アストラゼネカ コロナ注射薬「エバシェルド」特例承認 発症予防で限定使用に

エバシェルド新型コロナウイルス感染症の治療薬として、現在国内で承認されているのは「ラゲブリオ(モルヌピラビル)」と「パキロビッド(ニルマトレルビル、リトナビル)」などがありますが、今回新たに「エバシェルド(チキサゲビマブ、シルガビマブ)」が特例承認されました。

こちらのページでは今回新たに特例承認されたエバシェルドという治療薬について紹介していきます。

新たに承認されたエバシェルドとは?

今回新たに承認された新型コロナウイルス感染症の治療薬「エバシェルド」は製薬会社の「アストラゼネカ」が新しく開発した治療薬になります。
成分はチキサゲビマブ及びシルガビマブであり、これらが新型コロナウイルス感染症の重症化を防ぎます。
ラゲブリオやパキロビッドは経口薬であるのに対して、こちらのエバシェルドは2種類の筋肉注射用の薬を投与することで効果を発揮するため、医療機関で投与してもらうのが基本となります。

エバシェルドは新型コロナウイルス感染症の治療薬として重症化を防ぐ効果以外に、新型コロナウイルスに感染した人と濃厚接触した方に投与することで、新型コロナウイルス感染症の発症を防ぐといった効果もあるようです。
ただし、エバシェルドは発症を防ぐ効果があるだけで、感染そのものを抑制する作用はありません。そのため、新型コロナのワクチン代わりに使用するといったことはできません。

まずは発症予防のためだけに使われる

新たな新型コロナウイルス感染症の治療薬であるエバシェルドですが、流通量が限られています。
これを受け、まずは新型コロナウイルス感染症の治療のためではなく、感染した方と濃厚接触した方に対しての発症予防を目的として使用されることが2022年8月29日の厚生委労働省が開いた専門部会で決まっています。

そのため最近になって、新型コロナウイルス感染症が発症したからエバシェルドを使ってもらいたいと思っていても、投与してもらうことはできません。

今後、エバシェルドの供給が増えるようになって、更に研究が進み経口薬と比べてより高い効果に期待できるとなれば幅広い利用に繋がっていくことが考えられます。

海外ではオミクロン株に対しても効果が確認されている

今回承認されたエバシェルドですが、海外で行われた研究では現在猛威を振るいっているオミクロン株に対しても効果があったという結果が出ています。

こうしたことから、新型コロナウイルス感染症の治療薬としてエバシェルドが第一の選択肢となる可能性も十分に考えられます。

予防効果はないからこそ、まずは予防を適切に行おう

今回新たに特例承認された新型コロナウイルス感染症の治療薬「エバシェルド」は、発症を予防する効果をもっています。
そのため、予防として活用できると考える方はいるでしょう。
ですが、発症を防ぐ効果であり、感染そのものを予防する効果はありません。そのため、適切にワクチンの接種やマスクの着用など適切な予防対策を行って感染のリスクを下げるようにしましょう。

新型コロナウイルス感染症の発症を抑える効果をもつ治療薬の登場によって、予防を怠ってしまえば本末転倒であるということを、きちんと認識しておくようにしましょう。

万が一の時の備えも並行して進めるとベター!

新型コロナの感染予防を適切におこなうことは何よりも大切ではありますが、感染力の高いオミクロン株によって予防対策をしていてもなお、感染してしまうリスクがあります。

だからこそ、感染した時のための対策も並行して行っておくことが重要です。

コロナ検査キット
イベルメクチン

これらの検査キットやイベルメクチンは個人輸入を利用すれば、自宅から出ることなく簡単に手に入れることができるので個人輸入を上手に活用して、感染した時の対策も並行して進めるようにしましょう。