プレマリンクリーム

膣や外陰部の乾燥・かゆみなどの萎縮症状は改善されることが多いです。エストロゲンクリームは萎縮性膣炎や外陰部の不快感を和らげる目的で使われており、継続的な使用で粘膜のうるおいと柔軟性が回復しやすくなると報告されています。

中等度から重度の性交痛は改善する可能性が高いです。臨床試験では、プレマリンクリームを週2回または21日間使用した女性の多くが、12週目までに性交痛のスコアが改善したというデータがあります。

使い始めて1〜2週間で徐々に変化を感じ始め、4週間ほどで症状がはっきり改善するケースが多いです。即効性ではなく、継続的な使用によって少しずつ改善していくタイプの治療です。

膣や外陰部の粘膜がふっくらしてきたと感じる人もいますが、外見の変化はあくまで実感レベルで個人差があります。医療的には粘膜の細胞構成やpHの改善が確認されています。

使用頻度は最初の2〜3週間は1日1回、その後は週2回程度に減らすのが一般的です。症状の程度や目的によって使い方が調整されることが多いため、適切な使用量を把握した上で使用するようにしてください。

付属のアプリケーターを使って膣の中に必要量を注入します。指などで外側に塗るだけだと吸収されにくいため、正確な量を膣内に届けるためにも専用の器具を使うことが推奨されています。

就寝前が適しています。これは膣にクリームを入れたあとに横になることで薬がその場にとどまりやすくなるためです。朝でも使用することは可能ですが、すぐに動き回ると成分が流れ出やすくなる可能性があるため注意が必要です。

生理中の使用は避けるのが一般的です。出血によって薬剤が十分に吸収されにくくなる可能性があるため、出血が終わったあとに再開するよう指示されることが多いです。どうしても必要な場合は医師と相談したうえで判断することがすすめられます。

乳がんの既往がある人は使用が禁忌とされています。また、長期間使用することでリスクが上がる可能性が指摘されています。量が少ない局所用とはいえ、定期的な検診と医師の管理のもとで安全に使うことが大切です。

吸収は使用直後に始まるため、途中で洗っても完全に防ぐことはできません。症状が気になる場合は医師に相談しましょう。

軽度の不正出血は使用初期に見られることもありますが、続く場合や量が多いときは副作用の可能性があります。特に閉経後の方は子宮内の異常が隠れている場合もあるため、早めに婦人科を受診することがすすめられます。

成分が相手に移る可能性があるため、使用直後の性行為は避けた方がよいとされています。性行為をする場合は、行為を終えてから使用するなどしてください。