クララスティル

効果があるとされています。クララスティルは白内障の進行に関わる酸化ストレスをおさえる成分を含んでおり、レンズの透明度が改善したという報告もあります。すべての人に効くわけではありませんが、初期〜中期の白内障に対しては、継続使用で改善が見られることがあります。

症状が軽いうちは選択肢になることがあります。クララスティルは手術とは違って目に負担をかけずに使えるため、初期の白内障に対して非侵襲的な治療法として注目されています。ただし、進行が進んでいる場合は十分な効果が得られないことがある点には注意が必要です。

老眼には効果がありません。クララスティルは水晶体の透明性や酸化ダメージの進行をおさえることを目的としていますが、老眼は加齢によるピント調整機能の低下が原因であることから老眼の治療には効果はないと考えられます。

軽いドライアイの症状に使われることもあります。クララスティルは涙の質を守る働きがあるとされ、角膜の乾燥や違和感をやわらげる目的で使用されることがあります。ただし、重度のドライアイや他の原因がある場合には効果が限定的なこともあるため、状態に応じて使い方を調整しましょう。

朝と夜の決まった時間に使うのがおすすめです。クララスティルは目の中に成分がゆっくり浸透するため、規則的に使うことで安定した効果が得られます。疲れ目や白内障の症状が出やすい時間帯を選んで使うと、より実感しやすくなります。

1回につき両目にそれぞれ1〜2滴が目安です。さしすぎるとあふれて流れてしまうため、必要以上に多く使っても効果が高まるわけではありません。清潔な状態で1滴ずつていねいに使うことが大切です。

目の健康維持や再発予防のためには、症状が落ち着いていても継続して使うことが推奨されています。クララスティルは酸化ストレスをおさえる作用があるため、目に負担がかかりやすい人ほど続ける価値があります。

早い人で1カ月ほど、通常は3カ月以上使って変化が出ることが多いです。クララスティルは即効性のある薬ではなく、継続することでじわじわと効果が現れてきます。途中でやめずに毎日続けることが、白内障の予防や改善につながります。

防腐剤が入っていないため、開封後はできるだけ早めに使い切るのが望ましいです。明らかなにごりや変色がある場合は品質が落ちている可能性があります。使用開始後は1本あたり30〜45日を目安に使い切るようにしましょう。

まずは3〜5カ月は続けてみるのが基本です。クララスティルは長期間使うことでじわじわ効果を発揮するタイプの目薬なので、焦らずに様子を見ることが大切です。それでも効果が実感できない場合は、別の対策をとることが重要です。

予防的に使う人もいます。クララスティルは酸化ストレスをおさえる作用があり、白内障の進行を防ぐ可能性があるため、目の健康維持を目的に早めに使い始めるケースもあります。ただし、目に異常があるときはまず診断を受けるのが基本です。

一時的に視界がぼやけることはあります。クララスティルの液が目の表面に残っている間は、しばらく視界がにじんだり、白くかすんで見えることがありますが、数分で改善することが多いです。症状が長く続く場合は、使いすぎや体質の問題も考えられるので、眼科で相談しましょう。