピルであり、安価で購入できる上、日本でも処方されているため安心して使えるというさまざまなメリットがあるため、安心して使用することが可能です。
ピルは5種類に大別される!それぞれの違いとは?
避妊や生理痛の改善、生理の移動などさまざまな用途で使われているピルですが、それぞれに適したピルは違っています。
また、一口にピルといっても大きく分けて5種類に分類することができます。
ここからは、そんなピルの種類ごとの特徴や代表的なピル、そしてメリットやデメリットなどについて紹介していきたいと思います。これからピルを使おうと考えている方は是非お役立てください。
①中用量ピル
中用量ピルとは、「黄体ホルモン」と「卵胞ホルモン」の2種が配合されたものです。
配合されている成分量は現在一般的に使用されている低用量ピルや超低用量ピルなどと比べると多くなっています。
以前は、普段から服用して避妊するというためにも使用されていた中用量ピルですが、現在ではそうした使われ方よりも「月経困難症の改善」や「生理の移動」、「緊急避妊」のために処方されるケースが一般的になっています。
代表的な中用量ピルとして「オブラルG」や「プラノバール」があります。オブラルGはプラノバールのジェネリック医薬品で海外で使用されています。また、元となっているプラノバールは日本でも処方されている中用量ピルとなります。
中用量ピルは緊急避妊を行えるといったメリットはあるものの、成分量が多いため体への負担も大きくなってしまいます。
その結果、副作用のリスクが高まったり、あらわれる副作用の症状が強くなってしまうということがある点には注意が必要になります。
②低用量ピル
低用量ピルは中用量ピルと同様に「黄体ホルモン」と「卵胞ホルモン」が配合されています。
ただし、中用量ピルと比べて配合されている成分量が少ないため副作用のリスクが軽減されているという特徴があります。この低用量ピルは、主に避妊や生理痛の改善、生理不順の解消などに使用されています。
代表的な低用量ピルとして「トリキュラー」や「マーベロン」があります。
これらの低用量ピルは日本でも承認・処方されているものであり、安心して使用することができるようになっています。
ただし、低用量ピルは継続して服用する必要があるというデメリットも持ち合わせています。
服用を忘れてしまうと、効果が低下したりするだけでなく、飲み忘れが続けば効果が消失してしまい、また改めて1から服用の継続をし始めるといった必要があります。
また、低用量ピルは継続して服用する期間の他に、服用をしない休薬期間が設けられています。
この休薬期間で服用習慣がなくなってしまい、服用を忘れてしまうというケースも珍しくありません。
そのため、低用量ピルの多くは成分を配合した錠剤のみの21錠タイプと、休薬期間も服用習慣を忘れないための偽薬を含めた28錠タイプがあります。
③超低用量ピル
超低用量ピルとは、低用量ピルよりもさらに配合されている成分量が少ないタイプのピルのことです。
配合されているのは、中用量や低用量と同様に「黄体ホルモン」と「卵胞ホルモン」になります。
超低用量ピルは避妊のほか、月経前症候群(PMS)や月経困難症の改善に使用されています。
代表的な超低用量ピルとして「ヤーズ」や「ルナベル」などがあります。どちらも国内で処方されており、幅広い方に使用されています。
超低用量ピルのメリットとしては、低用量ピルよりもさらに副作用のリスクが少ないという点があげられます。そのため、低用量ピルを服用が原因で服用できない方でも、超低用量ピルであれば服用できる場合があります。
その反面、超低用量ピルは服用を継続する日数が低用量ピルよりも多い場合があるというデメリットがあります。また、低用量ピルと同様に、継続しての服用を忘れると効果が弱まったり、失われてしまったりする点にも注意が必要です。
④ミニピル
ミニピルとは、これまで紹介してきた中用量ピルや低用量ピルなどとは違って成分に「黄体ホルモン」のみを配合したものになります。ミニピルの他に「Progestogen Only Pill(黄体ホルモンだけのピル)」の頭文字をとって「POP(ポップ)」と呼ばれることもあります。また、主な使用用途は避妊です。
代表的なミニピルとして「セラゼッタ」や「ノルゲストン」などがありますが、国内での認可はされていません。
そのため、手に入れるには個人輸入などの方法を使用するしかありません。
ミニピルには、卵胞ホルモンが配合されていないためピルの副作用である血栓症のリスクがほとんどないといわれており、喫煙される方や肥満の方、授乳中の方などでも使用できるというメリットがあります。
しかしながら、手に入れる方法が限られているほか、継続しての服用が必要であったり、血栓症のリスクが非常に低いとされていますが完全にゼロとなっているわけではないという点がデメリットとなっています。
⑤アフターピル
アフターピルは「黄体ホルモン」のみを配合したピルになります。
黄体ホルモンのみを配合しているため、ミニピルと同じように思えますがアフターピルは配合されている成分量がミニピルと比べて非常に多くなっています。どのぐらいの違いかというとミニピルでは黄体ホルモンが30~75μgに対し、アフターピルでは1500μgと20~50倍もの違いがあります。
膣内射精や避妊具の破損などさまざまな理由で避妊に失敗したとしても、アフターピルを服用することで緊急避妊が可能となっています。そのため、アフターピルの主な用途は緊急避妊となっています。
アフターピルを用いるメリットとしては、事後避妊が可能であるということだけでなく適切に服用すれば99%以上という非常に高い避妊率を誇ります。
そうしたメリットがある反面、アフターピルはコンドームなどを用いた避妊に失敗してから服用するまでの時間が長くなれば長くなるほど、避妊率は低下してしまいます。
また、配合されている成分量が多いため、副作用のリスクも高くなるという点も挙げられます。
ピルに含まれる黄体ホルモンによる違い
前項で紹介したように、ピルにはいくつかの種類があるだけでなく、それぞれの種類のピルにも配合されている成分が違っています。そのため、同じ低用量ピルでも全く違う成分のものがあるわけです。
また、配合されている黄体ホルモンによって第一世代から第四世代に分類することができ、世代によって特徴も違っています。
ここからは、ピルに含まれている黄体ホルモンについての紹介と共に何世代なのか、メリットやデメリット、そしてそれぞれのホルモンを配合した代表的なピルを紹介していきます。
①ノルエチステロン
ノルエチステロンは、低用量ピルである「ルナベル」や「フリウェル」などに配合されている黄体ホルモンです。
これらの低用量ピルは第一世代のものであり、国内で最初に作られるようになったピルです。
配合されているノルエチステロンは、生理時の出血を抑える作用が他の世代よりも強いというメリットがあります。
しかし、4世代の中でもアンドロゲン作用(体重増加、ニキビ、多毛など)による副作用が最もあらわれやすいというデメリットがあります。
②ノルゲストレル
第一世代のピルに配合されているノルエチステロンの次に、製造が承認されたのがこちらのノルゲストレルです。レボノルゲストレルを黄体ホルモンとして配合した低用量ピルは第二世代と呼ばれます。
この第二世代の代表的な低用量ピルには「トリキュラー」や「アンジュ」があります。
ノルゲストレルはノルエチステロンと比べてアンドロゲン作用が弱いというメリットがあります。そのため、アンドロゲン作用による副作用リスクが小さくなっていますが、服用方法が複雑というデメリットがあるものもあります。
③デソゲストレル
黄体ホルモンとしてデソゲストレルが配合されている低用量ピルは第三世代と呼ばれます。
代表的なものとして「マーベロン」や「ローリナ」があります。
世代を重ねるごとに、アンドロゲン作用は弱くなります。そのため、メリットとしてアンドロゲン作用による副作用リスクが第一、第二世代と比べて小さくなっているということがあげられます。
その反面、血栓症リスクが第一、第二世代と比べて高くなるおそれがあると考えられているというデメリットがあります。
④ドロスピレノン
最も新しい黄体ホルモンが「ドロスピレノン」です。このドロスピレノンが配合された低用量ピルは第四世代と呼ばれています。
この第四世代の代表的なピルとして「ヤーズ」や「ヤスミン」といったものがあげられます。
これまで紹介した3つの黄体ホルモンよりもさらにアンドロゲン作用が弱いため、アンドロゲン作用による副作用リスクが最も小さいというメリットがあります。
しかしながら、こちらのドロスピレノンにも非常に少ないですが血栓症を発症した方の報告があるというデメリットがあります。
ピルの「1相性」「3相性」ってなに?
これまで紹介してきたように、低用量ピルは配合されている黄体ホルモンの種類によって世代を分類することができます。さらに、低用量ピルは世代による分類のほかに1相性と3相性に分類することができます。
相性の違いによって服用方法などが変わるため、自身にあった相性のピルを使用するようにすることで継続しての服用が容易になります。
ここからは、そんな相性による違いやそのメリットやデメリットについて紹介していきます。
1相性ピルのメリット・デメリット
1相性の低用量ピルというのは、1シート(21錠)のそれぞれの錠剤に配合されている成分量が全て同じものを指します。
そのため、シート内の錠剤のどれを飲んでも成分量が同じなため、錠剤ごとに服用する順序が決められていません。そのため、服用の方法が容易というメリットがあります。
全ての錠剤に一定の成分量が配合されているため、後に紹介する3相性の低用量ピルよりも服用し初めのホルモンバランスの変化が大きくなります。
そのため、副作用のリスクが3相性に比べて高いというデメリットがある点には注意が必要です。
3相性ピルのメリット・デメリット
3相性の低用量ピルは錠剤に配合されている成分量が3段階に分かれています。
服用を開始する錠剤では成分量が少なく、段階的に成分量が多くなっていきます。そのため、飲み始めから飲み終わりまでホルモンバランスの変化が緩やかになるため、副作用のリスクが小さいというメリットがあります。
しかし、3相性は段階的に成分量が増えるため、錠剤によって成分量が多いものもあれば少ないものもあります。そのため、錠剤ごとに服用する順序が決まっているため、服用の方法が1相性と比べると少し複雑というデメリットがあります。
まとめ
ここまで紹介してきたように、ピルにはさまざまな作用があるだけでなく、世代の違いや相性の違いなどさまざまな種類のものがあります。
こちらのページでは
目的によって適切なピルが違う
黄体ホルモンの種類によって世代が分類できる
相性の違いは錠剤の成分量が何段階になっているかの違い
ということを紹介してきました。
是非、上記のことを踏まえた上でご自身に合ったピルをお選びください。
ココロ薬局では、低用量ピルだけでなくアフターピルやミニピルも多数取り扱っています。
また、さまざまな世代のピルや相性のピルを取り扱っているため、自身に合ったものをお選びいただけるようになっていますので、是非ご活用ください。