バルデナエイトの副作用とは?よくある症状と安心して使うためのポイント

バルデナエイトの副作用とは?よくある症状と安心して使うためのポイントバルデナエイトを使うとき、副作用のリスクを正しく知っておくのはとても大事です。
副作用を知ることで怖いと思うこともありますが、正しい知識や対処法を把握しておけば、必要以上に不安になることはありません。
こちらのページでバルデナエイトの副作用に関するさまざまな情報をお伝えするので、是非お役立てください。

バルデナエイトのよくある副作用とその頻度

バルデナエイトを使うとき副作用が不安な方もいるでしょうが、副作用のほとんどは軽度なものです。
また、バルデナエイトの効果が消えれば自然に解消されます。

まずは、そんな「よくある軽度な副作用」について、バルデナエイトと同一の有効成分を配合しているバルデナフィル錠のデータをもとに見ていきましょう。

【よくある副作用の種類と発現頻度】

副作用の種類発現頻度の目安
頭痛最も多い(11.7%)
顔のほてりよくある(10.6%)
めまい比較的よくある
鼻づまり比較的よくある
消化不良・吐き気比較的よくある

参考元:医薬品インタビューフォーム|バルデナフィル錠10mg/錠20mg「サワイ」

以下に、個々の副作用について詳しく解説します。

頭痛

飲み始めの頃、ギューッと締めつけられるような痛みが出やすいです。
バルデナエイトの持つ血管拡張作用により、脳の血管が拡張して周囲の神経を圧迫することで起こります。

ただし、人によってはまったく感じないこともありますし、頭痛がある場合も、バルデナエイトを繰り返し服用して慣れてくると出なくなる傾向にあります。

顔のほてり

顔が熱く感じたり、赤くなったりすることもよくあります。
これはバルデナエイトの作用で顔の血管が拡張されることによって起きる症状で、服用から数分~数時間で自然におさまることが多いです。

鼻づまり

鼻づまりも、バルデナエイトの血管拡張作用で鼻粘膜の血管が広がることで起きる症状のひとつです。

消化不良(胸焼け・胃のもたれ感)

そもそも、バルデナエイトの血管拡張作用は血管の伸縮にかかわる平滑筋を弛緩させることで起こりますが、平滑筋は血管だけでなく食道や胃にもあり、胃の平滑筋が弛緩すると胃酸逆流が起こって胸やけや胃もたれの感じにつながります。

まれにあらわれる重篤な副作用

バルデナエイトには、見逃してはいけない「重篤な副作用」もあります。

持続勃起症(プリアピズム)
急激な視覚障害

重篤な副作用があらわれる可能性は極めて稀ですが、あらわれた場合は緊急性が非常に高いので、症状が出た場合はできる限り早く医療機関で診察を受けてください。

副作用リスクを左右する「あなた自身の要因」

バルデナエイトの副作用の出やすさは、「体質や生活」によっても変わります。
体質に合わせた服用方法を心がけたり、生活習慣を見直したりすることも大切です。

体質・年齢

高齢の方や代謝が弱い人は、副作用が出やすい傾向にあります。
この場合、服用量を少なめにする(1回あたり5~10mgに抑えるなど)ことで、副作用のリスクを低減することが可能です。

生活習慣

特に気をつけたいのは、アルコールとの付き合い方です。
たとえば、お酒の飲みすぎで肝機能が低下している場合、有効成分の分解が十分になされずに副作用を起こすことがあります。
また、バルデナエイトを服用する前に大量のアルコールを摂取していると、血管拡張作用が増強されて副作用が出やすくなることが考えられます。

持病・基礎疾患

心臓病や肝臓、腎臓の病気を持っていると副作用のリスクが高まるため、持病がある場合は医師に相談しましょう。

副作用が出たときの対応マニュアル

副作用が出ると不安になることもあるでしょうが、次のように適切な対応をとれば切り抜けることができます。

軽度な症状の場合

顔のほてりや軽い頭痛、軽い消化不良など、日常生活に大きな支障がない症状なら、時間と共に完全するケースがほとんどなので、不安になり過ぎる必要はありません。

また、軽い頭痛にはアセトアミノフェンなどの鎮痛薬、消化不良には制酸剤などが役立つことがあります。
ただし、バルデナエイトには併用に注意が必要な薬もあるため、市販薬を用いて副作用を対処する場合は、事前に医師や薬剤師に確認しましょう。

症状が強い・長引く場合

強いめまい息切れ胸痛視覚障害などがある場合は、すぐに医療機関を受診しましょう。
これらは重篤な副作用の症状である可能性があるため、すみやかな行動が大切です。

また、軽度な副作用であっても、症状が長引いたり日常生活に支障が出たりする場合は同様です。
特に、高齢者や持病がある方は早めに相談するように心がけましょう。

医療機関を受診する時に抑えておくと役立つ情報

副作用で医療機関を受診するときは、以下のポイントをメモしておくと診察がスムーズです。

バルデナエイトの服用状況飲んだ量や回数、服用した日時
症状の経過どんな症状が、いつから、どのくらい続いているか
持病や普段飲んでいる薬病歴や常用薬は副作用の診断に重要です

これらの情報が整理されていると、症状の原因や対策を医師が判断しやすくなります。

まとめ:副作用の正しい理解で安心・安全に

バルデナエイトの副作用について解説してきましたが、特に重要なポイントは以下の通りです。

  • よくある頭痛や顔のほてり、消化不良などは軽度でおさまることがほとんど
  • 軽度な副作用は市販薬(鎮痛薬や胃腸薬)で対処できる
  • 体質に合わせた飲み方や、生活習慣の見直しで副作用を未然に防ぐこともできる
  • 重篤な副作用の兆候があれば、すぐ病院へ!

たいていの場合、バルデナエイトの副作用はそれほど不安になり過ぎる必要はありません。
ごくごく稀に重篤な副作用の可能性があるため、その兆候には気をつけつつ、軽い副作用を抑えるための方法(頭痛薬を用意する等)を抑えたうえで服用してみてください!