レボフロックスのすべて:抗菌薬としての役割と注意点、禁忌について

レボフロックスのすべて:抗菌薬としての役割と注意点レボフロックスは多くの感染症治療に使われる抗生物質ですが、服用にあたって禁忌には気を付けなければなりません。
こちらのページでは、そんなレボフロックスの禁忌について紹介します。

 

レボフロックスの禁忌と服用時の注意

レボフロックスレボフロックスは非常に優秀な抗生物質ではあるものの、誰もが使えるものではありません。
万が一、使ってはいけない人が使ってしまうと、取り返しのつかない悪影響を及ぼすおそれもあるため、使用を検討している場合は、まず自身が使っても問題がないか把握しましょう。

 

レボフロックスを使用できない人は?

以下に該当する方は、レボフロックスを使用できません。

  • レボフロックスに配合されている成分にアレルギーがある
  • 妊娠中、もしくはその可能性がある

妊娠中の方が使うと胎児に悪影響を及ぼす可能性があるので、特に注意が必要です。
上記に該当する場合、レボフロックスではなく別の治療薬を用いましょう。
 

 

抗ウイルス薬との併用は大丈夫?

医者レボフロックスの有効成分レボフロキサシンには、併用を絶対に禁じる「併用禁忌」はありません。
抗ウイルス薬も禁忌とはされていないため、問題なく併用できます。
 

 

レボフロックスと解熱鎮痛剤の併用について

レボフロックスに併用禁忌はないものの、複数の併用注意薬はあります。
特に注意すべきなのは、ロキソニンイブプロフェンをはじめ「NSAIDs」と呼ばれる解熱鎮痛剤です。
併用によって痙攣を起こすリスクがあるため、特に、過去に痙攣を伴うてんかんなどの既往歴がある方は注意する必要があります。
 

 

全ての解熱鎮痛剤とレボフロックスが併用できない?

レボフロックスと解熱鎮痛剤の併用に注意は必要であり、ロキソニンなどは避けたほうが無難です……。
ただし、レボフロックスと併用できる解熱鎮痛剤もあります!
たとえば、NSAIDsに該当しないアセトアミノフェンを配合した解熱鎮痛剤(カロナールやタイレノール)は問題なく併用できます。
 

 

レボフロックスと他の抗菌薬との併用はできる?

レボフロックスは、他の抗菌薬と併用できます。
たとえば医療現場では、結核の治療において、レボフロキサシンと他の抗結核薬(抗菌薬)との併用が推奨されています。
 

 

併用に注意が必要な他の薬はある?

NSAIDsに該当する解熱鎮痛剤は、レボフロックスとの併用に注意が必要ですが、他にも併用注意の医薬品はあります。
たとえば、アルミニウムもしくはマグネシウムを含む制酸薬(胃炎や十二指腸潰瘍などに使用される)は、レボフロックスの効果を弱める可能性があるため、併用の際は1~2時間の間隔をあける必要があります。
また、血液をサラサラにするクマリン系抗凝固薬と併用すると、抗凝固薬の作用が必要以上に強まる可能性があるため、要注意とされています。
その他、鉄剤や副腎皮質ホルモン剤なども併用注意とされています。
 

参考元:医療用医薬品:レボフロキサシン

 

これで安心!レボフロックスの禁忌を総まとめ

レボフロックスの禁忌や、併用に注意が必要な薬について紹介してきました。
ポイントは以下の通りです。

  • レボフロックスは、妊娠している人は服用できない
  • レボフロックスと抗ウイルス薬との併用は可能
  • レボフロックスと併用を禁じられた薬はないが、併用注意薬は多い

レボフロックスは、アレルギーがある方や妊婦の方の服用は禁忌です。
また、併用に注意が必要な薬として、一部の解熱鎮痛剤や制酸剤などがあるので、これらの治療薬を使用している方も注意が必要です。