エチラーム舌下錠

脳内の神経の興奮を抑えて不安や緊張をやわらげる働きがあります。特に不安が原因で眠れない、落ち着かないといったときに、心を静めるように作用します。

精神的に張りつめた状態では、脳が過剰に反応してしまいます。しかし、エチラーム舌下錠はそうした神経の高ぶりを静めて気持ちを落ち着ける効果があります。ストレスや過労による神経の疲れにも有効とされています。

エチラーム舌下錠は心が沈みがちなときにも改善効果を発揮します。特に不安や緊張を伴う抑うつ状態では、気分を安定させて生活を送りやすくする効果が期待できます。

多くの場合は服用後30分から1時間ほどで不安や緊張がやわらぐと言われています。エチラーム舌下錠は比較的早く作用しますが、この効果を感じられるまでの速度や効果の感じ方には個人差があるため、注意してください。

エチラーム舌下錠の効果は比較的短く、半減期が約6時間とされています。多くの場合、服用後数時間で落ち着きが得られますが、長時間の効果は続かないため、1日数回に分けて飲むよう処方されます。

急な不安や緊張に対しては、医師の指示があれば頓服として使用できます。効果の発現は比較的速く、服用後30分～1時間で気持ちが落ち着いてくることが多いです。

食後に飲んでも吸収が良いため、効果に大きな影響があらわれることはありません。エチラーム舌下錠による胃への負担を減らすために食後の服用が一般的に推奨されています。

1日にエチゾラムとして3mgを3回に分けて服用します。こちらは舌下錠と呼ばれるタイプの薬なので水などでは服用せず、舌下で溶かして服用するようにしてください。

エチラーム舌下錠は長期間の服用で依存性が生じることがあるため、定期的な見直しが必要です。また急にやめると不眠や不安、けいれんなどの離脱症状が出る可能性があるため、減量は少しずつ行う必要があります。

呼吸が弱くなる副作用があり、特に肺の病気がある人では炭酸ガスナルコーシスといって二酸化炭素が体内にたまりやすくなることもあります。呼吸に不安がある方は慎重に使用する必要があります。

眠気や集中力の低下が起こるため、車の運転や危険を伴う機械作業は避ける必要があります。特に飲み始めや量を増やした直後は、判断力の低下が出やすくなるため注意が必要です。

高齢者はふらつきや眠気などの副作用が出やすく、転倒などのリスクが高くなることがあります。高齢者の方が服用する場合は、若い人が服用する時と比べてより注意しておく必要があります。