エスワントリオ

治療対象となるがんの種類によってA法からF法まで6種類の服用方法を使い分ける必要があります。
また、ホルモン受容体陽性かつHER2陰性で再発高リスクの乳癌における術後の薬物療法に用いる場合も服用方法が異なります。

がんの種類別の服用方法は以下の通りです。A法
体表面積に合わせた初回基準量を朝食後と夕食後の1日2回、これを28日間継続して服用します。
その後、14日間休薬するのを1コースとして、繰り返します。
服用量は患者の状態により適宜増減しますが、上限量は75mg/回です。

B法
体表面積に合わせた初回基準量を朝食後と夕食後の1日2回、これを21日間継続して服用します。
その後、14日間休薬するのを1コースとして、繰り返します。
服用量は患者の状態により適宜増減します。

C法
体表面積に合わせた初回基準量を朝食後と夕食後の1日2回、これを14日間継続して服用します。
その後、7日間休薬するのを1コースとして、繰り返します。
服用量は患者の状態により適宜増減します。

D法
体表面積に合わせた初回基準量を朝食後と夕食後の1日2回、これを14日間継続して服用します。
その後、14日間休薬するのを1コースとして、繰り返します。
服用量は患者の状態により適宜増減します。

E法
体表面積に合わせた初回基準量を朝食後と夕食後の1日2回、これを7日間継続して服用します。
その後、7日間休薬するのを1コースとして、繰り返します。
服用量は患者の状態により適宜増減します。

F法
体表面積に合わせた初回基準量を朝食後と夕食後の1日2回、これを14日間継続して服用します。
その後、7日間休薬するのを1コースとして、繰り返します。
服用量は患者の状態により適宜増減します。

体表面積の算出法（DuBois式）
A法からE法における初回投与量（1回量）F法における初回投与量（1回量）【ホルモン受容体陽性かつHER2陰性で再発高リスクの乳癌における術後薬物療法】
内分泌療法剤との併用において、下表の体表面積に合わせた初回基準量を朝食後と夕食後の1日2回、これを14日間継続して服用します。
その後、7日間休薬するのを1コースとして最長一年間、繰り返します。
服用量は患者の状態により適宜増減します。

重篤な骨髄抑制や肝障害がある方、他のフッ化ピリミジン系抗悪性腫瘍剤を服用している方は禁忌となっています。
また、上記以外にも禁忌となっている方がいるため、自身が服用できるかどうかは事前に確認するようにしてください。

また、エスワントリオには併用できないお薬や併用に注意が必要なお薬が多数指定されています。
そのため、他の治療薬を服用している場合も併用が可能かどうかを事前に医師に相談して確認するなどしてください。

※用法・用量、注意点、副作用などに関しては一般的な薬剤情報を訳したものです。服用・使用前は医師などの専門家に相談した上で必ず用法用量に従って頂ますようお願い致します。
また、服用や使用に関しては全て自己責任となりココロ薬局では一切の責任を負いかねます。

エスワントリオの副作用として重篤なものには、骨髄抑制や溶血性貧血、心筋梗塞や急性腎障害、嗅覚脱失などの報告があります。
上記以外にも多数の重篤な副作用の報告がある上、軽度の副作用も多数報告されています。
軽度な副作用には、全身倦怠感や食欲不振、下痢や嘔吐などをはじめとして重篤な副作用よりも多くの報告があります。

いずれの場合においても異常が認められた場合はすみやかに医療機関を受診してください。