レボフロックスとロキソニンの併用は大丈夫?副作用や注意点を徹底解説
ロキソニンといえば頭痛薬の代名詞のような存在で、片頭痛持ちの方などは重宝しているでしょう。
しかし、レボフロックスで感染症治療をしている最中に片頭痛が起きたときなど、「一緒に飲んでも大丈夫なの?」と不安になることもあるはず……。
こちらのページでは、レボフロックスとロキソニンなどの鎮痛薬について、併用時にあらわれる可能性がある副作用や注意点をわかりやすく解説します。
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ロキソニンとレボフロックスの併用は可能?
ロキソニンとレボフロックスの併用は、推奨されていません。
レボフロックスの有効成分レボフロキサシンには複数の併用注意薬がありますが、ロキソニンの有効成分ロキソプロフェンもそのひとつです。
併用を禁じられてはいないものの、副作用として痙攣を起こす可能性があるため、注意する必要があります。
レボフロックスとの併用を考えている場合は、事前に医師に相談しましょう。
レボフロックスとイブプロフェンの併用について
レボフロックスとロキソニンの併用は注意が注意……では、これもまた鎮痛薬として有名なイブプロフェンなら使える?とお考えの方もいるでしょう。
しかし、イブプロフェンもまた、レボフロックスの併用注意薬に該当する医薬品であり、ロキソニンと同様に副作用の痙攣を引き起こす可能性があります。
そのため、イブプロフェンとの併用についても基本的には避けるべきといえます。
併用で起こる可能性のある副作用は?
レボフロックスとロキソプロフェンやイブプロフェンを併用すると、中枢神経の興奮を静める神経伝達物質「GABA」の働きを十分に得られなくなるとされています。
具体的には、併用により、GABAと中枢神経のGABA受容体との結合が阻害されます。
結果的に中枢神経の興奮が抑えられず、痙攣が起きてしまうという仕組みです。
参考元:お薬手帳の役割
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特に注意が必要な人は?
そもそもレボフロックスは、てんかん等の痙攣性疾患にかかっている方や、以前かかったことのある方が服用すると痙攣を引き起こす可能性があります。
そのような方がレボフロックスとロキソニンやイブプロフェンを併用すると、痙攣を起こすリスクが高まります。
そのため、てんかん等の既往歴がある場合は、特に併用に注意しましょう。
レボフロックスの服用中は解熱鎮痛剤が使えない?
レボフロックスは、ロキソニンやイブプロフェンとの併用が推奨されていません。
そうなると、「レボフロックスを飲んでる間は解熱鎮痛剤を使えないってことか……」と思ってしまいがちです。
しかし、レボフロックスと併用できる解熱鎮痛剤はあります!
具体的には、有効成分としてアセトアミノフェンを配合したカロナールやタイレノールが挙げられます。
アセトアミノフェンは、ロキソプロフェンやイブプロフェンのような「非ステロイド性消炎鎮痛薬」ではなく、「非ピリン系解熱鎮痛薬」に該当しますが、こちらはレボフロキサシンの併用注意薬に指定されていないため、併用が可能です。
参考元:ロキソニンとカロナールの違いとは
これで安心!レボフロックスとロキソニン併用時の注意点まとめ
ここまで紹介してきたレボフロックスとロキソニンの併用に関するポイントをまとめてみましょう。
- レボフロックスとロキソニンを併用すると痙攣を起こすリスクがある
- レボフロックスとイブプロフェンの併用も、痙攣のリスクがある
- カロナールなど、レボフロックスと併用できる解熱鎮痛剤もある
レボフロックスと、ロキソニンやイブプロフェンとの併用は、痙攣を起こすリスクがあるため基本的には推奨されていません。
ただし、アセトアミノフェンを配合したカロナールやタイレノールといった解熱鎮痛剤であれば、レボフロックスと併用することが可能です。
そのため、解熱鎮痛剤の併用が必要な場合にはカロナールなどを活用するようにしましょう。