フェブリクを使ってあらわれる副作用とは?詳しく解説します。

フェブリクを使ってあらわれる副作用とは?詳しく解説します。高尿酸血症および痛風を改善するフェブリクは非常に有効な治療薬ですが、副作用のリスクがゼロというわけではありません。
こちらのページではそんなフェブリクの副作用に焦点を当て、解説していきます。

 

フェブリクの副作用にはどんなものがある?

高尿酸血症の治療に有効なフェブリク(有効成分:フェブキソスタット)。
服用する前に副作用について知っておきましょう。

 

特に注意が必要となる副作用

フェブリクの副作用の中でも、特に注意が必要となるのが重篤な副作用です。
重篤な副作用として報告されているのが「肝機能障害」「過敏症」です。
まずはこの2つの症状について解説します。

 

皮膚症状(かゆみ・発疹)や発熱

フェブリクの使用で肌がかゆいと感じたり発疹ができたりすることがあります。
基本的には軽度で自然に治癒することが多いですが、ごく稀に全身性皮疹や発疹などの重篤な過敏症があらわれる可能性があります。
また、発熱も過敏症の症状としてあらわれることがあります。

 

倦怠感やむくみ

倦怠感やむくみは、肝機能障害の症状のひとつです。
つまり、フェブリクを服用してこれらの症状があらわれた場合、肝機能障害を発症している可能性があります。
 
また、フェブリクの副作用として肝機能検査値異常があらわれることがあります。
これはASTやALT、γ-GPTの数値が増加してしまう状態で、発生頻度としては1~5%未満と低く見えますが、フェブリクの副作用としてはあらわれる可能性が高い方です。
ASTやALTなどの肝機能の数値の増加が進行することで肝機能障害になる可能性もあります。
必ずしも倦怠感やむくみの症状が前触れとしてあらわれるわけではないので、その点にも注意しておきましょう。

 

軽度な副作用にはさまざまなものがある

次に、フェブリクの副作用の軽度な症状として代表的なものを紹介します。
重篤な副作用に比べると症状は軽いですが、状態によっては投与の中止も考える必要があります。
副作用の情報に関しては、インタビューフォームの情報から引用しています。

参考元:フェブリク錠 インタビューフォーム(2022年11月改訂、第10版)

 

めまい

めまいは、フェブリクによる軽度な副作用のひとつで、フワフワするような浮動性めまいや、自身の周囲がぐるぐると回っているような回転性めまいがあります。
インタビューフォームによると、めまいの発現割合は浮動性めまいで0.29%、回転性めまいで0.19%です。(承認時までの状況)

 

眠気

フェブリクの服用で眠気を感じる方もいます。
眠気(傾眠)の発現割合は0.39%とめまいと比べると多いですが、それでも1%に満たないため、基本的には心配しなくても問題ありません。(承認時までの状況)
ですが、眠気の副作用が出る可能性があるため、自動車の運転や危険を伴う作業を行う際には注意が必要です。

 

口渇

フェブリクの服用で口の渇きを感じることもあります。
発現割合は0.29%で、眠気の副作用と比べると多少あらわれにくいとされています。
口の渇き自体が大きな問題に繋がることはないですが、脱水を引き起こしたり他の感染症リスクを高めてしまったりする場合もあるので適度に水分補給を行うようにしましょう。

 

発生頻度が極めて稀な副作用

フェブリクの副作用として、血小板減少や脱毛、味覚障害といった報告もあります。
ですが、これらの副作用があらわれる頻度は不明で、極めて稀な副作用といえます。
基本的には気にかける必要もないぐらいの副作用ですが、こうした症状が出る場合もあると把握しておきましょう。

 

フェブリクの副作用で太るってホント?

太るフェブリクの副作用で太ることはありません。
ただし、発生頻度不明の副作用として「浮腫(むくみ)」の症状があらわれることがあります。
「太る」といわれているのはこの浮腫の症状が原因として考えられます。
しかし、食欲増進などの副作用は報告されていないので、脂肪が増えて太るようなことはありません。

 

他の医薬品との併用で副作用が強くあらわれる可能性がある

併用注意薬・併用禁忌薬を指摘する医者フェブリクには併用に注意しなければならない薬(併用注意薬)や併用してはいけない薬(併用禁忌薬)が指定されています。
併用注意薬や併用禁忌薬などとフェブリクを一緒に使ってしまうと、思わぬ副作用が生じたり、副作用の症状が強くなってしまう可能性があります。
現在服用中の薬がある場合は、フェブリクと一緒に使用していい薬かどうか確認しておきましょう。
 

 

飲み合わせで副作用が生じる可能性がある

酒を飲む男性併用注意薬や併用禁忌薬のように薬だけでなく、フェブリクと一緒に服用することで思わぬ副作用があらわれてしまうケースがあります。
そのため、フェブリクとの飲み合わせに関しても理解しておく必要があります。
 

 

飲み忘れや飲み間違いが副作用リスクを高めることはある?

飲み忘れた男性フェブリクを飲み忘れたからといって、副作用のリスクが高まることはありませんが、フェブリクを多く飲み過ぎてしまった場合など、飲み間違いをしてしまうと副作用のリスクが高くなることが考えられます。
そのため、特に飲み間違いには注意しなければなりません。
 

 

フェブリクの副作用はさまざまなものがあるから正しく把握しておこう

ここまでに紹介してきたフェブリクの副作用に関するまとめがこちら。

  • フェブリクの重篤な副作用は「肝機能障害」と「過敏症」がある
  • フェブリクの軽度な副作用は多いが、発生頻度が低いものが多い
  • 併用薬や飲み合わせ、飲み間違いが副作用を強くしてしまう可能性がある

副作用の中でも肝機能障害や過敏症は重篤な副作用であるため、症状があらわれた場合には速やかに対処する必要があります。
これらの副作用が起きた場合は早い段階で医師の診察を受ける様にしましょう。