アジーは肺炎に効果がある?有効な飲み方や治療の期間を解説!
アジーの適応症には、尿道炎や子宮頚管炎、咽頭炎……などさまざまな炎症系の病気がありますが、肺に炎症を起こす「肺炎」はどうなのでしょうか?
こちらのページでは、アジーの肺炎に対する効果を中心にまとめてみました。
目次 [表示]
アジーがあれば肺炎も怖くない?肺炎の改善効果はあるのか。
アジーの適応症には、肺炎が含まれます。
ただし、一口に肺炎と言っても種類はさまざまであり、原因によってはアジー以外の薬が望ましい場合もありますし、そもそもアジーでは治せない肺炎もあります。
肺炎の種類 | 第一選択薬 |
---|---|
細菌性肺炎 (肺炎球菌など) | ペニシリン系抗生物質 (アモキシシリンなど) |
非定型肺炎 (マイコプラズマ肺炎、クラミジア肺炎など) | マクロライド系抗生物質 (アジスロマイシンなど) |
ウイルス性肺炎 | 抗インフルエンザウイルス薬など |
そもそも肺炎には「細菌性」「ウイルス性」の2種類があり、ウイルス性の場合はアジーで治せません。
また、細菌性の肺炎は肺炎球菌を原因とするケースが多いですが、その場合の第一選択薬はアモキシシリンなど「ペニシリン系」の抗生物質が選ばれます。
「マクロライド系」のアジスロマイシン(アジー)も肺炎球菌に適応していますが、第一選択としては選ばれないのが一般的です。
一方、マイコプラズマ肺炎やクラミジア肺炎といった「非定型肺炎」は、アジスロマイシンを第一選択薬として選んでよく、アジーも使うことができます!
アジーが有効とされるマイコプラズマ肺炎の特徴とは?
アジーが効くのはマイコプラズマ肺炎やクラミジア肺炎で、これらは主に若年層に多いのが特徴です。
比較的軽症のことが多いですが、気管支に炎症を引き起こして気管支炎を合併する可能性があります。
そんなマイコプラズマ肺炎やクラミジア肺炎は、肺炎球菌が原因となるケースが多い一般的な肺炎と異なり、ペニシリン系の抗生物質が効きません。
一方、アジスロマイシンを含むマクロライド系の抗生物質は効果があるため、アジーを使って治療することができます。
治療薬の選択を誤るリスクについて
肺炎は種類によって有効な治療薬が違うことから、種類を誤って判断し治療すると、効果が出ないばかりか、症状の悪化を招くこともあります。
そのため、しっかりと医師の診断や検査を受けたうえで適切な治療を行うようにしましょう。
肺炎のときのアジーの飲み方は?正しく飲んでスムーズに改善しよう
アジーは1日あたり500mgを3日にわたって服用します。
飲み方はシンプルで、食事の影響はないのでいつ飲んでもOKです。
ただし、同じ時間帯に飲むのが望ましいため、飲み忘れを防ぐためにも「食事のついでに飲む」など決めておいたほうが良いかもしれません。
飲み忘れてしまった場合は気づいた時点ですぐに1回分を服用する必要がありますが、2回分を一度に飲むのはやめましょう。
たとえば、1日目は夕食後に飲んだけど2日目に飲むのを忘れ、3日目の夕食時に気づいた……というときは、2日目の分は飛ばして3日目の分だけ飲んでください。
アジーでの治療だと、肺炎は何日ぐらいで治る?
アジーが効果を発揮するクラミジアやマイコプラズマは、しっかり用法用量を守って飲めば1週間程度で症状を抑えてくれます。
肺炎の症状はキツいので「これ何日で治るの?」と気になる方も多いでしょうが、多くの場合、7日間もあれば軽快になるでしょう。
再発・耐性菌を防ぐために今すぐできること
アジーは効果の高い薬ですが、使い方を間違えると再発や耐性菌のリスクが高まります。
たとえば、症状が良くなったからといって3日分を飲みきる前に自己判断で中止するのは危険です。
体内に残った細菌が再び増殖し、症状が悪化したり耐性菌などの原因にもなったりします。
処方された日数分を必ず飲み切るようにしてください。
アジーはクラミジアの尿道炎の他に肺炎にも効果が期待できる!
アジーの肺炎に対する効果の情報をまとめたものがこちら
- アジーは、肺炎に対する効果が期待できる
- アジーは非定型肺炎の第一選択薬として使える
- 3日間の服用で肺炎の症状を抑えられる
アジーは、肺炎の治療薬として使うことができます。
ただし、第一選択薬として使えるのはマイコプラズマ肺炎、クラミジア肺炎といった「非定型肺炎」に限られるため、まずは病院で診察を受けるのが第一歩となります。