エメクサット点眼液

エメクサットは季節性のアレルギー性結膜炎による目のかゆみや赤み、腫れに効果があります。抗ヒスタミン点眼薬に分類され、アレルギー反応を抑制することで、目の不快な症状を緩和します。

使えません。エメクサットはアレルギー性結膜炎の治療薬で、細菌性結膜炎やウイルス性結膜炎などの感染症には効果がありません。これらの治療には別の治療薬が必要です​。

花粉やハウスダスト、ペットの毛などさまざまなアレルゲンによる症状に使えます。これらのアレルゲンによってあらわれる目のかゆみや赤みの軽減に効果を発揮します​。

点眼後、通常数分から数時間以内に症状の改善が期待できます。ただし、効果の体感には個人差があり、継続的な使用が効果的です​。

エメクサットは1日2回の点眼が必要なため、朝と夜で12時間の間隔をあけて点眼するのが一般的です。細かい時間の指定はありませんが、基本的には午前と午後の同じ時間に点眼するようにしましょう。

点眼中はコンタクトレンズを外してください。点眼後15分以上待ってからレンズを再装着します。これはエメクサットに含まれる保存剤がレンズの変色を引き起こす恐れがあるためです。

誤飲した場合は、速やかに医師に連絡し指示を仰ぐようにしてください。エメクサットに含まれる有効成分であるエメダスチンは心拍数に影響を及ぼす可能性があるため、迅速な医療対応が推奨されます​。

他の目の薬を使う場合には順番があります。眼軟膏は最後に使用します。また、複数の点眼薬を使う場合はそれぞれ10分以上の時間を空けて点眼してください。

主に目の痛み、かゆみ、充血が報告されています。まれに角膜障害や視力障害、頭痛や睡眠障害などの副作用があらわれる場合があります​。副作用症状が長く続くような場合は医療機関を受診してください。

アレルギー反応が出た場合は速やかに医療機関を受診する必要があります​。具体的には顔や喉の腫れ、呼吸困難や目の激しいかゆみ・赤みなどがあらわれた場合です。これらの症状が出た場合はアナフィラキシーやショックなどのリスクがあるため早急な対応が大切です。

65歳以上の高齢者は使用できません。これはエメクサットを用いた臨床試験が行われておらず、データが十分ではないためです。そのため、使用によってどういった副作用があらわれたりするかも未知数となっているので、使用は避けてください。

開封後は4週間以内に使用する必要があります。それ以上の期間が経過してしまうと、目薬の劣化や細菌感染リスクが高まってしまいます。